大阪・関西万博にあわせて、万博会場へのメイン交通手段であるOsaka Metro中央線では、子どもたちの安全な輸送のために「子ども列車(子ども優先列車・子ども専用列車)」が特別運行されています。今回はその内容についてご紹介します。
子ども列車の運行概要
「子ども列車」は、万博会期中の2025年4月14日(月)~7月18日(金)の平日、9時台・10時台に運行されます。2種類の列車(優先列車・専用列車)の運行ルールは次のとおりです。
子ども列車の種類と運行ルール
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子ども優先列車:
長田駅から夢洲駅までの各駅に停車。
森ノ宮駅を除く各駅で子ども団体が乗車し、一般の方には「乗車はお控えください」と案内されます。-
行先表示は「臨時(Extra)」です。
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車いす利用など、身体の不自由な方は乗車可能です。
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子ども専用列車:
森ノ宮駅始発で、弁天町と夢洲のみ停車。
前方車両は子ども専用、後方車両は一般の方も乗車可能です。-
行先表示は「回送(Out of service)」です。
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弁天町駅では、一般の方は後方車両から乗降するよう案内されます。
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画像出典:Osaka Metroホームページ
子ども列車が来たら注意!
一般の方で「子ども列車」に実際に乗車できる可能性があるのは、「子ども専用列車」の始発駅である森ノ宮駅と、途中停車駅の弁天町駅から乗車する場合に限られます。
Osaka Metroで途中駅を通過する列車は珍しく、弁天町を出ると夢洲までノンストップとなるため、うまく乗り合わせればスムーズに到着できる「ラッキーな列車」と言えるかもしれません。
一方、「子ども優先列車」は長田駅から各駅に停車しますが、一般の方には「乗車を控えてください」と案内されており、協力が求められます。見送る形になる方が多いでしょう。
また、混雑回避のため、本町駅からの乗車を避けて一度逆方向の駅まで移動し、夢洲行きに乗り直す方もいると聞きますが、森ノ宮駅まで行くと子ども団体と重なる可能性があり、かえって混雑に巻き込まれることもありそうです。
具体的な運行状況は日によって異なるため、Osaka Metroの運行情報Xやe METROアプリのテロップ表示に加えて、現地での案内もあわせて確認するようにしましょう。
なお、乗換案内サービスでは「子ども列車」に関する情報は反映されていないケースが多いようです。
ジョルダンでは注意喚起が表示されていたものの、子ども列車の運行時刻はサポート対象外と明記されていました。
Google MapやYahoo!の乗換案内では注意情報は表示されず、同じく非対応と思われます。乗車予定の列車が事前に調べた時刻どおりに運行していない可能性もあるため、現地での案内と合わせて確認することが大切になりそうです。
多くの子どもたちが利用する列車だからこそ、協力の気持ちで
報道によれば、大阪市内の約9割の学校が万博訪問を予定しているとのことで、この子ども列車に乗る子どもたちの数もそれなりに多くなる見込みです。
こうした列車の運行は、子どもたちが安全に会場へ向かうための重要な取り組みですので、もし乗車時に遭遇した場合は、快く協力する気持ちを持って行動したいですね。
「子ども列車」が運行される朝の時間帯、中央線を利用する予定の方は、ゆとりを持って行動するのがおすすめです。
