外観はちょっと要塞風? 木の香りに包まれるエントランス
当日予約でポーランドパビリオンを訪問しました。
建物の外観は、木造建築で、どこか要塞のような印象もありつつ、木の温もりを感じる構造です。曲線的なラインが柔らかさを演出していて、重厚さとやさしさが同居しているような雰囲気でした。
中に足を踏み入れた瞬間、ふわっと木の香りが広がって、思わず深呼吸したくなる心地よさに包まれました。周囲からも「いい香り」という声が自然と聞こえてきて、香りが空間全体の印象を引き立てているのが分かります。
展示品は繊細なものが多いためか、「リュックサックは前に持つように」とスタッフの方から丁寧な案内がありました。
自分の花を咲かせる体験と、植物を封じ込めた球体展示
2階に上がると、楽しいインタラクティブな展示が登場します。いくつかの質問に答えると、その答えをもとに自分だけの花が画面に咲くという演出。私は「青い花」ができあがりました。青色が好きなので、ちょっと嬉しかったです。
次に進むと、ワルシャワ周辺で採取された植物を透明な球体の中に閉じ込めた展示がありました。樹脂で固めてあるのかな? 球体がしずくのように連なる様子がとてもきれいでした。
下は壁一面に木の枝が突き刺さった部屋。何だかよく分からなかったけれど、ここもいい香りでした。
音を奏でる壁と、不思議な感覚
さらに進むと、まるで刷毛のような楽器(?)が一面に並ぶ壁。これが制御されて動くことで、カサカサ、シャッシャッといった音が鳴り、なんとも不思議な空間になっていました。音楽というよりは「音のアート」でしょうか。
ただ、他の来館者の動きや話し声も重なるため、少し賑やかになってしまっていたのは惜しいところ。もう少し静かだったら、じっくり聞くことができたかもしれません。
科学と芸術が同居する展示と、最後の癒しタイム
後半では、ポーランドの科学研究についての展示もあり、自然や創造性だけでなくテクノロジーの一面も垣間見ることができました。
締めくくりには、ショパンの音楽が流れるショートムービー。音楽と映像の組み合わせが穏やかな余韻を残してくれます。
香りと音で五感を刺激するパビリオン
全体を通して、ポーランドパビリオンは「香り」と「音」が印象に残る体験型の空間でした。展示の多くが繊細で、感覚的なアプローチが多かったように思います。
構成としては自由観覧型なので、混雑時でも比較的回転率は高め。ただ、展示の性質上、少人数で入館できたらより心地よい体験になるだろうな…という雰囲気もありました。