施設の2階で地元の語り部が話す桃太郎のお話が3バージョン(それぞれ内容が微妙に違う)収録されたものがビデオで流れていた。
語り部のお爺さんの岡山弁が心地よくききいっていたら
いざ鬼退治に向かう道中のシーンで、おや?となった。
桃太郎が歩いていると向こうからどんぐりがやってきてこう言った
桃太郎さん、おこしにつけたきびだんご、ひとつくださいな
桃太郎はどんぐりにこう言った
鬼退治についてくるなら一つはやらん、半分やろう
どんぐりはきびだんごを半分もらい桃太郎についていった
どんぐり?半分?
その後、蜂、牛の糞、臼、縄、と出会い、それぞれにきびだんごを半分ずつやってお供にする、というストーリーが展開していく。
私が知る限りこれはさるかに合戦の様相だが。それにしてもこの桃太郎ケチだな
そして予想通り、鬼の家に着いた桃太郎一行は
どんぐりは火鉢に、蜂は水瓶に、牛の糞は戸口に、臼と縄は天井に隠れて、例の華麗なチームワークで鬼退治大作戦を決行。
無事、鬼はお縄になり、桃太郎一行は金銀財宝を手にしたとさ。
というストーリーだった。
そこで夫が一言。
桃太郎何もしてない。
低コストで人を雇って自分は手を汚さず報酬を得るやり手経営者。
そう、この桃太郎はやり手である。
個では戦闘において大した能力のない者達それぞれの適性を見抜き適材適所の配置で実力以上の成果を上げている。
四柱推命でいうところの【劫財】をこの桃太郎は見事に体現している。
夫よ、貴方も劫財持ちなのだから、桃太郎であれ。
と伝えたところ、自分だけ何もしないでいるというポジションが性に合わないらしい。平等でない、と感じると。
天秤座だなあと思った。
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