突然ですが、一つ聞かせてください。
「今年こそ変わろう」と思って、でも気づけば何も変わっていなかった——そんな経験、ありますか?
目標は決めた。
手帳にも書いた。
友達にも宣言した。
最初の数日は頑張った。
でも気づいたら元通り。
「自分は意志が弱いんだ」「どうせ続かない人間だ」——そう思って、また自分を責めた。
もしそんな経験があるなら、今日の話は必ず役に立ちます。
結論から言います。動けないのは、意志が弱いからではありません。
「在り方」が変わっていないからです。
「目標」を立てても変われない本当の理由
多くの人が「変わりたい」と思った時、まず「何をするか(行動)」を考えます。
「毎朝6時に起きる」 「週3回練習する」 「毎日30分勉強する」
でもこれらの行動目標は、ほとんどの場合、長続きしません。
なぜでしょうか。
行動は、その人の「在り方」から生まれるからです。
在り方が変わらなければ、行動は変わりません。
行動だけを変えようとするのは、根っこを変えずに枝を切るようなものです。
しばらくすると、同じ枝が同じ場所から生えてきます。
では「在り方」とは何か。
それは、言語・感情・体(生理機能)が一体となって生み出される「その人のあり様」です。
言い方を変えれば「自分はどんな人間か」という自己認識です。
「在り方」が行動を決める
例えば、「毎日練習する選手」と「言われなければ練習しない選手」の違いは、意志の強さではありません。
「毎日練習する選手」は、自分を「練習することが当たり前の選手」だと思っています。
練習することが「在り方」に組み込まれているのです。だから練習しないことの方が不自然に感じます。
「言われなければ練習しない選手」は、自分を「頑張れない選手」だと思っているかもしれません。
その在り方が「練習しない行動」を自然と生み出します。
つまり「変わりたい」と思うなら、まず「在り方」を変えることが先です。
「私はどんな人間か」という自己認識を変えることが、行動を変える最短ルートです。
「在り方」を変える3つのステップ
ステップ1:なりたい自分を「在り方」で描く
「毎日練習する」という行動目標ではなく「どんな選手でありたいか」を言葉にしてみてください。
「諦めない選手でありたい」 「仲間を大切にする選手でありたい」 「常に成長し続ける選手でありたい」
この「〜でありたい」という言葉が、在り方の出発点になります。
ステップ2:その「在り方」から行動を考える
「諦めない選手」は、今日どんな行動をするでしょうか。
「仲間を大切にする選手」は、練習中にどんな言葉をかけるでしょうか。
「常に成長し続ける選手」は、今日何を学ぼうとするでしょうか。
在り方が決まると、行動が自然と生まれてきます。
行動を無理に決めるのではなく、在り方から行動を「引き出す」イメージです。
ステップ3:毎朝「在り方」を確認する
朝起きた時に「今日の自分はどんな人間でありたいか」を一言で言葉にしてみてください。
手帳に書いてもいいです。鏡に向かって声に出してもいいです。
この毎朝の「在り方の確認」が、一日の行動全体に一貫性を生み出します。
コーチとして15年間見てきた「変わった人」の共通点
バドミントンコーチとして、また子育てコーチ・プロコーチとして、15年間多くの人の変化を見てきました。
本当に変わった人には、一つの共通点があります。
それは「行動を変えようとする前に、自分の在り方と向き合った」ということです。
「全国大会に出る選手になりたい」ではなく「全国大会に出る選手でありたい」——この微妙な言葉の違いが、行動の深さを変えます。
「なりたい」は未来に向かう言葉です。
「でありたい」は今この瞬間の自分に向かう言葉です。
今この瞬間の自分が変わることで、行動が変わり、結果が変わります。
あなたの「在り方」は、今日から変えられる
動けなかったのは、意志が弱かったからではありません。
「在り方」という土台から変えようとしていなかっただけです。
今日、一つだけ試してみてください。
「自分はどんな人間でありたいか」を、一言で言葉にしてみてください。
その一言が、あなたの行動を、そして人生を変え始めます。