大好きな九谷青窯さん。
徳永遊心さん、米満麻子さん、内村七生さんなど、名だたる作家さん方が修業をされていた、石川県能美市にある1971年開業の窯です。




毎年、九谷茶碗祭りで、こちらの窯の売り場は、ずば抜けた人気と激しい戦いが繰り広げられ、コロナ禍前は、9時開場の入り口に私はお友達と朝5時から並んだものでした。(それでも50番目くらいだった)

その九谷青窯さんが、今年の5月末、火災に見舞われたとのこと…。
幸い、人的被害はなく、みなさんご無事とのことですが、どんなに怖かったことか、そして、これから元に戻すのが、どれほど大変なことか…。
お知らせを目にして、胸が苦しくなりました。




復活に向けて、このような特別販売会が行われると知り、初日の今日、向かわせて頂きました。

次男を学校に送ってから向かったので、なんと9時前に会場に到着。
駐車場を間違えていないか、案内を見に車から降りたところ、もうよろしいですよ、とお声かけ頂き、販売開場に。



   ⭐︎撮影許可頂いてます
プレートや蕎麦ちょこ、湯呑み、飯碗。
5彩の濃青だけで描かれたものと(赤や緑、黄色が加えられたものも、わずかにありました)、白磁のシノギなどがたくさん並べられていました。

   ⭐︎撮影許可頂いてます

信じられないお値段設定に、ドキドキしながら、私はこちらを連れて帰ることに。


濃青以外の色のある湯呑み。


豆皿。

飯碗。


本当はあと何色をのせるはずだったのかなぁ。器を眺めながら、いろいろな想像が広がります。
そんな器の楽しみ方もあるのですね。

大変な困難を耐えて、綺麗な形のまま残り、私の家に来てくれた器たち。
怖い思いをした分、家で大切に大切にしたいと思っています。

私が会場を出た時間は、10時10分。
会場の外には、この写真よりもさらに長い列が続いていました。
本当に暑い日なので、どうぞ誰も具合が悪くなりませんように、と願いながら帰りました。




憧れ続けていた九谷青窯さんの工房。
数年前から一般の人は訪問できなくなっていたので、あー、行けるうちに行っておけばよかった、と、ずっと悔やんでいましたが、まさかこのような形で訪問させて頂くとは思っていませんでした。

今日の販売会で、九谷青窯さんが、たくさんの方の青窯愛に元気づけられ、一日でも早く、元の窯に戻られますように。