いつもありがとうございます。
代償の先払いという言葉を聞いたことはありますか?
私も帝王学や多くの学問から学んだ言葉ですが、
簡単にいうと、出すのが先で入れるのは後ということです。
前にも、与えたものが自分に返ってくるだけという投稿をしたかと思いますが、
これをスポーツや勉強に置き換えると、
力をつけるためには、自分の持っている力以上のものを出さないと力はつかないということです。
人は皆、自分の力以上のものを出そうとするから辛いし苦しいわけですが、これを続けていかないと格上げという現象は起きません。
これは、
10の力があったとすれば、11の力を出してがんばっていくということですが、
10に対して11の力を出していくということは、自分の器以上の力を出す事になるのでとても辛いですよね。
しかし、
この代償の先払いを行う事により、
10に対して11は1洩れることになるので、この洩れた1が自分の魅力やオーラに変わっていくことで、輝きや人を惹きつける力が出てくるのです。
逆に、辛いことを避けて初めに楽をしたり覚えたりすると必ず負け癖がつきます。
これらのことを理解することや身をもって体験しているからこそ、小学生や中学生に
「全力で取り組むこと」
「やるべきことをすぐにやる人間になること」
「自分でできることをどんどん増やしていくこと」
ということを指導しているわけです。
また、
スタンフォード大学で行われた、有名な「マシュマロテスト」という実験がありますが、
この実験からわかったことは、子ども時代の自制心と将来の社会的成果の関連性を調査した結果、子ども時代の自制心の有無は大人になっても持続するということです。
具体的にどんな実験だったかというと、
被験者である子どもが、机と椅子だけの部屋に入ると、机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。
実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまでの15分間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひと
つあげる。
私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていく。
最後まで我慢して2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほど。
その後の追跡調査で、子ども時代の自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、
またマシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、
さらに食べた・食べないグループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められること、
更なる追跡調査で、この傾向が生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされたという実験と結果です。
子ども時代の自制心の有無が、人生の全てに影響することを知っていたとしたら、周りの大人は今の選択をするのか?という疑問を抱かずにはいられませんが、
少なくとも、この知識がある自分からすると、
将来から今を見て、必要なことを必要なだけ教えて取り組ませることが重要だと考えからこそ、今の指導を大事にしているわけです。
だからこそ、
毎日、一生懸命がんばって自分の限界を超えていくことで、
後から入ってくるものを全て入れるだけの器を手に入れて欲しいと思います。