生まれて初めて、車椅子に乗って数週間。
そこで感じたことを少し書きます。
初めて自走した時の、あの大変さを今でも思い出します。
後輪の脇についた輪(ハンドリムというそうですね)を、必死で回すのですが、それは思うように全く動かず、廊下をフラフラ~と蛇行しながらしか走れなかったのです。
少しずつ練習をして、何とか自走できるようになり、気づいたことがあります。
いろんな棚やスイッチなど、ちょっとした物に手が届かないのです。
自分の足で歩いている時には、高いところの物は、背伸びして取ることが出来ました。
でも車椅子に乗っていると、あとちょっとの所に届かないのです。
そして、世の中のあらゆる物が、基本健常者向けに作ってあることを感じました。
ここは病院なので、それでも気配りがされている方ですよね。
もちろん世の中も昔よりはそういった方向へむかっていると思うのですが。
でも、こんなに不自由なんだと体験して知りました。
そして手術後、初めて両足で立った日。
まるで見える世界が違うことに驚きました。
ちょっと目が回るような感覚でした。
この「車椅子に乗っている」という経験は、私にとってきっととても大切なものになったと思います。
今まで頭でしか知らなかった事を体験したことは、何かの役に立てると思ったからです。
たった数週間ですが、感じたことを書いてみました。
車椅子を使用されている方が、ご気分を悪くされたら申し訳ありません。
どうぞお許しください。