福井県福井市。

一乗谷に向かう途中途中に、
この青木蘭麝酒の看板がでています。


青木蘭麝酒は、江戸時代から400年、

一子相伝で続けられている

餅米に生薬をつけこんだ薬酒です。


ずいぶん前にこの看板に心惹かれて、

吸い込まれるように案内通りに進み、

お店にお伺いし、

麗しい奥さまのお人柄にポーっとしてしまい

つい購入してから、

なんとなく飲み続けている蘭麝酒。


その話を仲良くして頂いている

お姉さま方に話したところ、

行きたかったけど、

どうやって行ったらいいかわからないので

連れて行ってほしい、となりました。


こちらは庭園も福井市指定文化財になっており、

近年には観光コースに組まれているそうです。

「今は冬で、愉しみはないのですが」

と、お電話で奥さまは申し訳なさそうに

仰られたのですが、拝見したいとお伝えし、

3人でお邪魔させていただきました。

雨で暖簾が濡れているだけで、

全く汚れてはいません。←ちょい気になった

玄関には大きな甕。


私のそそっかしさを察してくださったかのようで、

雨がかなり強いので、滑ると大変、

中からお庭をどうぞ、と

おうちにご案内してくださいました。

広い広い縁側を開け放ち、

見せてくださった蓬莱山を模した鶴亀庭園。

写真には収まりきらない世界です。

樹齢500年のケヤキがどっしり構えています。

奥様のご厚意で、新座敷まで通してくださり、

雪見障子越しでもお庭を見せて頂きました。

縁側には、江戸時代、鷹狩の際に持ち運んだ

お酒の入れ物が。←正しい名称わからずお恥ずかしい


このお部屋には美しいガラスが入っています。

昔、こちらをご案内頂いた時は

太陽の光がガラスを通り、

とても美しく感動しました。

今日は雨で障子が破れるので、

雨戸を閉めてごめんなさい、と

何度も謝ってくださる奥さまに、

惚れてまうやろー←古っ

と思わずにいれない私たちでした。 


お茶をどうぞ、夏の庭の動画がこれでね、

発酵ツーリズムがね、と、

いろいろお話ししてくださるご主人。

なんだか親戚の家に来たような居心地のよさに

ついつい長居してしまいました。

さすがにおいとましなくては。


肝心の蘭麝酒は、

入り口にいろいろなサイズが並んでいます。

720mlは、

福井県内のあちらこちらで販売されていますが

私は常にこちらで一升瓶を購入。

お姉さま方は720mlと、

こちらでのみ販売のお試しサイズ100mlを

お買い物されていました。

琥珀色のお酒は、

とろりとしていて甘い。

梅酒に加えたり、豆乳に加えたり、と

いろいろな飲み方をお勧め頂くのですが、

嗜好品、というより、

私は健康の保持、促進を願って飲んでいるので、

毎晩少しの量をストレートで頂きます。


シナモンとクローブも入っているからか、

なんとなくスッキリする後口。


効能があるかないか、と詰められると

私には知識面では何も言えないのですが、

とりあえず、今のところ

寝つきも異常によくなったし、

大病は患わず、

息子たちを看病しても

流行りにも乗らずにこれているので、 

蘭麝酒のおかげかなぁと思います。


そして毎晩飲む時

ご主人と奥さまのあの優しい笑顔が浮かび

蘭麝酒で体が暖まるだけでなく

気持ちもポカポカとするのです。



オンラインでも購入できますが、

やはり足を運び

おふたりからの癒しを求めてしまう私です。


作り手の方のお顔を見ながらのお買い物。

これもまたひとつの贅沢な暮らしだと

田舎者の私は嬉しく思っています。