子供がまだ小さかった頃
子供が小学校にあがるまで、や、
子供が中学校にあがるまで、的な
期間限定福井生活をしているお友達が
結構いて、いろいろ別れを経験してきました。
年齢が上がるにつれて、
お友達が引っ越しをする、ということが
減ってきていたのですが、
私がお嫁にきてから、
ずっと仲良しだった近所に住むCちゃんが
東京転勤の内示がでた、と朝連絡を頂きました。
帰国子女のCちゃんは、
その語学力と類い稀な美しさで
バリバリ最前線で働く素敵女子。
元々は東京で働いていたのですが、
働きすぎて体を壊してしまい、
地元の福井勤務を希望してきました。
とはいえ、海外研修やら何やら飛びまわり、
素敵なお土産を持ってきてくれたり、
私では経験できない仕事の話を聞かせてくれたり。
田舎の主婦の私には
Cちゃんのキラキラした世界が眩しくて、
話が楽しくて仕方ありません。
くつろげて、気兼ねなく過ごせて。
私の母は働いていたからお惣菜ご飯が多かったけど、
くらむぼんちゃんのご飯やおやつで育って、
君たちはしあわせだぞ!」
と、姉のようにCちゃんを慕う息子たちに
話してくれたり。
私の茶色料理を一番褒めてくれたのも、
一番うちでご飯を食べてくれたのもCちゃんです。
私とは真逆の生き方のCちゃんなのに、
私のものすごい理解者でした。
家族が寝てしまったあとも、
毎回日付が変わるまでワインを片手に
ふたりで話しました。
そんなCちゃんが昇進試験に合格し、
東京本社に異動なのだから、
うんとお祝いしないとならないし、
うんと喜ばないとならないのに、
黙ってしまった私なのです。
こんな気持ち、
もう10年くらい前に卒業したと思っていたのに
こんなにも大人になっても
大切な人との別れを受け入れられない自分に
かなりガッカリしています。
感情が料理にガツンとでてしまうタイプの私は
もう既に変な味付けの筑前煮を作ってしまいました。
お嫁に来た時。近所の人たちに箪笥の中まで
ご披露するお嫁入道具運びの日に、
「今時、箪笥の中まで見る村人って時代錯誤、と思いながら、洋服が可愛いってみんな騒ぐから、私も見ちゃった、ごめんね。
TOCCAのワンピース、すごく可愛いね。
私たち、絶対気が合うと思うんだ。」
とCちゃんが声をかけてくれた時に、
もう絶対仲良くなりたいと思った私。
その願い通りになってきたのだから、
私はちゃんと、仕事の願いが叶ったCちゃんを
お祝いしないと。
私たちの道は、ちょっと変わるのかもしれないけれど
気持ちはずっと、並んで、
今まで通りに支えあえたら、と思います。
昨日、息子たちちにバレンタインのチョコと
私にチョコレートバゲットを届けてくれたCちゃん。
もうこんなふうに、
シュッと行き来はできなくなるけど。
あかんあかん。
ちゃんとしなくては。
今回はなんともグズグズなブログですみません。
みんなは別れを普通に受け止められるのかなぁ。
もっとシャンとできるのでしょうか。
私もシャンとしなくては。うーん。