強烈な寒波での大雪予報が

福井県でもでています。

次男の通う高校も16時に下校に。
公共交通機関が家から離れているために

車で迎えに行きました。


途中、急に吹雪になり、ホワイトアウトに。

次男が撮影し、家族にLINEで注意を促しました。


雪の結晶     雪の結晶     雪の結晶

冬、特に雪が降ると思い出す、

2018年の福井県の記録的な豪雪。

自宅の2階まで雪で覆われて、

深い雪に身動きがとれなかったあの冬、

建築関係の仕事をしている主人は

除雪作業に出ては

何日も家に帰りませんでした。

帰ってきたと思うと、

数時間仮眠をとり、また除雪に。

この繰り返し。

「進まない、キリがない。」と

溜息をつく主人の体力と心が

心配でたまりませんでした。


あの時、

除雪の前に、スタックしている大量の車を、

除雪車から降りて手掘りで救助して、

まずは除雪車が進む道を作ることに

除雪作業員たちは必死になっていました。

猛吹雪の中、ネイルサロンや美容院に向かう途中の、

スコップさえ車に乗せていないハイヒールの女性も

何人もいたそうです。

どのくらい雪が降っているか

仲間と見物にでてきて

タイヤが雪にはまり動けなくなった学生たちも。


「この非常時に、不要不急の外出をしないで」

という悲痛な叫びが

雪を甘くみる人たちにかき消され、

除雪を待つ人たちからは

「今まで何してた!早く雪をなんとかしろ!」

と罵声を浴びせられました。


怖い、雪も怖いけれど、人が怖い。


そんな中

とうとう除雪作業中の重機オペレーターの男性が

重機内で亡くなったニュースが流れました。

ご遺族によると、大雪となった6日未明から連日、男性も1日3~4時間の仮眠だけで、昼夜を問わず除雪に取り組まれていたそうです。「少し休んだら」という家族の声にも強い責任感から「やらないといけない」と除雪に出ていたということでした。


このニュースから、大きく世間が変わりました。

除雪車に乗って作業していると、

ありがとう、ありがとう、と

お声かけ頂くようになったそうです。

あの男性のおかげだ、と思いました。

あの男性のご家族の言葉で、

作業員も寝ずに必死に頑張っていることを

わかって頂けたのだ、と。


でも、

重機オペレーターの男性は、

もう帰らないのでした。


命をかけて除雪にあたってくださり、

世間のあの時の厳しい対応を和らげて

作業に励む人たちを守ってくださった人を

私は決して忘れないでいようと思うのです。


雪の結晶     雪の結晶     雪の結晶


今も風の音は強く、窓は凍り、

家にいても足元からの冷え感が強いです。

  二重サッシなのに、すごい凍り方…。


どうかどうか最強寒波で、

ひどい被害がでませんように。


今、大変な目にあっている方も、

一秒でも早く、おうちに帰れますように。

みんなで気をつけて、

誰かを思いやって、助け合って、

無事に乗り越えられますように。