
ハンガリーパビリオンで出会う「音」と「香り」と感動
ずっと気になっていたハンガリーパビリオン。ようやく訪問できたのですが、これが本当に素敵な体験でした。
実は前にも一度、入館のチャンスがあったんです。待機列の規制が開いたタイミングで並ぶことができて、これは1時間くらいで入れそうかな?と思っていたら、予想外に列が進まず…。次のパビリオンの予約に間に合わなくなりそうで、泣く泣く列を離脱することになりました。
今回こそは、と再チャレンジです。
建物の前にはミストが設置されていて、ちょっとだけ涼しいのですが、そこにたどり着くまではとにかく暑い…!特に昼間は容赦ない暑さなので、日傘や冷却グッズなど、暑さ対策は万全にして並びたいところです。
入り口から広がる「いい香り」とキャラクターのお出迎え
ようやく順番がきて中に入ると、ふわっと漂う良い香りに包まれました。なんだか海外のホテルに入ったときのような、ちょっと非日常感のある香り。東欧のパビリオンって、こういう素敵な香りがするところが多いような…?
入り口では、なんとも言えない愛嬌のあるキャラクターが出迎えてくれて、ちょっと和みます。
そこから進むと、美しいガラス工芸の展示へ。繊細で透明感があって、目を引かれました。
星降る劇場と、魂に響く歌声
続いて、劇場エリアへ。待合ホールに「次の公演まで○分〇秒」と表示されていて、これがとても親切!日本人には嬉しい「時間の見える化」ですね。
ホールには、チューリップの花束のようなデザインの照明があり、これがとってもおしゃれでした。
そして、いよいよ劇場内へ。天井の高い円形の空間に星空が広がり、中央には民族衣装をまとった歌い手さんが。まったく動かないので、子どもと「お人形かな?」なんて言っていたのですが、扉が閉まると、深く響く歌声が始まりました。
哀愁を帯びた旋律と、豊かな声量に圧倒されました。どこか懐かしさを感じさせる歌で、じんわりと心に響きました。
ハンガリー音楽と日本の心の共鳴
ちょっと調べてみると、ハンガリーの民族音楽には、五音音階や旋法的な構造が多く、日本の民謡や演歌と通じる雰囲気があるそうです。だからこそ、「懐かしい」「落ち着く」と感じるのでしょうね。
個人的には、菅野よう子さんの音楽を思い出すような、情緒的でどこかドラマチックな響きだなと思いました。
おみやげも小さな体験に
展示の後はおみやげコーナーへ。
最近ちょっと集めはじめたピンバッジを購入しました。
個人的に印象的だったのがレジに置かれていたルービックキューブ(※ハンガリー人が発明したそうです)。これは売り物ではなかったのですが、店員さんが「触っていいよ」と声をかけてくださって、子どもがチャレンジ。無事に完成させると「上手!」と褒めてもらえて、とっても嬉しそうでした。
こういうちょっとした交流も、パビリオンの大事な魅力かなと思います。
東欧のパビリオンが並ぶエリアの魅力
ハンガリー館の周囲には、ルーマニア、ポーランドなど東欧のパビリオンが並んでいて、どこも見応えがあります。どの国も、派手さではなく、独自の文化や伝統を丁寧に伝えている感じがして、それがとても好印象でした。
これまであまりなじみのなかった国々の輪郭が、少しだけはっきりしてきたような感覚がありました。