人の感覚なんて中々当てにならないし、簡単にメンタルに左右されてしまう。つくづくそう思う。


今日はナカニク、シンタマの芯、ウチモモの頭と切らせてもらった。

一口に同じ肉とは言えど、冷蔵庫の効き具合、牛による違い、部位による違い、色んな条件が日々異なり、切ってみるまで全然分からない。

切ってみて初めて理解が出来、後は自分を信じ感覚を合わせて行く。
でもね。
同じ角度で下に刃を押していくのだが、強過ぎても弱過ぎても巧くは切れない。変な部分に力が入れば、包丁の刃は簡単に曲がってしまうのだ。

良いときの感覚が翌日もずっと残れば良いんだけどね。
そういう時は包丁を手放すのもイヤになってしまう。

それだけでも大変なのに。

ところが人間の感覚ってやつぁは、その日その時のメンタルに物凄く左右されてしまう。
もう呆気ないくらいに簡単に。


少しでも気持ちが焦っていると全然ダメだし、削げてしまうコトを恐れれば包丁の刃は内側に入り、厚さが不均一になったり面がデコボコしたりしてしまう。



メンタルの重要さは馬にも通じるよね。

鞍上がドキドキしてたり、隙があると、馬にはすぐに伝わってしまうもの。
俺も、今でも良い時と悪い時の差は激し過ぎ。
同じ課目なのに初日優勝、2日目ブービーなんてその最たるものでしょ(笑)


そう考えると、トップアスリートは本当に凄いし、職人と呼ばれるお店の先輩達も本当に凄い。

やるコト考えるコトはとても多いけど頑張ろ。



そうそう。
今日は昼間にオスカーリッツ君が、夜は中高の同級生が来てくれた。

10日ぶりに会うオスカーリッツ君。
なんだか数年ぶりに会ったみたいになってた…

ありがとっ!!