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素敵な外観で話題のオーストリアパビリオン。テーマは「未来を作曲(Compose the Future)」——訪れる人と共に、音楽を通して未来を創造していくという、なんとも詩的なコンセプトが掲げられています。

らせん状に立ち上がるファサードと赤を基調にした立体的な格子デザインで話題です。夜にはライトアップされ、流れるようなラインと色のコントラストがとても印象的でした。

 

 

場所は、地図では緑色のエリア「エンパワーリングゾーン」のP23。

 

一定の人数をまとめて順番に入館させるスタイルで、待ち時間は20分ほどでした。

 

列の途中にはオーストリアに関するクイズが設置されており、日本人が抱きがちな「貴族」「音楽」「甘いもの」といったイメージだけでなく、現代のリアルなオーストリアを伝えたいという気持ちが感じられました。

 

入口のBonsai ?

 

 

  音と歴史、そして未来へつながる展示体験

 

最初の展示室にはグランドピアノがあり、蓋の裏には北斎の「神奈川沖浪裏」が描かれていて驚きました。

 

このピアノは遠隔で演奏ができる仕組みになっており、音楽をテーマにしながらも、日本との文化的な交差点を感じさせる演出でした。ピアノのお値段に関するクイズもありましたが、ここでは答えは秘密にしておきます。

 

 

また、オーストリアと日本の歴史にも焦点が当てられており、特に明治以降の日本の皇室とハプスブルク帝国との関係に関する展示が印象的でした。

 

その後のエリアでは、オーストリアの技術力を前面に押し出した展示が続きました。特に最後の展示エリアでは、来場者がそれぞれ選んだフレーズをもとに、人工知能(AI)が音楽を作り出す体験が用意されています。

 

確かに、私たちの中には「オーストリア=ハプスブルク」というイメージが根強く残っていますが、帝国がなくなって100年以上が経った今、そうした古いイメージだけでは語れない「今のオーストリア」を感じるきっかけとなる展示でした。

 

 

  オーストリアの“今”を体感してみては?

 

オーストリアパビリオンでは、「未来を作曲」というテーマのもと、音楽とテクノロジー、そして歴史が組み合わされた展示を体験することができました。

 

なかでも、遠隔操作のグランドピアノやAIによる音楽制作体験、日本とオーストリアの関係に関する展示はとても興味深く、印象に残っています。

 

また、併設のレストランでは、ザッハトルテやシュニッツェルといった本場の味を楽しめるとのこと。今回は利用できませんでしたが、次回はぜひ立ち寄ってみたいと思っています。

 

なお、2025年5月23日のナショナルデーにはウィーン少年合唱団の特別公演も予定されており、こちらも大きな見どころとなりそうです。