インドには行ける人間と
行けない人間がいる
と三島由紀夫が言葉にしたインド。
いつ行けるかは
インドに呼ばれるか呼ばれないか、
その時期はカルマが決める、との
解釈が広まりましたが、
私は行けない人間であると思います。
それでも憧れてしまう国、インド。
日常着の刺繍や箔プリント、
レースやブロックプリントなど
布やリボンの手仕事に惹かれるのです。
以前から、アジアンテイストのショップに
インドから輸入したお洋服などはありましたが、
大きく、形が整っていない、
縫製が雑だしなぁ、と思っていました。
それが、日本人ディレクターによる
日本人の体系と日常と好みに合わせ、
デザインと縫製をしっかりチェックし、
インドとの融合、を掲げたブランド
ヌキテパが登場し、
時々オンラインストアから購入していました。
「でも、お安い訳ではないから、
着ないで買うのは私は無理かな。」
と、仲良しのお友達がぽん、と口にしました。
確かに。
いつか見て買いたいね、と話した数日後。
金沢で3日間、
pop up shopがオープンする情報が入りました。
パイがおいしいkakurezato coffeeの
2階、noeticaでの開催。
行けるんじゃない?と
お友達と今週も金沢の私。
実際にずらりと並んだお洋服は、
袖を通すとレース模様が浮き彫りになったり
箔がキラキラしたり。
何枚も何枚も試着をさせて頂き、
お友達は赤のワンピース、
私はグリーンのワンピース、と
まとまったのですが、
会場にディレクターの神真美さんが登場。
お見立てしてくださることに!
パープルのワンピースを着てみて、と渡され、
試着すると、
「こちらの方がお顔うつりがいいですね。
でも、サイズが…サイズ、Sを出してください。」
とスタッフさんに素早く指示。
サイズが残ってないことを知ると、
「じゃあ、ブラックのSを。
季節的にもブラックもいいと思います。」と
私はあまり着ない
ブラックを勧めてくださいました。
でも、着てみると、
案外ストンとおさまり、
こちらのワンピースに変更。
「身長、163cmくらいでしょう。」と
私の身長をバッチリ当てる真美さん。
「背の高さより、体の厚みで選んでください。
布と体の間に隙間ができると、
空気で膨らんでしまうのです。
これからは、うちのお洋服はSサイズを
選んでくださいね。」
と、ニッコリ微笑んでくださいました。
他のお客さまにも、
ささっと渡していたのですが、
どの方も、ご自身で選ばれて
試着されたものより、
さらに似合っています。
さすが、とひたすらウットリ。
いろんな場で想いを語り、
実際に行動を起こす神さんは
私の憧れの女性。
「オンラインのサイトに不足しているものは
ありませんか?こうするといい、とか
ご意見をお聞かせください。」と
いろいろ消費者側の思いについて
質問されました。
私の熱すぎるヌキテパ愛に、
「どうして知って下さったんですか?」
「あのワンピースの着心地はいかがですか?」と
次々と続きます。
神さんの好奇心の強さ、真っ直ぐさ、
これからもまだまだ進化していくブランド、と
いうエネルギーを感じました。
すごい、こんなキラキラした人が
プロデュースしているブランドなんだ、と
ドキドキし、更に愛が深まりました。
私はインドには呼ばれないけれど
ヌキテパのお洋服に袖を通すと
心は自由にインドの風をまとう気がします。
私が体感できるインドを提供してくれる
ヌキテパ。
ちゃんと自分に会うサイズもわかり、
プロデューサーさんの想いも
改めて知ることが出来て、
可愛いスタッフさんたちや
他のお客さまたちとの
楽しいやりとりもあり、
やはり対面での購入のよさも実感しました。
行けてよかった
とても幸せな経験ができて
嬉しいです。