いやあ、芸術的な、ホント、芸術的な花火を見ました。岩沼市議会の9月定例会が閉会して3日目の28日は、亘理町・鳥の海公園を特設会場にした「東北未来芸術花火2024」を見に行きました。遊びに行きました。秋の気配をようやく感じられるようになったこの頃。その夜空、周りの明かりを完全に消した真っ暗な、真上の空を見上げながら「花火の祭典」を堪能しました。バラード、ロック、そして演歌も…。音楽とのコラボも最高でした。

 

午後6時30分スタートの「花火イベント」の開会は、実行委員長の亘理町長・山田周伸(ひろのぶ)氏がだらだらあいさつしているうちに、29分になってしまい、続く来賓の宮城3区(亘理や岩沼も含む選挙区)選出の衆院議員西村明宏氏と宮城県知事の村井嘉浩氏はホンの一言だけの、短いあいさつとなりました。

 

花火の1発目が爆音とともに上がったのは、4分遅れの6時34分でした。歓声が一斉に上がります。芝生席、椅子席、テーブル席では、観客が真上に向けてスマホのカメラのシャッターを切ります。私はこれまで、花火を見る目線は横、ないしは斜め上方でしたが、この日は「真上」。首がくたびれるほどの真上で、逆に言うなら花火の下で火の粉が落ちてこないかな、などと余計な心配も一瞬してしまうのでした。

 

 

「音楽とのコラボ」も東北未来芸術花火のコンセプトの一つでしたが、打ち上げと同時に数分間流れたミュージックは、ロックバンドが歌ったバラードでした。これが、花火の爆音の中にきれいに溶け込んでいくのです。やがて、ロックが流れ、何分か過ぎると、それが大ヒットしたバンドのスピッツが歌った「チェリー」に替わったりする中で、相当の数の花火が連続して打ち上げられます。これぞ、芸術花火で、感動ものでした。

 

午後7時を過ぎてからはBGMに演歌も流れます。「ああ、祭りだ、祭りだ」と繰り返される北島三郎の「まつり」でしたが、なぜか花火としっかりとマッチするのが不思議でした。大詰めの時間? の7時14分ごろには桑田佳祐の「明日 晴れるかな」が流れました。これも雰囲気を高めましたね。音楽とのコラボは最高でした。

 

打ち上げが終了したのは、およそ10分早い7時19分ごろ。早めに会場を出ようとしていた人たちには、アッと驚く「10分前」の終了でした。

 

うん、観客は1万人はいたでしょうかね。超えていたでしょうか。明日、主催者側に聞いてみようと思います。私の観覧券は椅子席。JR亘理駅からのシャトルバス券と会場で飲んだビール代も加えると約1万円でした。

 

会場となった鳥の海公園の周辺は、多賀城市に本社がある備蓄食品製造のワンテーブルが10年計画で、亘理町と亘理荒浜活性化事業で契約した場所。ふるさと納税絡みでしたが、「役場の仕事を乗っ取る」などと裏で大風呂敷を広げていたワンテーブルの不祥事で事業が打ち切りとなりました。公園を含む荒浜地区の、久々の明るい話題になったと思います。