小室圭さんが送った「眞子さまの写真」とは

このように秋篠宮家は公式見解の上で、結婚容認に向け大きく舵を切りだした——。そう理解できる状況になっている。だが、さる宮内庁職員は、次のように裏舞台を明かしてくれた。

 

「紀子さま誕生日に発表された文章は、いわば『建前』であって『ホンネ』ではありません。色々と難しい事情があるのです。というのも、小室家から時々、秋篠宮家に手紙が届きます。直接、両殿下にお見せする前に、我々職員が中身をチェックすることになっています。

 

紀子さまの誕生日にあわせて、8月下旬に小室圭さんから一通の手紙が届きました。しかも、その内容は『破談にするなら解決金が先に支払われないと、暴露本が出版されるだろう』と匂わせ、“眞子さまの驚くべき写真”が何枚か同封されていたとか…。このような不穏な動きに紀子さまは戦慄して、今回は『長女の気持ちをできる限り尊重』と述べられたのだと思います」

 

紀子さまを驚かせた「眞子さまの写真」とはどのようなものだったのか? だがこれは極秘事項であるらしく、秋篠宮ご夫妻と、加地隆治皇嗣職大夫、石井裕晶皇嗣職宮務官長の四名しか知らないという。元宮内庁職員の小内誠一さんは「眞子さまは、あまりに育ちが良く純粋なお嬢さまです。これまでも大学で大胆に活動される写真がメディアを賑わせました。そういった写真の延長線上にあるモノでしょう」と推測するが——。

 

ここで思い出されるのが『週刊文春』2019年6月19日号だ。それによれば、小室家と元婚約者の借金に関するやり取りに関しX氏が借金ではなく、贈与であることを認めた“隠し録音”がある」と小室圭さんが秋篠宮家に伝えていたという。録音があるからには写真も動画もあるのが必然だろう。

解決金は必要

ところで「解決金」というのは眞子さまと小室圭さんの結婚が破談となった場合の賠償金のようなものだが、現在その金額は1億円以上となるのではないかとも噂されている。

 

「圭さんからの手紙に先立ち、小室佳代さんから宮内庁に『もしも破談となるなら訴訟して損害賠償を請求するかもしれません』との連絡があったのです。もちろん宮内庁としても出来る限り穏便に済ませたいと考えていますから、訴訟のような事態となる前に、なんとか“解決金”によって問題をクリアしたいと思っています。

 

小室圭さんも先々を考えると、佳代さんが示唆した訴訟などの大事を避けたい思いがあるでしょうから、佳代さんの行動を知り、焦って手紙を出してきたのかも知れません。穏便に事を済ませたいという秋篠宮家、宮内庁、小室圭さんの思惑は合致しているといえます」

 

現在、眞子さまと小室圭さんの結婚が破談となった際に、多額の解決金」が支払われることに関しては、国民の間で反対の声も多い。

 

とはいえ、宮内庁の職員らの間では、「破談にするならば、払い続けるしかない。小室家にはすべてを握られている」というのが概ね統一された見解であり、すでに問題は、解決金の支払いの有無ではなく具体的な金額に関するものなっている。

 

そのため、小室圭さんに税金から多額の金銭が支払われることはほとんど確実であると思われる。

大多数の国民が反対していた眞子さまと小室圭さんのご結婚。秋篠宮家に吹く隙間風も、メディアからの向かい風も強まるばかりだ。秋篠宮家の名誉回復のためには、婚約解消が最も有効な手立てであろう。

 

立皇嗣の礼はコロナ禍で延期、長女の婚約は相手方のスキャンダルで不透明。そんな難しい状況が続く宮家から、エリート公務員たちが次々と逃げ出している。未来の天皇家の揺れる内幕を覗いた。

紀子さまの逆鱗

 「このボタンは何?」

「それはモードダイヤルだね」

 「じゃあ、これは?」

「それは絞りです」

 「あ、トンボだ。ちょっと貸して下さい」

「両手でしっかり持つんですよ」

 

 長い望遠レンズをつけたカメラを息子に手渡す。機種はニコンDF。スマホ撮影が当たり前の現代ではマニアックともいえる、操作の難しい一眼レフだ。

 

 そうやってカメラの操作方法を教える姿は、いたって普通の父親のようだ。だが、その表情はやや硬く、憂いの影が差す。心ここにあらずとも見受けられる。

 

 9月6日、悠仁さまが14歳の誕生日を迎えた。同時に宮内庁が公開した動画で、秋篠宮は息子と二人きりで赤坂御用地内を散策していた。

 「一昨年の動画では、眞子さま、佳子さまと遊ぶ様子、昨年は秋篠宮ご夫妻とブータンを訪れた際の様子が公開されました

 今年は父親と二人きりで、この家には『未来の天皇』が二人いると強調されるような内容でした。しかし、親子水入らずのはずなのに、どことなく緊張感がある点が気になりました」

 

 いずれ皇位を継ぐだろう二人の男子を有する秋篠宮家。だが、漏れ伝わってくるその内情は、順風満帆とは程遠い。

 「秋篠宮は昨年の御代替わりに伴って皇嗣というお立場になり、職員の数も約20人から50人に増員されました。ところが、その職員が次々と辞めてしまうので、活動に支障が出ているのです」

 

 とりわけ影響が大きかったのは、警察庁長官官房付から出向していた石川光泰宮務官が、今年1月24日付で依願免職になった件だ。

 

 石川氏は東京大学出身のキャリアで、ピカピカのエリート。警察庁としてもエース級の人材を送り込んでいただけに、突然の免職は波紋を呼んだ。

 

 「清廉な人柄で外見もスマート。取材の際にも通り一遍の対応ではなく、自分の言葉でかみ砕いた説明をしてくれていたので、記者クラブでも人気があった」

 

 そんな人物がなぜ免職に追い込まれたのか。皇室関係者が声を潜める。

 「いくつか理由はありますが、大きかったのは紀子さまの逆鱗に触れたことでしょう」

 きっかけは、ほんの些細なことだった。

 

 秋篠宮家を支える加地隆治皇嗣職大夫の定例会見は毎週金曜日、宮内庁内で開かれる。石川氏も宮務官として毎回、臨席していた。

 

 そこで、記者から紀子さまの装いに関する質問があり、石川氏が答えるべきことを答えた。だが、その受け答えに問題があったというのだ。

 

 「皇室のドレスコードは非常に細かいもので、とりわけ女性皇族が何を着るかは大きなメッセージを持つ場合が多い。皇嗣妃としては、石川さんの説明に納得がいかなかったのでしょう」

 

 自分は複雑なプロトコールやマナーを熟知しているし、着るものには細心の注意を払っている。それなのに、警察からやってきた若造が無粋にもその意味するところを記者に語るなんて。警察官は黙って警護だけしていればいいのです――。

警察庁もキレた

 石川氏は地方訪問の担当でもあったが、その段取りでも両殿下の不興を買い、結局、同行するはずだった昨年のブータン行きの担当を外された。このようなことが度重なり、1月の免職につながった。

 「本来、皇族付の役職は他省の官僚にとっても出世コース。優秀な人材を投入した警察庁としては、このような扱いを受けたことが我慢ならない。

 

 石川氏の後任はキャリアではなくノンキャリの人材を補充することで、宮内庁に『抗議』しています」(前出・宮内庁担当記者)

 「御難場」。秋篠宮家の内情を知る職員たちは、苛烈な職場環境をそう称する。普段は公衆の眼に触れることはないが、その片鱗が垣間見えた瞬間があった。

 

 昨年10月22日午前、即位礼当日賢所大前の儀が執り行われた。雨が降っており、モーニングコートに勲章をつけた正装で歩く秋篠宮も傘をさしていた。後に続く女性皇族たちのペースも考えず、一人、早足で歩く。

 

 屋根のある場所に着いた秋篠宮は、傘をたたむと、傍らに立つ職員に無造作に傘を投げ渡したのだ。

 「傘を受け取る職員なんて、皇族から見ればただの下僕の一人にすぎないのかもしれませんが、その様子があまりにぞんざいに映りました」

 

 1年前のこの「傘投げつけ事件」からすべては始まった。「御難場」での職員の扱いは、ますます熾烈を極めている。

 「仕事上のミスは誰でもあることですが、秋篠宮ご夫妻はそのようなミスをなかなかお許しになりません」

 

 とりわけ紀子さまは非常に指示が細かく、ありえないような無理難題を押し付けて「明日までになんとかしてください」と命令されることもしばしばだ。

みんな音を上げた

 例えば、今年5月のこと。済生会中央病院の関係者から防護服が不足しているという話を聞いた紀子さまは、職員たちにこう告げた。

 「私たちと有志の職員で防護服を作って、病院に届けましょう」

 先の宮内庁関係者は「有志」という表現が恐ろしいという。

 「こう言われて、『私は参加しません』と言える職員はいません。紀子さまは同じ仕事を複数の職員に振って、それを競わせるのです。

 

 ポリ袋を用いた『手作りガウン』を作る作業が遅かったり、出来が悪かったりすると一つ一つ注意されます。

 このような厳しさは、ご活動の内容をよりよいものにしたいという熱心さの裏返しでもありますが、『いくらなんでも度が過ぎる』と音を上げる人たちも多い」

 

 そもそも秋篠宮と宮内庁のあいだには大きな溝がある。事務方の職員のうち、宮内庁本庁での勤務経験のある人材はわずか2~3人ほど。他は警察庁や経産省などのキャリア官僚、別の省庁や都道府県、あるいは民間からの寄せ集めなのだ。

 

 現在、皇嗣職大夫としてトップの地位にある加地氏は宮内庁の総務課長を務めた経験もあるが、もともとは警察官僚。

 秋篠宮家には皇位継承順位の1位と2位の皇族がいるというのに、宮内庁のプロパーがサポートできていないという異常な事態が続いている。

 

 「宮内庁には皇嗣担当になるくらいなら退職するという職員も多い。それほど混乱した現場として恐れられているのです」(宮内庁OB)

 

 御難場での職務で疲れ果て、去っていくのは前出の石川氏だけではない。8月1日には内閣府から出向していた泉吉顕氏が依願免職、そしてもう一人総務省からの出向者も、「退職するのは時間の問題」と噂される。

 

 他にも航空会社から転職した職員、悠仁さまが附属中学に通うお茶の水女子大学の関係者などが次々と職を去った。

 秋篠宮家がこれほどストレスフルな状況に追い込まれている原因はいくつもある。

 第一に、4月に行われるはずだった立皇嗣の礼がコロナの影響で延期になり、執り行われる目途が立っていないこと。

 

 「10月には総選挙が行われる可能性が高くなってきたので、早くとも11月。規模をかなり縮小して行わざるをえない。三権の長、知事会の代表、外交団団長など、最低限の人だけが出席することになるでしょう」

 

 秋篠宮が次の天皇であることを内外に知らしめる儀式がこのような形で簡略化されてしまうのは、悠仁さまを天皇にすることが悲願の紀子さまにとってはまさに痛恨の極みだろう。

 

 そして、第二の理由として当の悠仁さまの教育問題がある。父である秋篠宮自身がいわゆる帝王教育を受けていないうえ、宮内庁からのサポートもないまま、皇位継承順序2位の少年は中学校を卒業しようとしている。

 

 来年には高校受験を控え、筑波大附属、東京農業大学第一、渋谷教育学園渋谷など進学先候補がいくつか取りざたされているが、どこも宮様を迎える体制が整っているとはいえず、帝王教育など夢のまた夢だ。

 

 そして目下、最大の悩みの種は言うまでもない、眞子さまの結婚問題だ。

 「長女の結婚については、(中略)お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」(9月11日、誕生日に紀子さまが発表された文書)

 

 眞子さまが小室圭さんと婚約内定会見に臨まれたのは'17年の9月3日。同年の12月に小室氏と母親の金銭トラブル問題が報じられ、婚約は宙に浮いた状態のまま3年の月日が流れた。

 

 その間、小室さんは「ロイヤルプリンセスの婚約者」という肩書で、ニューヨークの名門フォーダム大学に留学。二人に地理的距離はあるものの、朝から晩までテレビ会議システムを利用しており、むしろ共有する時間は以前より増えているという。

小室問題の修羅場

 しょせんは若気のいたり。外国に長年とどめおけば娘との縁も切れるに違いない。そう踏んだものの、意外に揺るがぬ決心に、紀子さまもしびれを切らし始めた。

 

 「紀子さまの関心事は、悠仁さまを立派な天皇にすることに尽きます。いつまでも眞子さまの結婚を引き延ばしていると、その予定表に狂いが生じてきます。

 

 本心で小室さんを歓迎しているかは別にして、譲歩せざるをえない状況になっているのではないでしょうか」(ノンフィクション作家の工藤美代子氏)

 

 小室さんのことが報じられるたびに、秋篠宮家は泥をかぶることになる。その一方で、輝きを増していくのは天皇家の一人娘、愛子さまだ。

 

 「ここに来て石破茂、河野太郎といった有力政治家が女性天皇容認の姿勢を見せています。さらに二階俊博幹事長も女性天皇容認を公にしている。これは紀子さまにとって大きなショックでしょう」(静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏)

 

 このような状況で「長女の気持ちを尊重」せざるをえないのだが、もう一つ関門がある。当初から結婚に強く反対されている美智子上皇后だ。

 

 コロナ流行で5ヵ月ものあいだ高輪の仙洞仮御所に籠もられていた上皇后は、紀子さまの誕生日に合わせるかのように、「検査のため」御所を出られた。

 

 3年もの月日が流れているのに、まだあの親子と縁が切れないのかしら。心労が重なって私の身体はもうボロボロです―そんなメッセージがこめられたかのようなタイミングだった。

 

 新政権発足で、今後、女性宮家や女性・女系天皇に関する議論も活発化するとみられる。「御難場」がさらなる修羅場となることは間違いない。

 

 そうなると他省から出向している官僚たちの集団脱走はますます激しくなるだろう。そのような不安定な環境で、未来の天皇は思春期を迎えつつあるのだ。

 

「冬ソナ」は大虚構、虐待・離婚大国の韓国

冬ソナのイメージとは、かけ離れた韓国の虐待、離婚大国の実態が暴かれようとしているーー。(筆者撮影、韓国仁川国際空港)

 

韓国の警察は、文在寅(ムン・ジェイン)新政権のもと、国内に大きな衝撃を与えたある“今夏の事件”を発端に、再発防止の「100日間の撲滅キャンペーン」を張って10月末まで、厳重な警戒、取り締まり体制を敷いている最中だ。

 

深刻な事件というのは、「北の核」以外で、韓国で長年、置き去りにされてきた国内問題である。

今夏、7月の猛暑のある日、首都・ソウル中心街で、白昼堂々、韓国人男性が元交際相手の女性を殴る蹴るなどの暴行を働いた挙句、トラックで街中を追いかけ回し、なぎ倒す様子が動画で韓国全土に“実況中継”された。

 

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炙り出される虐待大国の実態

国民に大きなショックを与えた同事件をきっかけに、これまで国や警察の対応が生ぬるく批判されてきた韓国での女性への虐待や暴力、ひいてはDV(家庭内暴力)による離婚急増など、虐待・離婚大国、韓国の実態が炙り出されている。

 

「韓国人男性の8割が恋人を虐待」――。

これまで効果的な対処がなされなかったこの重大な社会問題に、新政権がどう対処するか、文政権の手腕も試されている。

 

今回の事件をきっかけに、こんなショッキングなデータを事件後の8月中旬、韓国刑事政策研究学院がまとめた。7月の事件は、氷山の一角であることが明らかになったというわけだ。

 

ちなみに、韓国国家警察によると、交際相手や配偶者の男性が女性に肉体的暴力を働いた犯罪人数は、2015年で8367人にも上り(犯罪件数は同年約31万件)、前年比で約9%増加。過去5年間では、233人の女性が殺されたという。

 

今回、同研究学院がまとめた統計は、2000人の韓国人男性への聞き取り調査を元にしており、その中で、約80%に相当する約1600人が、「交際中の女性を肉体的、あるいは心理的に虐待したことがある」と回答。

 

具体的には、「性的嫌がらせ」(約40%)、「心理的虐待」(約37%)、「肉体的暴力」(約23%)、「性的虐待・暴力」(約18%)を継続的に行っていたことが明らかになった。

 

性的暴力を振るった男性の4人に1人は、交際相手の同意を得ずに、性器やお尻、胸を触ったことがあるという。そして性的、心理的虐待を認めた全体の4人に1人が、交際女性に対する見せしめで、地面を激しく蹴ったり、ドアを乱暴に閉めるなどの行為を働いていた。

 

このほか、約100人が女性に打撲傷を負わせたり、失神、あるいは骨折させるまでの肉体的暴力を行っていたなど、恐ろしい実態も明らかになってきた。

 

韓国では、これらの女性への暴力や虐待への警察や国の対応が長年、批判されてきたが、現行法ではストーキングに対する罰則も「約1万円」ポッキリと非常に軽い罰金で片づけられてきた。

 

今回の調査でも、交際相手の女性への暴力、虐待を認めた韓国人男性のうち約7割が、家族や友人との関係や交際を規制することで、女性の行動を支配してきた問題行動も明るみに出た。

儒教や家父長制が原因と言うが・・・

 

その男性の支配的行動の中には、交際女性が誰と電話したり、一緒にいるかを執拗に確認したり、女性がその男性からの電話を取るまで一方的に電話し続けたり、女性の服装を指定したりしてきたことが含まれていた。

 

調査を行ってきた韓国の専門家は、「これらの暴力行為は、韓国にいまだ根強く残っている儒教や家父長制が原因。そのため、虐待する男性は、その行為が交際女性への虐待であると認識していない」と分析している。

 

しかし、韓国社会がグローバル化する中で、過去の習慣や制度に責任を転嫁すること事態、問題の根幹は根深い。

 

一方、韓国は軍事政権時代以降、民主化を進め経済が発展するとともに、儒教の教えを守った一昔前とは違い、離婚への抵抗が少なくなってきている。

 

その結果、女性への虐待や暴力などが原因の離婚が増加し続け、離婚率はOECD(経済協力開発機構)の中でもトップクラスを“維持”。

 

国際的に離婚率は、人口1000人当たりで離婚成立した合計数を使って算出するが、日本の厚生労働省の「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」では、日本の2014年の離婚率は1000人当たり「1.77件」。

 

韓国は同年、「2.3件」(韓国統計庁)で、日本を大幅に上回っている。

儒教が根強い韓国では、 10年ぐらい前までは、DVなど家庭内の問題があっても、離婚はタブーとされ、その数もそれほど多くはなかった。

 

しかし、ここ10年ほどで離婚率は250%(韓国統計庁)にまで急増。ここ数年は、全体で横ばい状態だが、それでも欧州諸国を超えている。

 

インターネットの普及が著しい韓国の家庭内では、これまでの儒教による伝統的な価値観や文化が薄れる一方で、欧米的な価値観である個人の考え方を重視する傾向が強くなってきている。

 

女性の社会進出で劇的変化

特に、1997年の経済危機を境に、女性の社会進出に伴い、男性の社会的、とりわけ家庭内での地位が低下しつつある。韓国でも「家庭内の民主化」が進みつつあることを示している。

 

筆者の知人で高麗大学のある教授はこういった状況を「離婚率急増は女性への虐待や暴力に対する女性の拒否反応というだけでなく、女性が経済力をつけてきた要因でもある」と分析。

筆者の米国時代のかつての同僚(韓国人)も、最近、6年間の結婚生活を経て、離婚したアラフォーだ。

 

「私の学生時代から比べると、国内的には伝統的な虐待に対する女性の権利主張や経済的要因、対外的にはネットの影響による儒教の教えと現代の価値観のミスマッチで、韓国社会の離婚に対する考え方に変化が表れている」と言う。

 

さらに「昔は、離婚するなんて・・・って言われたけど、今では、うまくいかないなら、いいんじゃない? になってきている」と韓国社会の変化を指摘する。

 

中でも、熟年夫婦の劇的変化が目立っている。韓国で急増しているのは、「熟年離婚」だからだ。

「司法年鑑2015」(韓国法院行政処)によると、結婚生活20年以上のいわゆる熟年夫婦の離婚件数は3万3140件(2014年統計)に達し、過去最高を記録。その割合は全体の離婚件数の約3割を占め、今までで、最も多かった。

 

さらに、結婚生活30年以上のベテラン夫婦の離婚件数も初めて1万件を突破。前年比で初の2桁増、10%増を記録。これは10年前の2倍以上の勢いで、年々増加傾向にある。

なぜ韓国の熟年夫婦は離婚を望むのだろうか。

 

制度的には、財産に加え、国民年金や公務員年金などの各種年金が、それぞれ半額受領できることになった経済的理由があるが、その引き金となっているのは、冒頭で紹介した事件が示しているような韓国人女性への虐待や暴力がある。

「冬ソナ」のイメージとは正反対

しかし、日本を含めアジアでは、「“冬ソナ時代”のような勢いはなくなったものの韓国の韓流スターは依然人気を保っている。男性ながら、女性のような柔らかさも併せ持ち、女性をやさしく包み、大切にしてくれるような雰囲気がその容姿から醸し出されているからだ」(韓国の歴史文化専門家)という。

韓国人男性の本性はそのイメージとは正反対のようだ。

 

韓国社会の民主化が進む中、最も遅れているのが”マザコン”とも揶揄される夫の母親(姑)を含めた「男女関係」が複雑に織り成す「家庭内民主化」。

離婚が駆け込み急増するのが、夫の両親らと過ごす中秋節(旧暦の8月15日。今年は10月4日)や旧正月の後。妻にとっては、一家団欒も、残念ながら、「辛く苦しいひと時」でしかない、ということのようだ。

 

あるシンクタンクの調査では、日本人女性と韓国人男性のカップルは、国際結婚件数の1位(2014年)だという。

 

“冬ソナ”の純愛ドラマが虚構に過ぎなかった、というソウルでの今夏のリアルなドラマは、日本人にとっての「不都合な真実」にならないことを心から祈るばかりだ――。

駅で突然知らないおばさんに髪を掴まれ殴られた⇒ その理由に唖然…

画像出典:写真AC

 

最近は街や駅を歩いてると、何が起きるかわからない物騒な世の中になりつつある。

注意をしていても、不意に事件に巻き込まれる可能性もある。

Twitterユーザーのカナさん@cm2n_kanaは心を痛める出来事に遭遇した。

 

なんと駅で突然、知らないおばさんに髪を掴まれ、鞄で頬を殴られたそうだ。

 

駅員さんが間に入り、おばさんの話を聞いたところ・・・。

 
駅でいきなり知らないおばさんに髪を掴まれ鞄で頬を殴られた。
駅員さんが間に入り彼女に話を聞いたら「どの電車に乗ればいいか尋ねたのにこの女が無視した」と。騒音のする駅で難聴気味の私の耳は機能するはずもなく、だけど私のそんな事情を彼女は知る由もなく。
殴られた頬と心が痛む最悪の月曜日。』
 
 

おばさんは、「どの電車に乗ればいいか尋ねたのに無視された」という言い分だったようだ。

 

しかしカナさんは無視したつもりはなく、寧ろ聞こえなかったのだ。

おばさんは彼女の“難聴気味”という事情は知る由もなく、無視された事に腹を立てたようだ。

 

目には見えない事情を抱えてる人も少なくないだろう。

無視されたからって殴っていい理由にはならないし、自分の“当たり前”の感覚を見ず知らずの人に押し付けるのは如何なものか。