今回は、東日本大震災の遺構の記事です。
もし、つらい思いをされる方がいらっしゃいましたら、スルーしてください。
2022年8月7日(日)
2日目は、SL銀河でもなく、郡山のバンクシー展でもなく、気仙沼の東日本大震災遺構伝承館に行くことにした。
東日本大震災後、このあたりに何度か訪れ、少しずつ、震災復興を見てきた。
のえまろの大好きな朝の連ドラ「おかえりモネ」は、気仙沼の震災後にも残る思いと未来を描いていたが、ロケ地巡りで、復興した気仙沼を楽しんだ。
今回は、気になっていた震災の残した爪痕を見学できる伝承館。海沿いに建つ、気仙沼向洋高校跡地をそのまま伝承館としているが、悲惨な状況で残っている校舎の向かいは、市民の憩いの場として、人々の明るい笑顔があふれている。
受付でチケットを買って、見学順路に沿って見学する。
震災伝承館
映像シアター
まずは、ここで震災時及び直後の映像(13分間の記録映像)を見る。
気仙沼は、大津波とその後の大規模な火災で死者1,143人、行方不明者212人に上る最大級の悲劇を被った。ニュースで見た映像以上のものが上映され、津波の映像、震災後の映像も。
もう堪えられず、爆泣き
流れる涙でマスクがびちょびちょになった・・・
※映像シアター内は撮影禁止だったため、撮影可エリアの画像です。
展示室「地震・津波の脅威と爪痕Ⅰ」
地震と津波の爪痕の画像が展示されているエリア。どのように復興したんだろうと思うくらい、全てが破壊されていた。
※展示室も撮影禁止だったため、撮影可エリアの画像です。
震災遺構(旧南校舎)
この伝承館は、気仙沼向洋高校旧校舎を遺構として残しているもの。順路通り旧南校舎に進む。
(ここからは撮影OK。衝撃画像が続きます。冒頭に書いたように、つらい思いをされる方がいらっしゃいましたら、スルーしてください)
1階「破壊された校舎」
本当に、破壊されたまま残されている校舎。1階部分は、押し波と引き波が何度か繰り返され、多くのものが破壊された。
男子トイレ。
保健室。ベッドは流されたのか跡形もない。
会議室。黒板はほとんど残っている教室が多かった。学校生活が垣間見えることが悲しくなる。窓から見える市民の憩いの場となっている公園と対照的だ。
この校舎の建物が残っているのが奇跡だが、上にも行ける。
2階は、立入禁止区域。
3階「津波で流されてきた車」
津波は3階まで達し、全てを飲み込んだ。
押し波と引き波とで何度も何度も。
かなり重いそうな家電が散乱している。
いや、家電どこか、校舎内に車だ!!
本当にこの高校の生徒たち、無事でよかった・・・
本を見つけた。教科書らしきものもある。フツーに学校生活が営まれていたんだぁ。
みんなが逃げたあと、津波が襲ったあの日。そのまま時が止まっていた。
高さ8メートルまで車が運ばれたという。その威力は、さっきの映像シアターでの動画を思い出す。
まだ、4階と屋上まで行けるようになっている学校遺構。
絶句するような画像ばかりだけど、現実と向き合い、もう一度震災の恐ろしさをいっしょに感じてください。
コメント欄、閉じてます。
つづきます。
いわてagain@気仙沼市東日本大震災遺構①