とある練習の日…
「よし、っと。練習終わったし飲みに行こかな」
葵唯は練習をし終わってボソッと呟いて飲みに行く準備して
「あ、そうだ。おーい、響!今日飲みに行かね?」
帰ろうとしてる愛美に葵唯は声をかけた
「あ…うん、行かないよ。また誘って?」
声をかけられた愛美は振り向いてそう言ってニコッと笑って帰ってしまった
(あ…行っちゃった…せっかく…会えるチャンスなのにな)
葵唯は心の中でそう呟いた
「…最近、あいみんのやつ、変よな…練習や公演終わったらすぐどっかに行くし…どうしたんやろ」
響葉は近くに居た玲哉にそう言った
「俺にも分からへんな…。稲坂さんはなんか知らない?」
玲哉は首を横に振りながらそう言った
「んー、俺にも分からないよね…たまに連絡はしてるが、返信が遅くなったりしてるな」
稲坂は顎に手を当てながらそう言って心配そうにしてた
「あ、俺、糸瀬に会うからそいつに会いに行けって言っとくよ」
レッスン室のドアノブに手をかけながら振り向いて稲坂達の方をみてそういった
「お願いねぇ!あおさん」
玲哉は手を振りながらそう言った
ーーー事務所の外ーーー
「さあて、糸瀬に連絡しよか…」
ポケットからケータイを取りだして連絡をした
〝なぁ、これから飲みに行かねぇ?今練習終わったんだが、お互いの最近の話しよーや〟と送信をした
「さあて、行こか…」
と言って葵唯はいつもの居酒屋に向かった。向かってる途中に
ピロンと通知がきてケータイを取りだして
「あ、糸瀬からなになに?」
〝おぅ、良いぜ?いつもの居酒屋でいいな?〟と書いてた
「そこでいいよ。待ってるわ…と」
葵唯は口に出しながら打って返信とした
ーーー数分後(居酒屋の外にて)ーーー
「あ、きた。お久〜!糸瀬」
居酒屋の外で待ってた葵唯は向こうから歩いてた俊に手を振りながらそう言った
「おー、西園寺。お久!元気だったか?」
俊はそう言ってようっと手を振った
「元気だよ。さあさあ!聞かせてもらうよ?最近の糸瀬の話を」
葵唯は俊の背中を押しながら居酒屋の中に入って席について注文して酒が来て
「お前から誘うなんて珍しいな、西園寺」
俊はそう言って酒を飲んだ
「まぁ、うん…糸瀬が卒業してどうしてるんだろなってな」
葵唯はそう言ってニコッと笑い酒を飲んだ
「あー、卒業してしばらくゆっくりしてたね」
俊はそう言いながら頬をポリポリと掻いた
「ほう?まぁ、アイドル生活して忙しくなったりしてたからね。体を休むのは大事!やな」
クスッと笑いながら葵唯はそう言った
「そうだよなぁ、んで、休んだあとは普通に一般人として仕事を始めたね」
俊はそう言って少しづつ酒を飲み続けた
「へぇー。明日は仕事休みなん?」
首を傾げて葵唯はそう言った
「あぁ、明日はちょうど休みだから来たんだ」
「そか。それならいいか!でも俺らは糸瀬を応援してるから、頑張れ」
「っていうか、西園寺は…どうなんだ?」
俊は酒を飲みながらそう言った
「え?俺?」
俊にそう言われた葵唯は首を傾げながらそう言った
「ん、アイドル生活だよ。どうよ?」
俊はそう言って葵唯に笑う
「んー…まぁ、上手くやれてる、と思う」
(響の事もあるが…一番はやっぱ)
葵唯は酒を飲んでテーブルにおいてグラスを手で回した
「ほんとか?変わりはねぇのか?」
俊は葵唯の顔色を見て心配な表情をした
「…ないと思うが。あっ、でも…柊翔が居ねぇと…楽しくないな」
葵唯はアハハっとそう笑いながらそう言った
「…ふっ。相変わらず瀬良は愛されてんな…」
葵唯にそう言われて俊は思わず微笑みが零れた
「やっぱりアイツが居ねぇと楽しくねぇもん」
そう言って葵唯はニコッと笑った
「それはしゃーねぇよな…前々から決まってた事だしなぁ」
俊はそう言いながら顎に手のひらを置いた
「まぁな…仕方のないことだけどね…はぁ」
葵唯がため息をついた、そこで俊が
「なぁ、アイツの様子はどう?」
と口に出した
「え?アイツ?」
葵唯は酒を飲もうとしたがやめて首を傾げた
「あぁ、アイツだよ、愛美のこと」
そう言ってコップをテーブルに置いてそう言った
「あー、響ね、稲坂さんのアキレス腱を噛んだりしてるけど、1人になるとこわい、かな」
葵唯はコップを置いて顎に手を置いてため息をついた
「ん?1人になると怖い…?それどういう…?」
そう言いながら俊は驚きを隠せなかった
「なんて言うんかな…練習、公演し終わったあと、あいつ1人でどっかに行ってるし。うん…」
そう言って葵唯はコクっと頷く
「…他メンにかまってちゃんしてたあの野郎が?」
俊は葵唯の言ったことに違和感を感じた
「うん、なんでかは…わかんねぇけどな。あ、そうだ、糸瀬、帰りに寄って行ったらどうよ?」
(俺らには同も出来ねぇからな)
ニコッと笑いながら俊の頬をつんつんとついた
「まぁ…これが終わったら行くよ」
葵唯と俊は酒を飲みながら最近の出来事を話した
ーーー30分後ーーー
「おーい?糸瀬ぇ?大丈夫か??そろそろ…ってコイツ酔いつぶれてる…しゃーねぇな」
葵唯は俊が酔いつぶれてるのを見てポケットからケータイを取りだした
「えー、と…響…っと」
葵唯は、連絡帳から愛美に電話をかけた
『あい、もしもし?なに?こんな遅くに』
明らかに向こうの画面から愛美の不機嫌な声が聞こえた
「あ、もしもし?響か?今からいつもの居酒屋に来てくれねぇ?」
葵唯は愛美の不機嫌に関係なしに話を続けた
『はぁ?嫌だし、なんで俺が行かなきゃいけねぇの?』
愛美は未だに不機嫌でそう言った
「ん?それは来ればわかるから来るの待ってるからな?」
とそれだけ言って葵唯は切ってしまった
「おーい、迎えが来るから外に行こう。糸瀬」
そう言って葵唯は俊の肩を組んで会計をして外に出た
ーーー愛美の家(side愛美)ーーー
「俺は行かnっ…っておい!西園寺…っ!」
(き、切られた…。アイツどういうつもりなんだ…?他の奴らに頼んだらいいのに)
葵唯に電話を切られた愛美はケータイを見つめながら心の中でそう呟いた
「ッチ…。」
愛美は舌打ちをしつつも葵唯の所に向かった
(いつもの居酒屋って…事務所の近くの、か?)
向かいながら愛美はそう呟きながらタバコを吸ってた
「来ればわかる…ってなに?」
考えながらため息をついて歩いた
数分後…
「あ、きた。おーい響!ここ」
葵唯は愛美を見つけて手沼きをした
「西園寺…一体おれをよびだsっ…って…」
愛美はそう言いかけたが葵唯が酔いつぶれてる俊の肩を組んでるのを見て驚いた
「そう。糸瀬が酔いつぶれたからお前を呼び出した訳」
葵唯は愛美の驚き表情をみてそう言いながら酔いつぶれてる俊を愛美に渡した
「…はぁ?西園寺、お前が送れや…」
「そう言いながらも送るでしょ?あんたの事だから。じゃ、糸瀬をよろしくな」
と言いながら手を振りながらこの場から離れた
「なんで、俺が送らなきゃいけねぇの…」
そう言いながらも愛美は俊をおんぶをして俊の家に行かず、自分の家に向かった
ーーー愛美の家にてーーー
「ほら俊…着いたよ?起きて」
(結局俺の家に連れて帰った…何してんの…俺は)
家に着いた愛美たちはそう言ったが俊はすっかり寝てる
「…はぁ、起きない…ったく」
そう言った後、俊を少し乱暴にベッドに寝かせた
「スー…スー…」
俊は乱暴にされても起きず気持ちよく寝てた
「…久しぶりに、俊の顔みたな」
愛美はそう言って俊の頬をスーッとなぞった
「…スー…スー」
「……まぁ、いいか…。このままで」
そう言って愛美は寝てる俊を置いてベランダの外に出た
(…西園寺のやつ、どういうつもりなんだろ…俺に渡すなんて)
愛美は夜空を見上げながら心の中でそう呟いてタバコを吸い始める
「はぁ…なんつーか…気まずっ!これ…」
そう言いながらベランダの手すり笠木に手を置いてため息ついた。