漢方だけで長くなりすぎたので単独で中編にしました赤ちゃんぴえん

 

 

 

⑤漢方(煎じ薬)

とある漢方薬局(私が通っているところではない)のwebサイトに、以下のように書かれていました。

 

突発性難聴の治療でとにかく大切なのが治療開始のスピードです。急性期は聴力が不可逆的に失われるか、進行を食い止め回復に向かえるのかの瀬戸際です。病院で一通りの治療をして、鍼灸にも通い、それでも治らなくて初めて漢方にという方がとても多い。早ければ早いほどきれいに治り聴力も元通りに回復しやすく、発症から1か月以内に来ていただければ元通りの聴力になる確率は高いです。

 

なので私みたいに発症後すぐ漢方を試す、それも煎じ薬を出す本格的なところに最初から行くような人間はかなり珍しいんだと思います。

 

 

 

 

 

 

結果だけみれば私の左耳は発症してから約3週間で完治しました。

しかし漢方薬を飲まなかった場合の結果は知りようがないため、漢方を飲んだからここまで回復できた!とはっきり言えませんショボーン 飲まなくても同じように完治してた可能性もあります。

上述のように病院で受けられる治療をやり尽くし、鍼灸に行き、それでも改善しなくて最終手段として煎じ薬に頼ったというなら効果もわかりやすいのですが…でもそれだと日数経過して有毛細胞がすでに破壊された(=その周波数の聴力は二度と回復しないことが確定した)その後で試されるわけなので、漢方が不利過ぎますね。

効果のある無しを語るなら他の治療と同様、発症直後から煎じ薬で飲まないとフェアじゃないよね。でもそれでは結局ステロイド等との同時進行になるのでやっぱり漢方単体の効果はわからないという笑い泣き笑 

突難は発症後2週間が肝で、なにが自身の体に効果あるかはやってみなければ分からず、だから効きそうな治療を複数同時並行して受けるわけで、どれが自分に一番効いたのかわからないというのは漢方に限らないので仕方ないのですが。でも相互に影響しあってる気はしてる。

 

 

なんにせよ漢方も他の治療と同様に開始が早いほど良いのは間違いないので、病院で自分が受けたい治療を受けることと並行しつつ煎じ薬を出してくれる漢方薬局か漢方医を探して試してみるのをおすすめしたいです。

私は医師ではないただの素人ですが、血流改善に対して発症直後から西洋薬(アデホス)と漢方薬のダブル循環改善薬でアプローチするのは悪くない選択だと思うんですよね。

しかも煎じて飲むだけのお手軽ですからこんなの試さなきゃ損でしょう。保険きかない場合がほとんどかと思いますが背に腹は代えられない悲しい

 

 

 

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注意点として漢方は、

①漢方の専門家に身体の状態を判じてもらって

②自分に最適な処方を選んでもらい

③昔ながらの形態(煎じ薬や丸薬等)で出された生薬を

④指示された通りに煎じて(変な自己流アレンジしない)

⑤食事の影響が出ないように服用する

 

上矢印これ全部やってないときちんと試したことになりません。

(本来の漢方薬は高価なうえに手間がかかって面倒なのは間違いない)

 

突難で治療を受けた方の体験談を読んでると、耳鼻科でツムラやクラシエ等のエキス顆粒製剤を処方されたり、ドラッグストアで自己判断でエキス製剤を選び、それで漢方を試した気になっておしまいになってる方がたくさんおられました。

普通の耳鼻科の(漢方を専門に修めてない門外漢の)医師は患者個人の漢方的な体質判別なんてできないのでこの病気=コレねとテンプレ画一処方になりがちだし、エキス製剤では原料の生薬も品質の高い(=薬効の強い)ものは使われにくい。さらに製造の過程で生薬の成分がどうやっても変質劣化しちゃうので効能も落ちる。

薬効成分の吸収が食事によって妨げられないように飲むタイミングに気をつけることも大切。

 

 

上矢印私が処方された当芍合甲字湯。当帰芍薬散と甲字湯が合体してる

コーヒーで例えると焙煎したコーヒー豆。エキス顆粒製剤はインスタントコーヒー

 

 

 

こちらはアメブロというか、国内の突発性難聴ブログNo.1だと思ってるねこたま氏のブログ

『ある日突然、世界から音が半分消えた 〜突発性難聴治療記〜 と猫とグルメと釣りのブログ』

 

そこから漢方についての記事のリンクです。

このブログ本当にすごくて、10年近く前に突難治療の情報と経過を詳細に書いて残したことでその後の突難患者のすばらしい先達になってる。私も大変お世話になりましたキラキラ

なにせ10年前と令和の今で治療法がほぼ変わってないせいで赤ちゃんぴえん 未だに書かれてる情報が通用するし、内容も端的に整理して書かれてるからすごく分かりやすくて時間短縮になる立ち上がる

突難を初めて発症して、時間の無いなかで急遽一から何もかも調べなくてはならない患者にはこれがとても助かります。

さらには医者の言うことを盲目的に鵜呑みにする危険性までちゃんと注意喚起して、漢方薬も専門家に処方してもらう方が良いよとわざわざ記事にしてある。

本当にすばらしいブログなので突難発症したばかりの人はまず真っ先にここを読んで、治療の概要をざっと把握することをお勧めします。

 

https://ameblo.jp/suddendeafness/entry-12417283509.html

 

 

 

 

別にエキス製剤を飲むなと言ってる訳ではないんです。

エキス製剤はあくまでも古典の煎じ薬の劣化インスタント製品だということをちゃんと知ったうえで、花粉症のように一時苦しむだけの軽度な病気に対して運試しでエキス製剤を服用してみる、という利用法なら全然アリだと思う。それで運良く効果があれば安く済んでラッキー☆でおわりだから。

でもたった2週間のゴールデンタイム過ぎたら聴力回復の見込みが激減する緊急の重病にかかった人間に、そんな劣化品をのんびり試してる時間なんて無いのでは?

エキス製剤のメリットはどこでもお手軽簡単に漢方が飲めることと保険が使えて安価なこと。そのメリットとタイムリミット付き難聴の回復を天秤にかけたら、私なら圧倒的に後者を優先しますが他の方は違うのでしょうか。

どうせ同じ飲むなら最初から評判の良い漢方医か漢方薬局をネットで探して、さくっと煎じ薬出してもらうのが良いと思うのだけれど。

それだけで回復の度合いが変わるかもしれないのだから。

繰り返しとなりますが、突難では何の治療が自分に効くかはやってみなければ分からず、しかも著効が期待できるのが発症後2週間というごく短い期間しかないため、複数の治療法を早くから並行して受けることが回復の可能性を押し上げるという認識です。

そのなかで鍼灸や神経ブロック注射といったよっぽど痛くてハードルの高い治療は一生懸命調べて受けるのに、なぜ煮出して飲むだけの簡単な煎じ薬は一切試さないのか本当に不思議で。

 

 

 

突発性難聴は3人に1人は回復しない難治性疾患であり、治らなかったときに難聴の辛さだけでなくあの時もっと早くこうしていたら違っていたかもという後悔の苦しみまで加わるのが嫌だったので、私はすぐに漢方薬局に行きました。