いのちの遊び場「クラゲ館」に行ってきました。こちらは万博開幕前からずっと気になっていたパビリオンのひとつ。ようやく念願が叶い、地下エリアまで体験することができたので、当日の様子をシェアしたいと思います。

 

 

 

  地上部分はまさに“遊び場”

 

クラゲ館は、その外観からしてとてもユニーク。山のように盛り上がった地上部分は、見た目にも楽しく、子どもが何度も足を運びたくなるような場所です。

 

この地上エリアには、音が鳴る仕掛けや触って楽しめる展示がたくさん。実際に私が訪れた日も、子どもたちでにぎわっていました。特に「創造の木」や「希望のピアノ」など、五感を使って遊べる仕掛けが多くて、子どもたちが夢中になっています。

 

日陰で風が通りやすいので、一息つけるのもうれしいです。

 

 

 

  地下エリアは予約制

 

クラゲ館の地下部分は「いのちの根っこ」と呼ばれる体験エリアで、通常は事前予約制。これまで何度も抽選に応募しましたが、なかなか当選せず、当日予約も取れずに断念してきました。

 

ですが今回、朝の時間帯の「予約なし入場」の機会に、運よく体験することができました。9時35分ごろにクラゲ館に到着し、スタッフの方に声をかけると、首から下げる入場カードのようなものを受け取り、「10時からのご案内です」とのこと。

 

 

それまで地上部分で遊びながら時間をつぶし、10時前に再集合して、スタッフの方の案内でエレベーターで地下へ向かいました。

 

 

  「わたしを聴く」——静寂の中の“音”に集中

 

地下エリアの最初の体験は「わたしを聴く」。

 

冷房の効いたひんやりした空間に座る場所があり、そこに座ってしばらく待つと、部屋の明かりが落ちて真っ暗に。その中で、いろんな音が次々と流れてきます。

 

 

視覚が閉ざされることで、普段は気づかないような音にも自然と耳を傾けるようになります。不思議と、周囲との一体感も感じられる静かな時間でした。

 

 

 

  「わたしを祝う」——インタラクティブ+生演奏の祝祭空間

 

次の部屋は「わたしを祝う」。

 

円形の壁に映し出される映像に手をかざすと、クラゲの映像が反応して動くというインタラクティブな仕組みになっています。

 

 

さらに、楽器による生演奏がスタート。スクリーンには自然風景や世界各地の祭りの映像が次々に流れ、まるでグローバルな祝祭の中に入り込んだような感覚に包まれました。祈りと賑わいが共存するような空間でした。

 

 

 

  実際に訪れて感じたこと

 

クラゲ館は、ただの「展示」ではなく、参加することで完成する体験型の空間だと感じました。特に地下部分は、日常の感覚がリセットされるような、静と動のコントラストに満ちた空間でした。

 

子どもが楽しめるのはもちろん、大人にとっても、普段忘れがちな「感じる力」や「考える時間」を取り戻せる場所かもしれません。