
この前の日曜日、大阪市立美術館で開催中の特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」を見に行ってきました。こちらの特別展は、2025年の大阪・関西万博のイタリア館で展示されていた名品が集結し、日伊国交160周年の記念企画として開催されています。
先月のチケット発売日に2時間の格闘の末にようやく確保した日時予約です。
時間どおりに到着すると、日時予約がある人と、チケットはあるけれど日時予約がない人の列に分かれていました。日時予約がない場合は少し並ぶこともあると聞きますが、会期末まで予約枠がいっぱいの今、並べば入れるという点では、柔軟性の高いチケットになっている感もありますね。
入館前に5分ほど、入ってからも5分ほど待ち時間がありました。
最初の部屋:万博イタリア館の映像と再会
展示の最初は、万博イタリア館でも入口で流れていた映像シアターでした。万博会場では着席でしたが、今回は立ち見です。思っていたより短くて意外でした。万博では入れ替えのタイミングなどで長く感じていたのかもしれません。
映像の最後は、ないと分かっていても、扉が開くあの演出を期待してしまいますね。
ファルネーゼのアトラス:星座がくっきり美しい
次の部屋は「ファルネーゼのアトラス」。子どもが「こんなに小さかった?」と言っていましたが、私も同じ印象でした。展示室の広さや天井の高さの影響があるのかもしれません。
今回は星座をしっかり確認したかったので、天球儀をじっくり見てみました。ケンタウルスやペガサスが見られて満足。天球儀を支える手に浮き出た血管もすごい。
天球儀の解説は市立科学館の先生が書かれているとのことで、天文分野の観点から書かれた興味深い内容でした。
👇 AIで人を消してみた写真……なんとも言えない違和感があります。
正義の旗:万博で見逃した作品に出会えた
次の部屋には「正義の旗(ペルジーノ作)」が展示されていました。私がイタリア館に最後に入ったのは8月上旬だったため、この作品は見られず、今回が初めてです。首だけの天使もじっくり見てきました。
“これが天使の姿”という感覚は不思議で、千手観音のように手が増えるスタイルとはまた違う美意識だなと感じます。
首だけの天使のことが気になって検索してみると、ザビエルの有名な絵にも描かれていて驚きました(ザビエルさんの頭ばっかり見てたわ…)。
伊東マンショの服:制作映像が面白い
続いては、伊東マンショの衣装展示。制作途中の映像が流されていて、面白かったです。服はかなり近くで見ることができ、手触りまで想像できそうでした。
レオナルド「アトランティコ手稿」
最後の部屋は「アトランティコ手稿」。ここでは展示の前に行くまで、10分程度の待ち時間がありました。美術館の外と中の待ち時間も、この部屋が混雑しすぎないように調整するためかなと思います。
待ち列の途中には解説や拡大図があり、退屈せずに楽しめました。
拡大図のおかげて、万博会場でほとんど見えなかった鏡文字がしっかり見えたのがよかったです。
実物の前でも少し立ち止まることができたのは、満足度が高かったです。
展示に角度がつけてあるのも、見やすくていいですね。
お土産コーナー:オリジナルグッズはこれから?
展示に合わせたオリジナルグッズはまだ準備中のようで残念。
お土産はイタリアの商品が中心でしたが、ミャクミャクグッズも少しだけありました。
私はスパイス入りという1,000円ちょっとのチョコレートを購入。食べるのが楽しみです。
顔はめパネル・スタンプも楽しめる
最後に、顔はめパネルで写真を撮り、スタンプも押してきました。スタンプは当初SNSで見た場所から移動していて、入り口のエレベータ近くにありました。
美術館グッズの売り場にも少しだけミャクミャクコーナー。
大混雑しているのでは…と少し心配していましたが、館内は適度に人数がコントロールされていて、思ったより落ち着いて鑑賞することができました。万博の熱気から少し時間が経った今、静かな美術館でゆっくり展示を見られ、専門家による解説も相まって理解が深まったように感じました。

















