セルビア館には、夜の時間帯に30分ほど並んでの入館しました。入口では10人前後ずつ案内されており、少しずつ進んでいく形式でしたが、列の進みはそれほど遅くは感じませんでした。

 

並んでいる間に、パビリオン正面に設置された「次の万博まであと何日」と表示されたカウントダウン時計が目に入りました。次の万博はセルビア・ベオグラードなんですね。

 

 

 

  動きに反応するインタラクティブ展示

 

館内に入るとまず体験できるのが、自分の動きにあわせて変化するドット状の映像展示です。手を振ったり、体を左右に動かすと、それに反応して形が変わるしくみです。

 

こうしたインタラクティブな展示は、言語に関係なく楽しめるので、小さな子どもでも参加しやすそうです。

 

 

  ビー玉と映像が融合する仕掛け展示

 

次に進むと、ビー玉を使った仕掛け展示があります。

 

ビー玉を装置に入れると、最初は物理的な仕掛けを進みますが、途中からはスクリーン上の映像に切り替わり、ビー玉が仮想空間を移動しているような演出になります。そして最後に、本物のビー玉が装置の出口から出てきます。実際の物と映像がシームレスにつながる仕掛けで、子どもも「どうなってるの?」と不思議そうに見ていました。

 

 

親子で一緒に観察しながら会話が生まれる、楽しい体験でした。

 

 

  遊びの意義を伝える映像展示

 

さらに進むと、「遊び」が子どもの発達や成長にどのように関わるかについて、複数の著名人が語る映像展示がありました。「遊び」は単なる息抜きではなく、創造性や社会性を育む大切な時間だという視点が印象的でした。

 

家庭の中での遊びのあり方を、あらためて見直してみようかなと思わせられる展示でした。

 

 

  アバター作成体験はやや難易度あり

 

画面を操作してアバターを作成する体験装置もありましたが、操作手順が少しわかりづらく、途中でどのボタンを押せばよいのか迷ってしまいました。結果としてうまく完成させることはできませんでしたが、きちんと使いこなせれば、自分だけのキャラクターが完成して記念になる展示だと思います。

 

 

他の来館者が完成させたアバターが大きな画面に表示されているのを見て、子どもも「やってみたかったな」と話していました。

 

 

  記念のビー玉と、1階の気になるレストラン

 

最後には、体験に使ったビー玉をひとつプレゼントしてもらえます。展示と連動したアイテムを記念にもらえるのは、子どもにとっても印象に残りやすいようです。小さな思い出として持ち帰れるのがうれしいです。

 

 

セルビア館は、展示の内容が過度に難しくなく、体を使って直感的に楽しめるものが多いため、家族連れにとって訪れやすいパビリオンだと感じました。所要時間はざっくり20〜30分ほどで、混雑状況にもよりますが、比較的テンポよく回れます。