『ひとりの時間をもちなさい』から
(白山頂上にて)○○○○ 『ひとりの時間をもちなさい』 ○○○静まりのリトリートのアドバイザーの太田和功一さんが、これまでの機関紙のコラムをまとめて本にされました。『静まりと魂のセルフケア』(あめんどう出版)です。その本で紹介されている本が、『急がない!ひとりの時間をもちなさい』(主婦の友社出版) その本で著者クンツは「立ち止まってみれば、最終的にあなたが本当にしたいと思っている生活を送れるようになる。周囲のペースにひたすら合わせる生活ではなく、自分自身にとっていちばんよい生活を送れるようになるのだ。・・・たとえごく短い時間でもいい、動きを止めて休んでみるだけで、自分にとって大事な事柄を再確認できるのだ。・・・立ち止まるのは最終的には、前進するためである。一度、立ち止まってみよう。そうすればあなたの心は信じられないほど活性化されるだろう」立ち止まるには三つの方法があると説明しています。「静止」「休止」「停止」。静止は1日のうちで何度でもできる実践です。休止は、午後のひとときとか、週末の1日の長さです。「停止」は一生に数回あるかないかのもので、1週間、一ヶ月、あるいはそれ以上の長さです。 私にとって「静止」は、朝の祈りの時です。納戸を部屋にしてそこに引き籠り昨日を振り返り、聖書のみ言葉を読み、1日のことを祈ります。「休止は」1年に2回修道院を会場にして、静まりのリトリートをしています。そこで半年を振り返ることをします。半年を振り返ると新しい出会い、起きた出来事を通して学んだこと、隠れていた感謝を発見することができます。心の落ち着きを得ることができます。「立ち止まることは、あなたの生活に耳を傾けることだ。実践してみれば、聞こえるべきものがすべて聞こえてくるようになる。もし、立ち止まらなければ、日々の雑用に追われて必要な情報さえ入ってこない。わたしという「コップ」があふれてしまうのだ。もう一滴も入らないだが、いったん立ち止まってみれば、あなたというコップは空になり、そのコップの中により多くのものを入れることができるようになる。」(クンツp168)さて、「停止」についてです。7年前、前妻が召され、担任している教会の牧師を辞し、引っ越しました。それから子供も就職して離れてまったく独りの生活になりました。これまで長い間人の魂の配慮をする仕事でしたが、それを辞めて巡回牧師という仕事になりました。36年間続けていた仕事を辞めることは強制終了のようなものです。今振り返ると、それが必要でした。そのまま続けていたらどうなっただろうか、壊れていたのではと思います。一時停止して生活のリズム、生き方の変換、価値観の再検討をするときとなりました。