万博会場でずっと気になっていたけれど、結局買えなかったマルタ館の「フティーラ」が、閉幕後、天神橋筋商店街の Orange Fields Bread Factory で販売されているということで、出かけてきました。

 

 

 

  フティーラってどんなパン?

 

フティーラ(Ftira)はマルタ共和国の伝統パン。

 

2020年に UNESCO の「無形文化遺産」に登録されている由緒ある食文化で、小麦粉と水を自然酵母でじっくり発酵させてつくられる、素朴ながら味わい深いパンとのことです。

 

 

  万博会場では“高級パン”だった

 

万博会場では1,800円で販売されており、パン(サンドイッチ)としてはかなり高価格帯でした(開幕当初はもう少し安かった記憶がありますが、それでも1,000円は超えていたはず)。

 

万博の飲食は全体的に高めでしたが、パンに1,800円となるとさすがに買うかどうか迷ってしまいます。飲み物も合わせると3,000円近くになりますしね。

 

それで、「美味しそうだけど、どうしよう…」と考えているうちに、結局買わないまま閉幕を迎えてしまいました。

 

 

  フティーラを求めて天神橋筋商店街へ

 

そのフティーラが買える!

 

 

Orange Fields Bread Factoryの店頭で見つけたときは、「あった……!!」と心の中で小さくガッツポーズ。

 

 

購入したのは フティーラサンド(ツナ) 880円。

 

パンとしても、サンドイッチとしてもやや高めではありますが、手に持つとずっしり重く、手のひらより大きくて、これ1つでお腹いっぱいになるという満足感のあるサイズです。

 

今回は見かけませんでしたが、具の入っていないシンプルなフティーラだけが販売されていることもあるそうです。

 

 

  実際に食べてみて

 

ひと口目から、まずパンそのものの美味しさに驚きました。外側はカリッと香ばしく、中はしっとりもちっとしていて、噛むほどに小麦の風味が広がります。しっかりとした食感で、ちょっとフランスパンに近い噛みごたえがありました。

 

 

具材のバランスも良く、オリーブやケッパーの香りにツナの旨みが合わさって、シンプルなのに満足感の高い味わいでした。ほんのりマスタードのような辛みがアクセントになっていて、最後まで飽きずに食べられました。

 

「万博会場で1800円でも食べるべきだったか?」と考えると、そこはちょっと微妙ですが……880円としては十分満足。“少し贅沢をしたい日のごほうびパン” という位置づけならアリだと思いました。

 

 

欲を言うなら、もう少し小さくして安くしてくださると手に取りやすくなるんだけどなぁ…。