かつて北前船で栄えた湊町
酒田
酒田市指定史跡
明治天皇御巡幸行在所で
公園100選にも選ばれた
山形銀行酒田支店の隣りにある公園
本町公園。
車で通るたびに気になってた場所。
今回は、徒歩ということで行ってみた。
この場所は、明治14年の明治天皇の
東北・北海道の御巡幸の際に宿泊した
行在所跡地となっている。
明治天皇は、明治14年9月25日に
鶴岡の巡行を終え酒田の行在所
渡部作左衛門宅へ到着。
作左衛門は、天保6年飽海郡西荒瀬村
藤塚(現酒田市)の大組頭 堀善蔵の
長男に生まれたが農業を嫌い江川太郎左衛門に入り剣術などを学んだ豪快な人であった。
明治12年 本町6丁目にある廻船問屋だった尾関又兵衛の家屋敷を買い入れ、さらに
亀ヶ崎城跡地を買収して牧場を経営するなど事業を拡げ、また各種公益事業にも多額の寄付など感謝される一方、東京に豪華な別荘を建てるなどして派手な生活を続けていたという。
そのころ、明治天皇が酒田においでになるという情報がながれてくると作左衛門は、我が家に天皇をお迎えすることを思いたち
時の政府高官にたくみに取り入った結果
渡辺家が行在所の指定を受けたという。
明治14年9月26日福島裁判所酒田支所と
琢成学校を視察。
大正11年酒田町議会の決議で行在所跡に
記念碑を東京美術館学校教授津田信夫の
設計と鋳造によって完成したが、
昭和17年、戦時の金属回収で供出し、
現在は、台座のみが残されている。
歩いて気づいた場所〜 本町公園。
明治天皇御巡幸行在所跡があったと
いうことを・・・