26歳の時に乳がんを宣告された
私の状態は
ステージⅠの初期の初期
1.5cmの腫瘍でした
だから、手術したとしても
"少し皮膚が凹む程度の傷しか
残らない"
と言われました
それでも、その時の私には
胸を切る
という事が、女性として
嫌でたまりませんでした



もちろん
"命には変えられない"
それは絶対なのですが
……

にも書いたように
当時の私は
自分が癌だということさえも
受け入れ難いのに
胸に傷がつく。その事は
更に輪をかけてショックでした
そして、手術をせず…その2年後
腫瘍が更に小さくなり
6.5mmになった時もお医者さんに
"手術しても少し凹む程度の
小さな傷しか残らない"
と言われたのですが
……
それでさえ
気持ちも落ち着いたはずの
2年後でさえ
"できるなら胸に傷は付けたくない"
と思いました
その時は、頭のどこかで
"このまま小さくなって
癌が無くなるかも!"
という期待と諦めきれない想い
が正直あったと思います



でも。。
腫瘍が胸を食べてしまって

乳首も無くなった状態の
今の私は……
乳首なんて、いらない。
そう思います

というのも……
先日、訪問看護の看護師さんと
どんどん小さくなってる
私の腫瘍を見て
"このまま、どんな風に
小さくなるんだろうね?
乳首とかどうなるんだろう
"

と、看護師さん。
それに対して私は
"乳首なんていらない!
とりあえず皮膚が出来て
浸出液と血が出なくなったら
それで充分

見た目なんか、もうどうでもいい!
生活に不自由なく生きれる。
それが出来たら
今の私は充分だと思える
"

って言ってました
その時に……
あ〜、昔はそんな風には
思えなかったな……
と気づきました

ただただ、胸に傷を入れるのが嫌で
恐かった。恐ろしかった。
そんな私と違って、
腫瘍が胸を食べる前に
手術に踏み切った
乳がんになった多くの女性
どんなに恐ろしくて
どんなに辛かったか……
私には想像もつきません
今、こうなってから
手術出来ないどころか
腫瘍が胸も乳首も食べてしまって
普通に生活する事さえ
困難になって……

ようやく私は
少しくらいの傷があっても
胸がキレイに残らなくても
……
それ以上に大切な事があった。
そう思えます



だから今の私が
あの時に戻れるなら
迷わず、胸にメスを入れれる。
そう思います
もちろん
もう戻りようもないので
……
今の私は、もう腫瘍が小さくなって
皮膚が出来たら!
そんな素晴らしい事は無いです



もちろん女性として
綺麗な胸があるのは嬉しい
でもそれ以上に
普通に生活出来ること
例えば……
腫瘍を気にせず好きな人の
胸に飛び込めたら
……
腫瘍を気にせず
肩までお風呂につかれたら
……
腫瘍を気にせず
大好きな友達の赤ちゃんや姪っ子を
抱っこしてあげれたら
……
腫瘍を気にせずに
思う存分寝返りできたら
……
腫瘍を気にせず
好きな服を着れたら
……
前までは当たり前だと思ってた事
でも……
今の私にはどれも奇跡的な事。
それが出来るなら
乳首が無くても
見た目がどれだけ痛々しくても
最高に幸せです!

乳がんになって腫瘍もあったけど
水着も着れたし
こうやって川遊びも出来た頃



本当、後から気づくことだらけ

病気になって
今まで当たり前だった事が
凄く幸せな事だった
って
出来なくなって痛感する
今日この頃

もう、それは人間そーゆうものだし
どうしようもないから
(もちろん、ならずして気づけるのが1番!
だし、そういう人になりたいけど
)

せめて、同じような
繰り返しだけはしないように!



何回もよく言うけど↓笑
"恐怖からの選択"
は、ことごとく良くなかった事だらけ



だから……
これだけは、もう止めよう!
と思います

そして……
今、私の腫瘍はどんどん毎日
小さくなっています
果たしてどんな風に
なるのかは私にも分からないけど



私の細胞が、壊れた部分を
今、一生懸命治そうと
毎日働いてくれてます
そんな私の正常細胞に
今日もよく頑張ったね!
お疲れ様!
ありがとう

って褒めてあげながら…笑
私の皮膚に腫瘍は必ず無くなる!
そう期待して、宣言して

今日も明日を期待して……
私は寝ます!
笑

