私の料理の相棒、包丁。
元板前の旦那さんにまめに研いでもらい
1年に一度は製造元に出していたのですが、
旦那さんが忙しそうだったので、
スーパーの前に来ていた
包丁研ぎに出したところ、
傷だらけになって返ってきました。
あまりにひどい状態に
文句を言ったのですが、
研ぎ直す、と言われても
もう頼むのも心配で…
ずっと傷は
諦めていました。
今回は、使っているうちに
欠けまででてしまい、
どこに出そうーと悩んでいたのですが、
せっかく福井に住んでいるのだから、と、
越前打刃物会館
https://www.echizen-tourism.jp/travel_echizen/visit_detail/38
にお願いしました。
この、酷い状態…。
もう、再起不能かと思っていたのですが、
あの傷はどこに?
本当にキラキラ美しくなって!
サクッサクッと切れて、
何を切っても心地よく楽しい♡
2年前。
龍泉刃物さんの社長さま自らが
息子たちにご指導くださり、
息子たちが私に作ってくれた
菜切り包丁。
その時、
「1337年頃、越前市に移り住んだ刀匠が
刀を作るたびに、
刀は人を殺すためのものではない、と
狛犬を掘って、井戸に沈めていたのですよ。」
と教えてくださいました。
刀匠の信念を感じるエピソードに、
包丁を握るたびに、
気持ちが引き締まります。
大切な私の包丁。
丁寧にお手入れしながら
ずっと使っていきたいです。