東京駅というと、あの赤レンガの建物を思い出される方が多いのではないでしょうか。
撮影 2012年9月1日
1914年(大正3年)12月に出来た最初の建物は、1945年(昭和20年)5月の東京大空襲でほぼ全焼してしまいました。
終戦後の1947年、開業当時の建物よりも、一回り規模を縮小して修復。
結局、そのままの姿で60年以上も残ってきました。
しかし、大正時代の創建当時の姿に戻そうという事で、2007年から「丸の内駅舎保存、復原工事」が始まったのです。
そしてついに復原工事が終了し、2012年10月1日に開業することが決まりました。
そこで、今回その復原工事完成記念イベントとして行われるのが「TOKYO STATION VISION」です!
前回雰囲気だけをお伝えしましたが、今回はその詳細をレポートさせて頂きます!
9月22日(土)、東京駅丸の内南口に到着したのは、17時30分でした。
あれ、いつもの赤レンガとは何かが違う…。
あ!
何か窓やラインが投影されている!!それで、立体的に見えてるんだ!
今回のイベント「トウキョウステーションビジョン」は、「プロジェクションマッピング」という手法を使うのだそうです。
プロジェクションマッピングとは、建物の形状に合わせた映像をプロジェクターで投影するもので、欧米を中心に注目されている、新しいアートです。
今回は新しく生まれ変わった東京駅を、高さ30メートル、幅120メートルのスクリーンとして、超高輝度の最新プロジェクター49台を使って 「時空を超えた旅」を投影します。
楽しみですね!
…とはいっても、開門は19時の予定。まだ1時間以上あります。
そして、会場に入っても、投影開始は20時。
はあああ、遠いなぁ…。
気付けば日も落ちて、すっかり暗くなっていました。
雨が心配でしたが、月もかろうじて見えているし、何とか大丈夫そうです。
丸の内駅舎前の広場を会場とし、でもその中に入れないので周辺にかなり人が集まり、通路をふさぐなど大変な事に。
なので、19時前に会場の中に入れることになりました。ラッキー!
どれくらいの人が集まったのかわかりませんが、会場内は結構一杯になりましたよ。
すし詰めというほどではありませんが、開始まであと1時間以上あるので座って待とうとする人も多く、身動きが取れない感じになりました。
すると、放送が。
何と時間を変更して、19時30分から開始するとの事。
そして、混雑しているので入れ替え制にするというのです。
ま、仕方ないですね。
後ろを振り向いたら、あ!これが噂の49台のプロジェクターでしょうか!!
なんか、すごい…。
さあ、いよいよ始まります!!
みんなのスマホやデジカメの液晶が、まるでホタルみたいに光っています。
始まるとすぐに、窓に人影が…あれ。
そして、時空の旅へ出発するSLが走りだし、東京駅は建設途中。
レンガが張り付けられて、どんどん東京駅らしく。
完成した東京駅の中には動力があって、そのパワーで楽器が鳴り出しました。
次々と扉は開き、カラフルな景色が続きます。
ICカード Suica(スイカ)をピッとタッチして自動改札を通ります。
通勤ラッシュみたいに次々とスイカをタッチ。
それがいつのまにか、つり革になって。
軽快な音楽は、東京駅のホームで流れる発車メロディをアレンジしたもので、聞き覚えがあるのになんとなく新しくて、楽しい気持ちになりました。
タッチをするとどんどん伸びて、出来上がっていく東京の路線図。
見慣れているはずなのに、こんなに複雑なものだったんだと、迷路でも見ているような気持ちになります。
TOKYO STATIONの文字が左右に出ました。
まるですべてがCGみたいですが、あの凹凸の向こうには、本物の東京駅があるわけですね!すごい!
まるで、ゲームの画面を当てはめたみたい。
そして目の前に現れる3Dの東京駅!
目の前に立体があるのに、さらに飛び出して見えるって不思議な感じです!
TOKYO STATION (見にくくてごめんなさい)
いかがでしたか?
その興奮が伝わったでしょうか。
投影が終わると、自然と会場から大きな拍手が。
そして後方では、これを作られた方なのかスタッフの方々になのかわかりませんが、その方々に向かって、みんな拍手をしていました。
なかなか無い光景ですよね。
それくらい感動して興奮するような作品でした。
2日だけではもったいないので、またぜひイベントとして開催してほしいです。
もう一度見てみたいなぁ…。
以前やっていたミレナリオみたいに、毎年開催してほしいなんて贅沢ですか?
最後までみて下さった我慢強い皆様、ありがとうございました。
あまり上手ではありませんが、今回の動画を載せてみます。
本物は10分間の作品ですが、私の動画は5分です。
雰囲気が伝わったらうれしいです。
何しろ一台のデジカメで写真と動画を撮るので、ずっと回せずツギハギでごめんなさい。
動画はこちら ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=LLbMTJQU9TI
19時30分からの投影が終わり、入れ替え…と言っても、想定外過ぎて打ち合わせがされていないのか、モタモタ。
外に出るにも出られず…。
何千人も集まるイベントなのに、警備員少なすぎ!そして警察が一人も来ていないなんて信じられない!
出られずにいるうちに、次の会の人が入って来ちゃったので、一緒にもう一回見ました。
前方は混雑していたのかもしれませんが、後方はガラガラでした。
それなのに、すぐ20時からの投影をしてしまい、あげくに混雑のために3回目は中止って…。
どう考えても、運営側の準備不足という感じです。
開始前、たくさんいたはずのスタッフの方は途中からまったく姿を見せず、どこにいらしたんでしょう?
何だか後味の悪いイベントで、作品の素晴らしさが半減してしまうようで残念でした。
案の定、東京駅の丸の内側入り口は大混雑。
せっかくの新しい駅舎も泣いているよー。
なんの案内もないので、みんなただ茫然としていました。
私は他の人たちと有楽町駅まで数分歩き、何の問題もなく地下鉄で帰りました。
有楽町へ行けばもっと早く帰れた人もいるはずなのに、なんで案内が無いんでしょう?
JR主催のイベントなのに、不親切だなと思いました。
最後は愚痴ばかりになってしまいましたが…。
本当に素晴らしい作品でした。
とても興奮しました!!また見たいなぁ…。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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