朝は涼しい風が心地良く入り、朝陽にも透明感が増してきた
キラキラした光が部屋中を回る まるで光の輪舞のよう
眠る時はまだ自然と体の左側を空けてしまう
目覚めた時に、あの子が起きてすぐに爪を研いでいたボードを触ってみる
お休みの日は私を起こそうとして足や手に甘噛みをされた
(体の上に乗って石のようにじっとされる時も有ったけれどアレは重かった
)まず、お手々でチョイチョイと体を触り、起きなければ爪でカシカシされて
最後は針のように細い歯で可愛く噛む
私はとっくに気付いて起きているけれど
一連の仕草が可愛くてわざと寝たふりをして待っている
でも何だか可哀相になって「イタタ!分かった、起きるよ」と薄目を開けると
彼女はうれしそうに「にゃぁーーーん」と言いながら顔の所までやってくる
今は「おはよう、下に降りようか」そう言って姿の見えないあの子と階段を降りる
まめおは私と眠る時、とてもうれしそうにくっついている
そして私が起きるまで眠り続けている
まだ子供なので本当に無防備に眠っている
私とまめおが仲良く眠っているのを見ているのだろうか
あなたの眠る場所は、ほら私の左側に空けてあるよ
大好きだった籐のベッドもちゃんとここに置いてあるから
いつでも来て眠ると良いんだよ!
あなたのいない夜はまだまだ辛い 辛くて2階に行けない日も有る
そして失ってしまった存在の大きさを改めて感じてしまう
でも朝になってリビングでぼんやりと光の輪舞を見ていたら
「泣かないで泣かないでママ、大丈夫よいつもそばにいるのよ」
どこかでそんな声が聞こえたような気がした
幾つの夜を過ごしたら
心から安心して満たされた想いに辿り着けるのか
それはまだ少し先の事になるのだろうな

アザミ 花言葉『独立・権威・厳格・満足・安心』