今からおよそ1年前、京都と奈良へ出かけました。
少し古いお話ですが、どうぞお付き合い下さい。
大阪に長年の友人がいまして、毎年お互いの土地を訪ねています。
2009年は私が関西を訪ねる番。
当時世間を騒がせていた、新型インフルエンザの流行が始まった時でもありました。
旅の中止も考えたのですが、色々考えた末、出発を決めたのです。
2009年5月15日(金)
早朝に東京を出て、新幹線が京都に着いたのは、8時30分。
友人の仕事終わりまで、一人で京都を歩くのが毎回の恒例です。
今回は、ちょうど15日だったという事で、「百万遍さんの手づくり市
」と言うのを見に行く事にしました。
これは、出町柳(でまちやなぎ)の知恩寺で、毎月15日に開催されているイベントです。
その事を友人に伝えると、「出町柳?じゃ、「ふたば 」で豆大福買っといて」との事。
どうやらとても人気があるとの事で、まず一番に行きました。
まだ9時を過ぎたばかりなのに、この行列。
京都には、老舗のお店が星の数ほどあるでしょうから、その中で長く愛されているのはやはりすごいなと思いました。
味?おいしいです。おいしいですよ…。
みんな「出町柳に行ったら、『ふたば』と恒例になっているんだろうなぁ」と言う感じです。
さて大福を手に、知恩寺へ急ぎます。
途中、大文字の「大」が見えました。
観光客として、ちょっと感激です。
さて、肝心の「百万遍さんの手づくり市」についてですが、毎月15日に、自分で作ったものを売るために、開催されている市だそうです。
一見すると、フリーマーケットっぽいのですが、市販品は無く、焼き物、洋服、植木、雑貨、アクセサリーなどなど。
他にも、漬物や佃煮。パンやケーキもありました。
出店は400店くらいという事で、とても大きな市です。
雰囲気は、こんな感じです。
何しろ、人気のお店の周りには、何重にも人垣が出来ていて近づくことすらままなりません。
素人の手づくりの域を出ないものから、玄人はだしの品まで。
幅広くて、出店者もお客さんも、どちらもとても楽しそうです。
私も、イラストがかわいいがま口と、いかにも京都っぽいので「ちりめん山椒」を購入しました。
さて、夕方まであと少し、街を散策してみましょう。
今度は歩いて、河原町(かわらまち)方面へ向かいます。
京都は、道路が碁盤の目のようになっていて、旅行者としては非常に歩きやすいです。
寺町通りに向かっていると、急に人だかりが見えました。
時代の衣装を身にまとい、牛馬も練り歩く京都らしいお祭ですね。
しかし、当日はものすごく蒸し暑かったんです。
なので、みなさんのこの疲れた顔。腕まくりしてます。
牛や馬も大変だったでしょうね。
さて私はというと、寺町通りを歩き、骨董品や老舗のお菓子屋さんの店先をのぞいたりして、京都らしさを満喫していました。
無いんですよ、ファーストフードなどのちょっと休憩できるところが。
そのために、所々にある小さな喫茶店などは大行列。
行列にうんざりしていますと、見つけましたよ!!
それは、「一保堂茶舗本店(いっぽどう)、喫茶室」。
全国的に出店されているお店ですが、ここが本店だったんですね。
幸いすぐに座ることもでき、落ち着いた空間でほっと一息。
たくさんあるお茶のメニューから、私が選んだのは「新茶」。
これでゆっくりお茶が飲める…と思ったら、
何とこちらではおいしくお茶が頂けるように入れ方を教えてくださるとの事。
…はい、伺います。
同じ新茶でも、その年の茶葉によって入れ方が違うのだとか。
全てを一気にお茶碗に入れます。
最後は大きく振って、最後の一滴まで漏れなく注ぎます。はい、どうぞ。」
気になっていたんですよ、各テーブルの上の小さな時計。
この為だったんですね。
秒針をにらんで30秒。けっこうドキドキします。せわしないです。
お店の方が、「もうそろそろですよ」と教えてくださいます。
大変ありがたいです。
でも、何か緊張して、味がわからないんですけど…。
お店の方は、2煎目までお付き合いしてくださって、その後開放。ふう…。
3煎目ですから、お茶の味は良くなかったのかもしれないけれど、
時計を見ずに飲んだ3煎目が一番おいしかったような…。すみません。
おいしいお菓子も頂いて、お土産に京都限定のお抹茶を買い、お店を出ました。
さて、友人との待ち合わせ時間もあり、河原町(かわらまち)への道を急ぎます。
錦市場(にしきいちば) を通り抜けようとすると激しい誘惑が私を誘います。
錦市場は、京都の台所と呼ばれているそうです。
お漬物や京野菜なども売られていますが、他にも酒屋さんや魚屋さんなどもあります。
観光客がたくさん訪れるのはもちろんの事、地元の方もたくさん買い物をされていました。
何の香りかと思えば、焼き鳥を盛大に焼いている、香ばしい香りでした。
気付けば昼食をとっていない私は、ついつい誘惑に耐えられず、他のお客に紛れて、合鴨串をぱくぱく。
すると、欧米人風外国人旅行者チームが、私の食べているものを覗き込み、
「オー!チキン!!」と叫んだのです。
確かに「錦市場」は、湯葉やお漬物のお店が多く、外国の方にはわかりにくいですよね。
焼き鳥は、見たままですからどなたにもわかりやすい。
ちなみに、彼らはその後めちゃくちゃ盛り上がり、看板の英語表記を読み上げながら注文。
「アイ!ラブ!チキン!ウォー!!」とか叫んでましたから、きっとお口に合ったのでしょう。
錦市場を抜けると、河原町駅まであと少しです。
それは、南座前の「RAAK 」という手拭いのお店。
ここの手拭いマフラーなる長めの手拭いがお気に入り。
これから夏までの間、大活躍なんです。
前回購入して以来の、大ファンになりました。
100%の綿ですから肌触りもいいし、お洗濯も簡単。
本当にいろいろな柄があって、洋風にも和風にも使えます。
手拭い柄の、お財布やハンカチなどの小物もありますよ。
季節ごとに柄も変わり、新柄も次々と発表されています。
ネットでも購入できます。
お店はとってもシックで、おしゃれ。
店員さんもとってもおしゃれでかわいいし、色々相談にも乗ってくれます。
今回は、大好きな緑色がポイントの、マスカット柄の手拭いマフラーを購入。うれしい!!
鴨川の涼しげな様子を横目に、河原町駅までダッシュです。
友人との待ち合わせは梅田(うめだ)駅。
もうすっかり阪急梅田駅にも慣れました…。
彼女と合流して、とりあえず再開を祝し、お好み焼きにビールで乾杯!!
そして彼女の家で2次会もそこそこに就寝。なぜなら
明日は、朝5時起きですから。
今回はここまでです。
ちょうど1年前の京都旅、いかがでしたか?
京都御苑近くの木陰で休んでいたワンコで今日はお別れです。
次回は、奈良へ向かいます。
つづく