夏の光景 | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

痛いような日差しと流れる汗

選抜の地区予選

ニュースで流れる祇園祭と海水浴場の人混み

室外機の温かい風

暑すぎて鳴けない蝉

ぐったりしたアサガオ

飛ぶように売れているスーパーの西瓜

汗だくで眠るベビーカーの幼児

去年と変わらない、何処にでも有る夏の光景

毎年毎年繰り返されて来た夏の光景

暑くてもどこか楽しげな夏の光景

だけどそこに有るはずの存在が欠けてしまったら

それは私にとって色褪せた「夏」でしか無くなる

そこからキラキラと眩く輝く色は消えてしまい

モノクローム写真のような「夏」の光景にしか映らない

$I will see again・また逢おうね