最近、子供が星に興味をもっていて、星座盤を片手に夜空を見上げることが増えました。しかし、我が家の周りは街の灯りが明るく、空を見上げてもわずかな星しか見えません。そのため、星空がよく見える場所へ連れて行ってやりたいと思うようになりました。
仕事終わりに出発して、その日のうちに帰れる場所を探した結果、能勢町に行くことにしました。土地勘があるため安心して行けることも理由のひとつです。本当は星空が有名な佐用町に行きたかったのですが、距離が遠いため今回は断念しました。
夜7時ごろに道の駅に到着し、空を見上げると、ちょうどオリオン座が昇ってきたところでした。冬の大三角を探したり、カシオペヤ座、北極星を探したり、ひとつずつ星を見つけていくのが楽しかったです。
都市部ではなかなか見ることのできないほどたくさんの星が輝いていて、子供も思わず「わあ!」と声を上げていました。
オリオン座をじっくり見ていると、オリオンのベルトの下にぼんやりとした光が見えます。「あのもやもやしているのは星雲で、星やガスが集まって光ってる」と伝えると、子供は「ずっとそこにあるの? なくなったりしないの?」と興味津々。「雲」という名前なのに動かないのを不思議に思ったんですね。確かになあ
さらに、「左上のベテルギウスっていう赤い星は、いずれ超新星爆発を起こすって言われていて、爆発すると、昼間でも見えるくらい明るくなるんだって」と話すと、子供は「そんな爆発が起こったら地球は大丈夫?」と驚いた様子でした。
私も詳しくは知らないので、「ガンマ線バーストの影響があるかもって話もあるけど、ベテルギウスは地球からだいぶ遠いらしいから、たぶん大丈夫なんじゃないかな」と答えました。超新星爆発がいつ起こるかは分からないけど、生きてるうちに見られたらいいなと思っています
その後、食事をしてから2時間後くらいに再び空を見に戻ると、オリオン座が東へ移動しているのがはっきりと分かりました。ある木を目印にして観察していたため、その移動を実感することができました。気温は2度と寒かったですが、雲がほとんどなく、まさに星空観察日和でした。
家に戻って再び空を見上げてみると、オリオン座がどうにか見える程度で、あの能勢町での星空とは大違い。
「星はいつも空にあるけれど、街中では明るすぎて見えない」ということを、子供なりに理解したようです。この体験が、星への興味をさらに深める良いきっかけになったのではないかなと思います。