先日、イタリア・ナショナルデーに合わせ、EXPOホール「シャインハット」で、イタリア館主催のスペシャル公演“The Great Italian Opera, a World Heritage”が行われ、幸運にも予約が取れたので行ってきました。
公演冒頭の司会者とローマ歌劇場の偉い人の挨拶では、この公演はイタリア館のItalian Weekのハイライトで、ナショナルデーの記念プログラムとして位置づけられているとの案内。
あわせて、イタリアのオペラ歌唱は2023年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことにも触れ、国を代表する文化を広く発信したいというような説明でした(英語だったので、「おそらくそんな感じ」という理解ですが…)。
入場と整理券
定刻30分前に会場のシャインハット前に行ってみると、整理券を持った方の長い列ができていて、驚きました。あとで聞いたところでは、当日9:00から整理券配布があったそうですね。
私は予約枠だったので関係なかったのですが、「ここでも9時ゲートが必要だったのか…」と少しげんなり。こうして9時ゲートの争奪戦が過熱するんですよね。
そもそも、イタリア館のイベントの予約って何でいつも外部サイトなんだろう…、とは思います。
プログラム
席上のプログラムによると、指揮はフランチェスコ・イヴァン・チャンパ、歌手はアナスタシア・バルトリ/ルチアーノ・ガンチ/ルカ・ミケッレッティ、オーケストラはローマ歌劇場管弦楽団でした。
紹介によれば、ヴェルディやプッチーニなどの有名どころを中心にした、いわば“いいとこ取り”の構成だったそうです。
ただ、この紙のプログラムは二席に1枚の配布だった印象。万博全体のペーパーレス推進もあって、刷り部数を抑えていたのかもしれませんが、一人参加でプログラムが手に入らなかった方は残念だったかと思います。
心地よい時間
公演はとても素晴らしく、オペラを“通し”で観たことがない超初心者の私でも、歌手の声に圧倒されました。聴いているだけで心地よい。特にテノールの方の声が印象的でした。
アンコールではおなじみの曲もあり、会場の熱量が一段上がったのを肌で感じました。生で聴くのはやっぱり特別ですね。小型の双眼鏡を持って行ったので、歌手の表情なども楽しめてよかったです。
それにしても、万博の入場券さえあればこうした音楽を無料で聴けるのは本当にありがたいこと。得難い経験だったと思います。
一方で、無料ゆえか演奏中の撮影や飲食/私語/途中退出/当日予約画面を鬼リロード(後ろから見えた)など、かなり“フリースタイル”な雰囲気もありました。会場は万博のフリーWi-Fiが飛んでましたし、撮影禁止といった案内もなかったから、OKだったんでしょうね。このあたりのカジュアルさも万博らしいのかな、と思いました。