私は日本映画を観る時、
出演俳優目当てではなく、
監督名で映画を観ることが多いです。

監督名で映画を観ると
同じ俳優さんが出演していることも
非常に多いのですが
映画編集者さんがずっと同じ、
ということはほとんど。

名だたる映画監督の名作を
編集し続けている方と、
10年以上前から
この時代らしく
SNSで繋がらせて頂き、
映画の世界のいろいろなことを
教えて頂いたり、

日常のあれこれを共有させて

頂いているのですが、

今年の地震のあとにも、
わざわざ私の安否を気遣う
メッセージを頂きました。

凹む私に、
「矢口監督の映画撮影が始まります。
 エキストラ募集も始まりました。
 どうか元気出して。」
と励ましのお言葉が。

矢口監督の新作!
ずっとずっと待ち続けていたことでした。

矢口史靖監督。
思いがけない災難に見舞われた主人公が
負けずにひたすら立ち向かい、

苦労を笑いに変えて、
しあわせを勝ちとる昨品を
数多く世に送り出してこられた人。


常に元気をくれる矢口監督の作品が、

私はデビュー作から大好きで、

若い頃は
福井で見れる範囲の監督の特集番組まで
くまなくチェックし、
結婚する!とみんなに公言していたほど。


もちろん結婚はできませんでしたが、
映画「ロボジー」公開時に
矢口監督の公開講座が地元大学であり、
大学生に混ぜてもらい、
初対面の大学の担当者の方の計らいで、
講座の前に監督と

ミッキー・カーチスさんに

会わせて頂けました。


映画「WOOD JOB!」の時には、

映画「ロボジー」の時の公開講座の時の

テレビ局関係の方々が

私を覚えていてくださり、

「サインを頂いてあげよう」

と、また監督と会わせてくださいました。


どちらも映画さながらに、

思いがけないことからの、

貴重でしあわせな経験でした。


映画編集者の方も

私が矢口監督にお会いできたことを

お伝えすると

とても喜んでくださいました。


そう、みなさん、

よく知らない私のために

あれこれ気を配ってくださり、

私が喜ぶ姿に目を細めてくださるのです。


生きていると本当に

思いがけないことがあるけれど

世の中の人たちは

深い優しさに満ちている。

知らない人の笑顔のために

力を惜しみなく提供してくれる。


矢口監督の映画だけでなく

映画に携わる人たちからも

私が教えて頂いたことです。


来年、また矢口監督の優しい映画が

公開される。

その日までに

私も私ができることで

誰かのために動けたら、と

気持ちをまっすぐにしています。