「べったら漬けを買わずに、靴下買いました」
東京には、「べったら漬け」というお漬物があります。
…と言っても、東京の人でもあまり口にする機会の無いものですが。
日本橋で、「べったら市」というのが開かれて、毎回大盛況だというので行ってみました。
JR総武本線の「新日本橋」を降りてしばらく歩くと、オフィス街に似つかわしくない突然の人ごみ。
これこそ、「宝田恵比寿神社」の参道周辺で行われている「べったら市」の人ごみなのです。
べったら漬けは、麹や砂糖で、干していない大根を漬けたもの。
通常のたくあんとは違って塩気が無く、水分が多く、お菓子のようにとても甘いです。
べったら漬けを売るからべったら市というわけですが。
元々は、商売繁盛を祈願する恵比寿神社のお祭り「えびす講」の前日にお供え物として、べったら漬けが売られていたのだそうです。
そして、それが評判となり、べったら市になったのだとか。
日本橋のべったら市は、べったら漬けだけでなく、たくさんの露店、出店が出ることで有名です。
私が最初に見たのは、べったら漬けではなく、こんな看板とものすごい数の女性の集団。
販売は12時より開始…と書いてありますが、時間前にみなさんもう手に商品を持ってるし。
どうやら、アルミホイルや洗剤などの日用品が格安らしいです。怖い…。殺気立ってます。
その集団を抜け出して、やっと見えました。「べったら漬け」!
手前の白い大根がノーマルなべったら漬けです。
今年からは、赤カブのべったらも出たそうで…。試食もたくさん出ています。
べったら漬けのお店はたくさんあり、やはりお店によって味や歯ざわりが違います。
試食をして、お好みのものを探してみてはいかがでしょうか。
これはどのお店も量り売りです。大根の大きさによって、多少お値段も変わりますね。
そして、こちらが宝田恵比寿神社です。歌舞伎俳優さんの提灯が出てました。
そして、何よりもテンションが上がるのが!!
この出店の数々。ランチタイムのビジネスマンやOLさんで、ごった返しています。
私も、何を食べようか、目移りして困ってしまう…。
でも、決めました。私が大好きなコレ!!トッポギです!!
韓国のお餅、キャベツ、卵などを甘辛い味で煮てあるものです。
あ、興奮のあまり忘れてましたけど、今日はべったら市でした…。
それにしても、最近の露店というのは、ずいぶんいろいろあるんですね。
今年のB1グランプリ優勝の「甲州鳥もつ煮」がもう出てますよ。
宮崎で話題になった「肉巻きおにぎり」に、なぜか鉄板で焼かれている「アメリカンピザ」。
ところで、「アメリカンピザ」の出店はこの一軒しか見なかったのですが、やはり多かったのがお好み焼き。
しかも、お店によってずいぶん見た目が違うんです。
そこで、緊急企画です。
「べったら市のお好み焼き屋さんを全部見てみよう!」
いや、「ほとんど全部見てみよう!」(笑)
それでは、ご覧くださいませ。
このお店は、奥のお兄さんが外国の方というので、みんな足を止めていました。それにこのお好み焼き、四角いみたいです。
縁日お好み焼きって変わった名前だなと思ったら、巣鴨名物…なるほど。そして、見た目はホットケーキっぽいです。
こちらはちょっと変化球。今川焼き(大判焼き?回転焼き?)より少し大きい丸い型に、お好み焼きのような内容を。
こちらも型に入れて焼くタイプ。すこし大きめです。在阪の友人曰く、大阪には大阪焼は無いそうです。
広島風なのでソバ入りです。コーンが上に乗ってアピールしていますが、食べづらそうだなぁ…。
こちら変化球。「串もんじゃ焼き」って何でしょう?固まった時点ですでにもんじゃ焼きじゃないような…。
暖簾?が黒で、ちょっとかっこいいです。でも、煙が出すぎじゃないですか?焦げてません?
こちら卵入りを強調。見た目はホットケーキタイプです。500円という強気な値段設定。どうかな?
「
お店の名前は「粉もん屋」ほほー、関西っぽい。「牛スジネギ焼き」ほほー、関西っぽい。
広島風のお店。看板の低い位置がこだわりでしょうか。お好み焼きの中ではなく、上に何か乗せるのがトレンドですか?
ごくごくシンプルな店構えに、誠実な感じのお好み焼き。しかも400円だし。行列ができるのわかります。
何となく、男の料理という感じの、どっしりしていそうなお好み焼き。紅白の幕がおめでたいです。
このキャベツの量を見ると、広島風はヘルシーな感じがします。ソースの掛け方が芸術的…。
何となく、ホットケーキっぽい感じがするのはなぜでしょう。焦げ目がきれいに付きすぎているのかな。
縁日でよく見かける、わりとオーソドックスな感じです。とても綺麗な仕事で、職人技を感じます。
目玉焼きの下は、ベーコン?豚肉じゃなくて?朝食メニューみたいになってますね。
そして、一番衝撃的だったのが、こちらのお店。
この独特の文字の雰囲気とかが、ちょっと怖いです。いや、きっと味は最高なんでしょうけれど。
ちなみに、私はお好み焼きは食べておりません。拝見しただけで、お腹一杯でございます。
こういう出店以外にも、日本橋にある老舗がたくさんテントを出していました。
他にも、榮太郎、貝新、にんべん、文明堂なども出していました。
それぞれがお買い得品を出しているようでしたよ。
あと、気になったのは、チョコバナナ。どんどんすごくなってきています。怖いわ。
このお祭りは、食べ物だけではありません。
近所のお店も含めて、べったら市記念セールになっています。
8足1000円の靴下は、何と日本製。とても品物が良かったので、買ってしまいました…。
さて、出店の写真ばかりで、「べったら市」の事を、もう忘れてしまったかもしれませんが…。
本日、10月20日まで「日本橋べったら市 」が開催されています。
お近くの方は、ぜひのぞいてみて下さいね。
それでは最後は、気になる呪文のお店でお別れです。「よる当ずらなか」
あ、右から読むと「かならず当るよ」…普通でした。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
おしまい