横浜のみなとみらい地区にある 「日本丸メモリアルパーク」というのをご存知でしょうか。
帆船 日本丸は、１９３０年（昭和５年）に進水した、帆船練習船です。
１９８４年（昭和５９年）に引退するまで、述べ１８３万ｋｍ（地球を45.4周）を航海し、１１５００名の実習生を育ててきました。
１９８５年（昭和６０年）より、横浜市の日本丸メモリアルパークで一般公開されています。
そして、帆船の素晴らしさを伝える為、
満船飾（まんせんしょく） → 国際信号旗を船首からマストの頂を通して船尾まで飾ること
総帆展帆（そうはんてんぱん） → すべての帆を広げること
を定期的に行っています。
そして、今日はその「総帆展帆」を見るためにやってきました！
日本丸の正面に並べられた見学用の椅子には、３０分以上前からどんどん人が集まってきました。
私も最初はこの位置で見ていたのですが、我慢できなくなり(笑)、前の椅子に座って見学しました。
展帆作業のための人たちが集まってきました。
この方々は、なんとボランティア。
ちゃんと訓練を受け、登録している２０００名の中からやってきた約１００名の人たちなんです。
やはり横浜市民が多いそうですが、遠方からいらしている方もいるそうです。
高い所が全くダメな私。
とてもじゃないけど、無理無理。
本当に、心から尊敬いたします。
そして、解説をしてくださったのが、元日本丸の船長さん。
その第一声が、「航海の時は、こんな強風の時は帆は絶対に張りません」。
え？
確かにこの日は、ものすごい強風。
大丈夫なんでしょうか…。
そして、いよいよ皆さんが、マストに登りはじめました。
ひーひー！
怖すぎます…。
いくら訓練をしている方とはいえ、こういう強風の時には、足元をすくわれたりしてやはり危険なんだそうです。
紐が解かれ、帆が風に膨らみました。
バックにあるのは、ランドマークタワーです。
高さは２９６．３３メートル。
超高層ビルとしては、日本で二番目に高い建物です。
この日は、本当にたくさんの方が、カメラを持ってやってきていました。
太平洋の白鳥と言われるほど美しいというその姿、ぜひ見たいです！！
しかし、このあたりから、風の強さが半端ではなくなりました。
向かい風に構えたコンデジがふわっと動くくらいの風。
甲板で帆を広げる作業を続けていましたが、その動きが止まりました。
あまりの強風に、本日の展帆作業は途中で中止となってしまったのです…。
見られなかった私達ももちろん残念ですが、一番残念だったのは作業をされていたみなさんに違いありません。
見学者からは、惜しみない拍手が贈られました。
ちょっとかわいそうな姿の日本丸。
私が一番好きな角度の場所に行ってみました。
あぁ…残念。
これで全部帆が開いていたら、どんなに美しかったでしょう！！
でも、しかたありませんよね。
天候のせいですもん。
帽子を振ってのご挨拶。
みなさんの勇気と使命感に惜しみない拍手を贈ります！
さて、日本丸の総帆展帆は いかがでしたか？
写真と一緒に撮った動画をつないでみました。
風の音で、どれほど風がすごかったのか伝わったらうれしいです。
ぜひご覧下さいませ。
こちらからどうぞ ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=ki1w5u5RZFg
次の「総帆展帆」は、４月２９日の予定です。
予定表はこちらからどうぞ ⇒ http://www.nippon-maru.or.jp/pdf/1302sail.pdf
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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