
2025年夏、万博通いをがんばる家庭にとって、大阪府が配布する子ども向けの「夏パス」はとてもありがたい取り組みですよね。とはいえ、我が家ではすでに子ども用の通期パスを購入していたので、当初は「別にいらないかも」と思っていました。
通期パスがあっても夏パスをもらうメリット
そんなふうに思っていたものの、よく考えると親がそれぞれ通期パスを持っていて、休みが別々だったりする場合、子どもの入場ゲート・パビリオンの予約枠がたくさんあれば、その分一緒に行ける日が増え、パビリオンの抽選に応募できるチャンスも増えるじゃないですか。たとえば、平日は母+子、週末は父+子、という感じで。
家族のスケジュールを考えると、これは意外と便利かも! と思い始めたころに、子どもが学校から「夏パス申請してや!」というプリントを持ち帰ってきたり、大阪府からのDMも届いたりと、思っていたより熱心な働きかけが続いたことも後押しになり、申請することにしました。
最初のつまずきは「身分証明書のマスキング」
夏パスの申請には、子どもの身分証明書(マイナンバーカードや保険証)を提出する際、個人情報保護の観点からQRコードや会員番号などの部分を“マスキング”して提出する必要があります。
……はい、ここでめんどくさくなりました(笑)。
「もう申請しなくてもいいかも」と一瞬思ったのですが、家族が「じゃあ私がやるよ」と、マスキングするべき部分にぴったり合うようにポストイットをカットして貼り付けた保険証をスキャンするという、地味に手の込んだローテク作戦を実行してくれて(苦笑)、無事に申請完了。
数日後、夏パスのIDが届きました!
ウキウキ登録!……のはずが、謎のメッセージ
「よし、これを子どもの万博IDに追加すればいいだけでしょ?」と軽い気持ちで登録を進め、予約も完了。
さっそくQRコードを出そうとしたら、こんな表示が。
このチケットはご自身では使用することができません
顔認証情報は「登録不可」でグレーアウト。さらにこんな表示。
「このチケットはご自身では使用することができません。使っていただきたい人に受け渡しをする必要があります。」
え、どういうこと?
子どもの万博IDでログインして、子どもの夏パスを登録してるのに? 顔認証も登録できない? チケットの年齢区分もあってるし、なにがいけないのか全く分からず、正直かなり焦りました。
ネット検索で分かった「複数回入場パスの落とし穴」
いろいろ調べてみて分かったのは、「同じIDで2つ以上の複数回入場パスを持てない」ということ。つまり、通期パスが登録されているIDには、夏パスは追加できないという仕様のようです。
なんと、夏パス用に新しい万博IDを別途作らないといけないということか!
しかも、子ども用の万博IDを作成するには、またあの面倒な代理登録が必要。
……やりましたよ、ええ。もう一度。
代理登録したIDに夏パスを受け渡したら、ようやく顔認証もできるようになりました!
QRコードの使い分けにも注意!
通期パスと夏パス、QRコードが違います。しかも、QRコードは日替わりではなく、1枚で通期的に使える仕様(予約は別途必要ですが)。
うちは記念チケットに通期パスのQRコードを印刷して、いつもそれで入場していました。でも、夏パスのQRコードも併用するとなると、どっちがどっちか分からなくなる可能性も…。
入場ゲートで「あ、それ違うコードです」となる未来が見える…!
なので、夏のあいだは「通期用」「夏パス用」両方のQRコードを所持して万博に向かおうと思っています。
最後に:わかったこと
今回の教訓はこちら:
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同じ人が複数回入場パス(例:通期パス+夏パス)を使うには、IDを分ける必要がある
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顔認証もパスを登録したそれぞれの万博IDに対して個別に行う
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QRコードも当然異なるので注意
申請やID作成はちょっと手間がかかりますが、一度やってしまえば夏の間しっかり活用できます。QRコードの使い分けやID管理を忘れずに、暑さ対策もしっかりして、楽しい万博の夏を過ごしたいですね。