こんにちは。
2025年の大阪・関西万博、もちろん楽しみなのですが、立地については一抹の不安があります。私を含め、「埋立地で津波は?」「真夏の猛暑、ヤバくない?」「もし帰れなくなったら?」と心配している人も多いのではないでしょうか?
今回は、多くの人が気になっている津波・猛暑・帰宅困難の3つを中心に、公式の防災計画の一部をご紹介します。安心して万博を楽しむための準備をしておきましょう!
防災計画書(2024年9月改定版)
https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/01_bosaikihon_kaitei.pdf
2/27 追記
「防災・安全」に関する公式ページが公開されました。
防災・安全 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
1. 津波対策〜埋立地だけど本当に大丈夫?〜
地震そのものも恐ろしいですが、埋立地という特性上、「津波が来たらどうなるの?」と不安に感じる方も多いでしょう。特に南海トラフ地震による津波の影響は、大きな懸念材料のひとつです。実際に、過去の大地震では大阪湾沿岸で津波被害が発生した例もあります。
こうした津波や高潮への対策として、大阪・関西万博の会場はO.P.+11メートルの高さに設計されています。これは、想定される最大津波(O.P.+5.4メートル)を上回る高さであり、一定の安全性が確保されているとされています。
とはいえ、自然災害は想定外の事態がつきものです。過去の大規模災害でも「想定を超えた」ケースが多く発生しています。万博会場でも、最新の気象情報をこまめにチェックし、臨機応変に対応できるよう備えておくことが大切ですね。
想定されるリスク
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南海トラフ地震の発生。
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地震から約110分後に大阪港へ津波到達。
対策
✅ 夢洲の地盤はO.P.+11メートルに設定。
✅ 会場内に一時避難施設を整備。
会場内で高い場所といえば、大屋根リングが思い浮かびますが、津波発生時にはリング上へ避難しないよう指示が出される予定です。
2. 猛暑対策〜40℃近い暑さ、どう乗り切る?〜
近年の夏は記録的な猛暑が続いています。大阪・関西万博も真夏に開催されるため、熱中症対策は欠かせません。暑さへの懸念から、学校単位での万博訪問を見送る自治体も出てきています。
会場では、屋外で長時間並ぶ場面が想定され、日陰の少ないエリアもあります。そのため、十分な暑さ対策が求められています。そこで注目されるのが「大屋根リング」です。暑さ対策の一環として、リングの下にシェードを設置し、広範囲にわたる日陰を確保することとなっています。
さらに、ダイキン工業が提供する「氷のクールスポット」と呼ばれる休憩所が設置される予定です。これは、太陽光発電を利用して氷を作り、壁に設置することで屋外より約5度低い涼しい空間を提供する仕組みです。万博を快適に楽しむために、こうした対策が進められています。
想定されるリスク
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40℃近い気温による熱中症。
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長時間の屋外滞在で体調を崩す危険。
対策
✅ 会場内にミスト噴霧装置&日除けエリアを設置。
✅ 大屋根リングの下にシェードを設置し、日陰エリアを確保。
✅ 「氷のクールスポット」など、涼しく休憩できるエリアを設置。
✅ 給水所を増設し、誰でも水分補給が可能。
✅ 医療対応拠点を設置し、熱中症対策を強化。
さまざまな対策が講じられる予定ですが、夏の海上から吹きつける風は湿気を含み、体感的には厳しい暑さを感じるかもしれません。屋外で過ごす時間が長くなることを考え、帽子や日傘の活用、水分補給をこまめに行うなど、自分自身での暑さ対策も忘れずに準備しておきましょう!
3. 帰宅困難対策〜もし交通機関が止まったら?〜
「大規模な災害で交通網が麻痺したらどうすればいいの?」 誰もが心配になりますよね。数十万人が一斉に移動する万博では、交通機関の混乱によって帰宅困難者が大量に発生する可能性があります。
夢洲へのアクセスルートは、地下鉄、夢洲大橋、夢咲トンネルの3つ。しかし、地震発生時は地下の被害状況が明らかになるまで運行再開が難しくなる可能性があります。また、夢洲大橋は強風時に通行止めとなるリスクも考えられます。
そのため、帰宅困難者対策は入念に計画されているようです。会場周辺の施設と連携し、交通機関の再開まで一時的に滞在できる場所を確保するなど、帰宅支援の仕組みが整えられています。
想定されるリスク
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地震や台風で電車・道路が麻痺。
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数万人単位の帰宅困難者が発生。
対策
✅ 会場内に一時滞在スペースを設置。咲洲・舞洲に一時滞在施設を確保。
✅ 3日間は夢洲に滞在できるだけの備蓄品を準備。
✅ 交通機関の再開までの支援体制を整備。
✅ バス・船による代替輸送。
地震は予測が難しいですが、台風は事前に対策が可能です。近年では鉄道各社が計画運休を早めに決定する傾向があり、台風の影響が予測されると運行が停止する可能性があります。そのため、台風の予報が出たらスケジュールを見直すのも賢明です。
また、大地震で夢洲に閉じ込められるほどの被害が発生すれば、陸側も同様に深刻な状況かもしれません。その際は、焦らず冷静に行動し、夢洲で待機する心構えも必要だろうと思います。
安心して楽しむために、事前の備えを
大阪・関西万博では、津波・猛暑・帰宅困難といったリスクに対し、さまざまな対策が講じられています。しかし、自然災害は想定を超えることもあります。最新の気象情報をこまめにチェックし、状況に応じた柔軟な対応が求められます。
また、万博を安全に楽しむためには、個人でできる備えも重要です。暑さ対策として日傘や帽子を準備し、こまめな水分補給を心がけること。帰宅困難に備え、緊急時の行動計画を考えておくこと。これらのちょっとした準備が、万が一のときに大きな安心につながります。
万博は楽しむためのイベントですが、安全があってこそ最大限に満喫できるもの。しっかりと対策を確認し、安心して万博を楽しみましょう!
