1945.8.6 Hiroshima | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

一瞬にして

閃光と熱風が人と街を襲い

そこを地獄へと変えてしまった

笑い合った家族も

見つめ合った恋人の瞳も

繋ぎ合った手の温もりも

何もかも もう其処には無い


時が流れて今は静かにボートの浮かぶ、その川は

阿鼻叫喚のた打ち回る人々が我も我もと飛び込んだ

そしてその水際では今も歪んだボタンが時々見つかると言う


忘れないで いいえ決して忘れない

失われた多くの尊い命とあまりにも惨い出来事が有った事を

弱いものを犠牲にして平和など在り得ない事を


「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」 原爆死没者慰霊碑より