「自分の幸せと、人の幸せを噛みしめたランチ」
先日、訳あって広尾を訪ねた時 の事。
どうしても行きたいお店がありました。
それが「JICA 地球ひろば
」にある、「カフェフロンティア」です。
JICAジャイカ、どこかで聞いたことがありますか?
「独立行政法人 国際協力機構 」の事です。
詳しい活動内容などはリンク先をご覧頂くとしまして、つまりは国際協力をする為の機関です。
青年海外協力隊やシニアボランティアなど、開発途上国へ人材を派遣し、その国の自発的な発展を援助する活動が有名ですね。
他にも、災害が起きた地域への国際緊急援助などの活動があります。
そんなJICAの活動や、開発途上国の現状をわかりやすく伝える為に、「JICA地球ひろば」ができました。
地球ひろばは、東京メトロ日比谷線 広尾駅から徒歩3分くらいです。
このビルの1階に、目指す「カフェ フロンティア」があります。
ここは、なかなか口にすることが少ない開発途上国の料理を、気軽に体験してもらおうとつくられました。
落ち着いていて、とっても素敵な店内です。
さて、早速ランチメニューを。
どれもおいしそうですが、今日だけのという事で「日替わりランチセット800円」を注文しました。
なんと、パナマ料理だそうです。
パナマ料理???
パナマ大使館お墨付きというこのメニュー、どんな味がするのでしょうか?
ところで、なぜ私がこのお店の存在を知ったのか、といいますと、それはニュースを見た時です。
一時とても話題になった「事業仕分け」。
その中で、この「地球ひろば」の運営にお金がかかりすぎると問題になったんですね。
その後検索をして、この「カフェフロンティア」の存在を知った訳なんです。
また少し、お話が硬くなりました…。
さあ、日替わりランチは、こんなでした!!
…なんか、ボリュームがすごいんですけど。(笑)
メインは「サンコーチョ」 → チキンと芋のパナマ風煮込み
骨付きチキンはホロホロに崩れるくらい煮込まれていて、京芋(現地ではタロイモ)との相性もバッチリ。
シンプルな味付けですが、チキンからの出汁とオレガノの風味で、とても食べやすくおいしいです。
ライスは、これぞ私のイメージ通りのタイ米…と言う感じの長粒米。ポソポソです…。
あの時の、おいしいタイ米 は何だったんだろう…。
いや、きっとこっちが普通なんでしょうね…(涙)
そして、ビーツ入りのぎょっとするくらいピンクが濃い、ポテトサラダ。
ビーツは、砂糖大根の仲間だそうです。
その赤い色が、ポテサラの白と混ざってこのショッキングな色になっているわけですね。
デザートもついていました。
プチケーキ。本当に一口で食べられるプチなケーキ。(笑)
ブルーベリーかな。でも、丁寧に作ってあって、おいしかったですよ。
追加で食後のコーヒーも注文しました。+200円だったと思います。
コーヒーは、フェアトレードのものだそうです。私好みの濃さと苦味でおいしかったです!!
レジ周辺には、開発途上国の方々が作った様々なものが売られていました。
お気に入りがありましたら、ぜひお買い求めくださいませ。
さて、ランチだけでここを出るわけにはいきません。
向いの展示コーナーもきちんと見学することにしました。
「学校へ行きたい!」という展示(2/27で終了しています)でした。
いかにもお役所な入り口を入ると、想像以上にオシャレでわかりやすい展示。
なぜ女性が学ぶことが許されないのか。
なぜ子供が学校へ行けないのか。
国の背景や歴史なども合わせて、いろいろな地域の例が紹介されていました。
左は3種類の薬があり、熱を出した弟にどの薬を飲ませますか?という質問。
字が読めなければ、どれが熱の薬か知ることも、それをいくつ飲んだらいいかを知ることもできない…という内容。
当たり前の事ですが、なるほど…と改めて思いました。
どの展示もとっても工夫されています。
子供たちが見ても、大人が見てもわかりやすく、興味を持ちやすいと思います。
しかし、いかに平日の昼間とはいえ、見学者がいないんです。
カフェは満席だというのに、こちらへは流れて来ないようでした。
とっても丁寧に作られた展示なのに…。
正直、ニュースで取り上げられているのを見た時は、「この施設に年間何千万とか何億なんてムダムダ」と単純に思っていた私。
「国際貢献もいいけど、国内の問題はどうなっているんだ」とも思いました。
今でももちろんその思いはあります。
この建物やこの経費の使い方は、もしかして再検討が必要なのかもしれません。
でも、今回の展示を見て、私はもっともっといろいろな事を知りたいと思ったのです。
そういう施設があってもいいんじゃないかって思ったのです。
展示の終わりに、見学に来た日本の学生達に「なぜ学校へ行くの?」という質問に答えてもらっていました。
それを見て、何だか悲しくなりました。
ポストイットに書かれたメッセージの何割かは、おもしろおかしく書いた不真面目なものだったからです。
この展示を見ても、何とも思わなかったのか…と悲しくなりました。
感じ方は人それぞれだけど、それぞれが何かを感じ取れるような展示だったはずなのに…。
「みみみのごはん」には珍しく、何だか真面目な内容になってしまいました。
まあ、時にはこんな事もありますよね。
最後は、働かなくてはならない子供たちの現状を伝える展示でお別れです。
それぞれにとっても悲しくて、辛い毎日が待っています。
せめて私は自分の幸せを噛みしめ、人の幸せについても考えてみたいと思いました。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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