1日目の夕食は、今回の奈良京都旅行の最大の目的である奈良唯一のミシュラン三ツ星「和やまむら」へ。
お店は、近鉄奈良駅 新大宮駅から徒歩2分のところにあります。
一見和食店に見えないモダンな外観で、ガラスをはめ込んだ扉と大きな木の看板が印象的です。
店主の山村信晴さんは、奈良の菊水楼で30年余り腕をふるい、のち3年半は大阪の味吉兆にもいたという和食一筋の料理人だそうです。
懐石は6,000円、8,000円、10,000円、12,000円と基本4段階あるようで、今回は下から2番目の8,000円コースをいただきました。
お料理はよくある純和風会席とは一味違い、季節の食材をひと手間かけて提供しているもの。前菜から始まるお料理は、味はもちろん見た目も美しいです。
器もこだわりを感じる素敵なものばかりで、お料理の美味しさもさることながら、盛り付けと器の美しさに感動しました。
前菜

雲丹と旬彩の和え物。雲丹の新鮮さ濃厚さといったらもう、、、美味しかったです。ちなみに、食前酒は梅酒でした。
椀物

鱧と玉子豆腐の椀物。これぞ和食というお出汁でほっとする~。玉子豆腐が何とも言えない美味しさでした。
先付八寸

丸い盆の上に4種先付が用意されています。そこに胡麻豆腐、貝の煮つけ、車海老、一寸豆、かんぴょうの酢味噌和え、白ネギとみょうが和え、それぞれ小さな器で美しく盛り付けされています。笹の葉に包まれたのは、穴子寿司でした。
大胆に飾られた菖蒲の葉が素敵です。
ここでビールから日本酒にチェンジ。
まずは八海山を頂きました。
日本酒の提供の仕方も面白く、ガラスの急須?で。中は氷が解けないようになっており冷えた状態を保つことができるようになっています。おちょこは好きなものを選べるようになっていて、これまた美しいおちょこを選ぶ楽しみがあって良かったです。
お刺身

続いてお刺身。本マグロ、甘海老、やりいか、ひらめ。どれも新鮮で美味しい。海が周りにないのですが、このクオリティはすごいですね。東京でもなかなかおいしい生ものには出会えないので感動でした。
焼き物
冷菜

蕨、トマト、ズッキーニのジュレ和え。
蕨とズッキーニの食感が楽しめて、かつ少しだけ濃い目の味付けは、酒を楽しむのにもってこいでした。
揚げ物

茄子の素揚げ、車海老、黄金芋の揚げ物。大根おろしと一緒に盛り付けられているのは、茄子の皮を素揚げしたもの。
車海老の頭も別添えで頂きました。
この時点でお腹いっぱい!
御飯
〆のご飯は,筍ご飯と山椒ちりめんご飯、たらこ茶漬けの3種から選べます。それになめこの赤出しとこんぶと胡瓜の漬け物。筍ご飯は錦糸卵で覆われていて、筍の春の香りと甘さ,これに錦糸卵の柔らかな風味が調和してとても美味。淡泊なご飯には風味豊かななめこの赤出しやこんぶがよく合います。
山椒ちりめんご飯。山椒を利かせて炊きあげたちりめんは,思いの外ふんわりと柔らかく、高貴な香りが立ち上がり、ご飯によく合います。これまた美味しい。
たらこが苦手な私は食べれなかったのですが、相方がたらこ茶漬けをおかわりで注文。いい具合の焼き加減のたらこが美味しかったと申しておりました。
デザート
最後の水菓子は、苺の寒天寄せ。赤の鮮やかな苺を透明の寒天を包み込んだ目にも美しい出来映え。苺は爽やかな酸味と柔らかな甘さで、最後を飾るのにふさわしい一品でした。
料理はどれも素材を活かした味付けと薬味を上手に用いて香りが楽しめるものが多かったです。
とびきり高級な食材は使用されていませんが、料理の基礎となる出汁が本当においしく、特に懐石料理の花である椀物は出汁の味や香りの加減が秀逸でした。
店内の雰囲気は、我々の席が個室テーブルだったこともあってか、さほど張り詰めた雰囲気ではなく、寛いで料理と酒,そして会話を楽しめるような空間でした。
また、大将を初め女将や若い店員の方も過不足ないサービスで、帰りには大将らが店前まで出てきてくださり挨拶して頂くなど、最後まで気持ちよく過ごすことができました。
以上の料理を頂き、生ビールと八海山二合、こなき純米二合を頂いて、合計4万5000円。※この日は4人で伺いました。
料理内容やサービス、雰囲気等から考えると、とてもお値打ちなミシュラン3つ星です。
ぜひとも再訪したいです。