同じ朝 | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

また一人 天に召され

夜空を仰ぎ見て

彼方の星に想いを馳せる

私にとって、特別な想いを持つ人が ある日突然居なくなる

次の約束もしていないのに


朝を告げる鳥のさえずりと部屋中に溢れる金色の朝陽

大切な人が旅立った朝はいつも同じ


さようならと言う言葉は どうしても喉の奥で引っかかってしまうから

歪んだ作り笑顔で小さく手をふった  そして呟いてみる


どうぞゆっくりとお休み下さい


いつかまた逢いましょうね