一般病室に13日に移動しました。
いろんな吸盤が取れて、ちょっとうれしかったけれども、点滴はまだ続いていました。それに、頭痛も続いています。頭痛とはもともとお友達で、子どものころから慣れ親しんでいた・・・のですが、このときは本当につらかったです。痛みが激しかったというよりは、こんなに長く続くことはなかったからだと思います。
電話をしなければいけないことが何度かあり、苦痛でした。耳に受話器をあてていると頭痛がひどくなります。でも、左の耳は当時はよく聞こえなくて何を言っているのかわからないので、困りました。右耳で聞くと聞こえますがびんびん頭に響きました。
特に、お金のことが気になるので、保険関係の連絡を取る必要がありました。いったいいくらくらいかかるのか、不安でした。海外の病院は高いといううわさもあったし、なにより保険がきくのかどうかがわかりません。病院に尋ねると「保険で大丈夫」と簡単に返事をしてくれましたが、はてさて本当にそうなのか、どうやって書類を書いてもらうのか、どんな手続きがいるのかなど、わからないことだらけでした。職場とも連絡を取る必要がありました。ほとんど夫がしてくれて助かりましたが、何分保険のことですから、「本人」と話さなければならないことがしばしばありました。本心を言えば、お金のことなんか考えたくないし、電話するのもいや。でも現実は厳しく、ちゃんとしておかなければあとから困ることはわかっていました。かなりいらついていて、夫に対してたぶんいやな顔を露骨にしていただろうと思います。
電話料金も、国際電話代がふくらんで、クレジットカードで払い込みをしなければならなくなってしまいました。でも電話がつながらなくなると困るので、あわてて払い込みました。そして、基本設定を変更して、無料通話分が少しでも増えるものにしました。
クレジットカードのうち、ゴールドカードによっては、海外旅行先でのけがや病気に対しての保険がついているものがあると、夫が気づきました。私が持っているゴールドはわずか2枚でしたが、問い合わせてみるとそのうちの一枚に、海外旅行先でのけがや病気についての保険がついていることが判明しました。ありがたいと思ってさっそく連絡してみると、親切に教えてくれました。しかも、救援者の分も出るということでした。早めにこれがわかったので、そのあと領収書などをしっかり保管していました。
14日金曜日に、初めて頭痛薬なしで一日過ごすことができました。うれしい日でした。また、日本にいる息子が私の職場に行ってくれて、保険関係の書類を発送してくれました。同時に診断書を送付しなければいけないことがわかりましたが、英語の部分に日本語を付ける必要がありました。そのためには辞書を引いたりしなければいけません。そのころは、文字を読むと胸が悪くなるという不思議な状況だったので、大変困りました。