いよいよ明日は瑠依達の卒業ライブ…。
瑠依は今1人で公園に来て明日のこと考えてた
「卒業したらもう響葉と居られなくなるのかな…俺引っ越すことになるのかな…」
と言いながら瑠依はベンチに座って夜空を見上げた
「アイドルやめて、 31日にSNSもやめる…。俺は一体何したいんだろう…」
瑠依は夜空に手を伸ばした、その時、人影が
「あれ、成海じゃん。どうしたんだ?こんな時間にこんなところで」
声掛けてきたのはそこには俊がいた
「あ、俊じゃん。いや…明日卒業するじゃん?俺ら…それに俺は、響葉と住んでるじゃん?引っ越すのかなって考えてただけだよ?」
誤魔化すようにニコッと笑う瑠依
「んーそうだよな、お前ら住んでるもんな…アイツはなんか言ってた?その事」
と俊はそう言いながら瑠依の隣に座る
「ううん、最近、響葉…忙しいんだよな…」
瑠衣はそう言って俊を見る
「まぁ、だよな。俺も、練習がない日に俺の子も忙しい!!って会ってくれねぇんだよな…」
ベンチに背中をもたれながら、俊は愛美との時間が減っていることに悩みを抱える表情をする
「え?あのあいみんが?休みの日になると会いたがるじゃん、珍しくね?」
瑠依はその話に戸惑いながら首を傾げた
「そうだよな…。俺らが卒業するから用済み?んな、わけないか…」
俊は何かを考え込んだ顔で夜空を見ながらそう言った
「違うよ、多分。横アリの次はカウコンでしょ?それで忙しい、と思う…」
瑠依と俊が話してる時に瑠依のケータイが鳴る
「あ…電話…響葉からだ…」
瑠依はポケットからケータイを取り出して画面を見る
「出るか?成海」
「出ないと、響葉が心配するから」
そう言ったあと瑠依は電話を出た
『あ、もしもし?瑠依?今どこにおるの?』
電話越しから響葉の声が聞こえる
「うん、ちょっとだけ散歩にだよ…?」
瑠依は響葉に最近悩んでることを悟られないように普通に話してた
『なんで俺になんも言わないの?前に言うたはずやで?』
響葉は約束を破られたのが許せなくてちょっとキレ気味でそう言った
「あぁ…ごめんごめん。家に居なかったし、忙しいかなと思ってさ、黙って出てった。ごめんね?あと少ししたら帰るから、ね?待ってて?」
とだけ言って瑠依は響葉の返事を待てず電話を切った
「成海、大丈夫か?帰った方がいいじゃねぇか?」
瑠依の隣に座ってる俊は心配そうに言った
「うん…でも、まだ帰りたくないな…。なんか気まずくなっちゃった…」
瑠依はそう言いながら俊に向かって無理に笑う
「…成海、悩み聞くぞ?俺でよければ…だけど…」
俊はニコッと笑って瑠依の肩をぽんと叩く
「…俊、ありがとね。あのね…最近全然話できてないし、なんか逃げてる感がするしさ、それにアッチも…ヤッてない…」
瑠依は話してるうちに涙が流れてくる
「……成海。」
(あいつ、どういうつもりなんだ?なんで逃げてんの…)
俊は瑠依の涙を見て心の中でそう呟いた
「…だから、俺どうしたらいいか…わかんないよ…俊」
瑠依はそう言いながら俊の顔を見る
「成海…大丈夫だから…泣かないで?」
俊は瑠依の涙を見て、思わず瑠依の肩を寄せて涙を指で拭いた
「俊…なんかごめん…」
瑠依はそう言いながら俊の服をギュッと握る
「大丈夫だ、気にすんな」
俊は瑠依を抱きつきながら頭をポンポンと撫でた
「……っ」
瑠依は黙ったまま、俊の服をぎゅっと握りしめて俊の胸元に顔を埋める
「…成海、あいつはそんな冷たいヤツじゃないってお前も知ってるだろ?大丈夫だって、な?」
俊は瑠依の顔を取り、にこっと笑う
「でも、最近触ってこないし…。俺の事…飽きた、のかな……」
自分に自信を無くした瑠依に俊は
「それはちげぇよ?大丈夫。とりあえず、雨降りそうだから行くぞ」
と言って瑠依の腕を引っ張ってどっかに連れかれた
ーーー瑠依と響葉の家にてーーー
「…俺ん家?帰りたくないって…俊」
瑠依は自分の家に連れかれて、帰りたくないって言ったが
「知ってる。でも…文句ひとつ言わねぇとね」
俊はそう言いながら玄関のチャイムを鳴らした
「ちょっとっ!しゅ…」
瑠依はそう言った瞬間、ドアを開けた
「…あ、糸瀬?どうしたん?こんな時間に」
「あー…一応お前に伝えようかなって」
俊はそう言いながら両手を組む
「…?伝える?なんの…?」
響葉はドアに背中にもたれてニコッと笑う
「公園に可愛い犬が居たんだけど…」
そう言われた俊は瑠依を前に出した
「わっ…ちょ、俊?!」
前に出された瑠依は気まずそうに顔を下に向いた
「…伝える、と、瑠依と何の関係が?」
響葉は首を傾げながらそう言った
「こいつ、家に帰りたくないってよ?」
そう言いながら俊は瑠依の肩に手を置く
「……」
瑠依は黙って俊と響葉のやり取りを聞いてた
「…は?なんでや」
響葉は俊にそう言われて少し荒れた声をする
「さあ?なんでだろね?」
「瑠依…なんで…?」
「…自分で…考えたら?」
「え…?る…」
響葉はそう言いかけた瞬間、俊が話を遮った
「燐道、自分で考えろよ、お前が1番分かってるはずだぜ?」
俊は冷たい声でそう言って響葉を見つめる
「自分が1番わかってる…?なんnっ…」
「まぁ…成海がお前から離れてもいいなら、俺はなんも言わねぇ。こいつもここに居たくないってよ?まぁ、これ伝えるためにここに来たけど、成海はしばらく俺ん家に居させる。じゃあな」
そういった後、俊は瑠依の腕を引っ張って帰ろうとした
「えっ?!俊、何言って…っ」
俊に腕を引っ張られて瑠依は訳分からない表情になる
「糸瀬!!それはアカン!」
「は?居たくないってつってんだろ?だからこいつは連れて帰る」
俊は響葉の方に振り向いてそう言った
「……」
瑠依はなんも言えなくなって黙り込んでた
「…瑠依を連れて帰らんといて…」
「いや、無理な願いだなそれ。じゃ」
俊はそう言ってまた帰ろうとした
「ちょっ…待てや!」
そう言ったあと響葉は瑠依の腕を掴んだ
「…響葉…」
「その手を離せ、燐道」
「離さへん。瑠依を置いて帰れ。糸瀬」
と響葉は俊の腕をべシッと叩いた
「…はぁ、燐道、ちゃんと成海を見ろ、良いな?」
と俊はそれだけ言って瑠依を置いて自分の家に帰った
「…あっ、俊…っ!」
「……」
瑠依はそう言ったが、俊はそれを無視した
「瑠依、中入るよ」
そう言って響葉は瑠依を家の中に連れかれた
「……」
瑠依は気まずそうにソファに座った
「なぁ、瑠依?」
響葉は瑠依の隣に座りながら瑠依の名前を呼んだ
「…な、に?」
瑠依は喉に言葉を詰まらせながら返事した
「…なんで、ここに居たくないん?俺、なんかした?」
響葉は不安そうな表情で瑠依を見つめる
「…響葉は、なんも…なんもしてない…」
瑠依は目と合わず、そう言った
「なら、目を見て言うて?瑠依」
と響葉は瑠依の顔を自分の方に向かせた
「……っ」
瑠依はそれでも、目を合わずにいた
「瑠依、俺の目を見て?」
そう言って響葉は見つめ続ける
「…っ、なんで、こんな時にだけ、触るの…?最近触ってこなかったくせに…」
そう言って瑠依は響葉の手を叩いた
「…え?触ってこなかった…?いや、それは…っ」
「響葉…俺の事飽きたんなら…そう言えばいいじゃんか…言わない方がつらい…」
瑠依は響葉の話を遮って立ち上がる
「飽きてない!なんでそうなるん?いつそれ…」
立ち上がった瑠依を見つめる
「ずっとじゃん…。飽きたなら俺は出てく。ここにある物は捨てていいよ。じゃあね」
そう言ったあと瑠依は家から出ようとした
「瑠依…っ!!待ってや!飽きてないんやて!」
そう言いながら響葉は出ようとした瑠依の腕を掴む
「なんだよ!…飽きたんでしょ!だから触らないでしょ?!手ぇ離して!」
そう言って瑠依は響葉の腕を振り払った
「だっ、から!」
響葉は振り払いられた手をもう1回掴んでベッドに押し倒した
「ちょっ、なにして…っ!」
押し倒されて逃げようとする瑠依だが
「飽きたんなら、ここから追い出してんの…。分かる?」
そう言いながら瑠依が逃げないようにベッドに両手をドンとした
「……っ、でも触ってこないじゃん!!それはもう飽きたからでしょ?!もう出てくから!退いてよ!」
瑠依はそう言ったあと押し付けようとした
「うっさい口やな…黙りぃや」
そう言ったあと響葉は瑠依の腕を押し付けて、瑠依にキスした
「んんッ?!」
いきなり響葉にキスされて突き飛ばそうとしたが
「るい…」
と響葉は瑠依を悲しそうな表情で見つめながら瑠依の手を絡める
「…んな顔、しないでよ…響葉」
瑠依は響葉の悲しそうな表情を見て心が痛んで響葉の手を絡めた
「…出て行かんといて。俺はお前が必要なんや…だから悲しいこと言うなや…瑠依」
そう言いながら響葉は瑠依を抱きついた
「…俺だって、響葉に必要とされてないのやだ…もっと、触って欲しかった…」
瑠依はそう答えて抱き締め返した
「いや…俺もお前もお互い、忙しかったやんか?俺は明日の準備してたり、お前は次の仕事探しに。やろ?だから疲れてるのに触るの遠慮してたんや…」
抱きつきながらそう言った
「それでも、響葉は触ってきてたやん…///」
瑠依は響葉にそう言ってキスした
「ん。ごめん。なら、遠慮なく触るで?ええの?」
と響葉は瑠依の頬を触りながら見つめた
「…だから言ってんじゃん…。触らないと不安、だってこと…」
「わかった。ごめんな?触ってこんくて…」
ニコッと笑い、響葉は瑠依の体を触り始める
「んっ…あぅ…おと、は…」
瑠依は口元に手を当て声を抑えた
「ん?どうした?瑠依」
響葉はそう言いながら触り続けた
「んっ…あっ、おとは…んっ...///」
瑠依はびくさせながら響葉の首に手を回して煽る
「クス…。俺に触られてないから俺不足で、溜まってん?」
「…そうだよ!ばか…////」
そう言って瑠依は響葉を誘った
「わかった。覚悟しぃや?瑠依」
響葉そう言った後に襲い始めた
「んあっ…ちょっ…だ、からって…いきなりいれ…あっぅっ」
瑠依は恥ずかしながら体を震わせた
「…久しぶりの瑠依…きもちい…」
そう言いながら腰を動かしてた
「んんぅあ…まっ…」
瑠依は声を押し殺して見つめた
「言いながら腰動いてるけど?」
ニヤニヤしながら響葉は更に腰を動かし始める
「あぁんっ…あっ、んぁっ…だめ…っ///」
部屋中に瑠依の喘ぎ声が響く
「ええよ、聞かせて?瑠依」
響葉は瑠依の耳元に近づいて囁いた
「んぅ…あっんぅっ…だめ…おか…しくなるぅっ」
瑠依はどんどんアヘ顔になっていく
「あぁ、ええ顔になってきたな…かわいい…」
そんな瑠依のとろけてる顔を見ながら腰を動かし続けた
「んあっ…あんぅ…やっ…おく…んっ…」
瑠依は奥を突かされて体を震わせてイきそうになる
「イきそうなん?…ええよ?イッて?瑠依」
そう言って響葉は奥を突き続けた
「あぁっ…んあっ…あんっ…あんんぅ…イッ…」
瑠依は体を震わせながらイッて続いて響葉もイッてしまう
「「はぁ…はあ…」」
部屋中に甘い吐息が響く
「はぁ…気持ちよかった?瑠依」
そう言いながら後片付けをした
「…気持ちよかった…けど、激しすぎ…ばか…///」
瑠依は枕で顔隠しながらそう言った
「それは良かった。風呂、どうする?入る?」
響葉は枕を奪い取ってそう言った
「…休んでから、入る…///」
「んじゃゆっくりしたら一緒に入ろっか」
そう言って瑠依の隣に横になる
「…ん。響葉…」
いきなり瑠依は響葉に抱きついて
「ん?どした?」
「……ううん、なんもないよ!大好きって言いたかっただけ」
(今は言わないでおこう…ギクシャクになりたくない…)
ニコッと笑った
「クス…俺も大好きやで♡♡」
と言って瑠依にキスした
そして、ゆっくりしてから2人は仲良く風呂に入って甘い夜を過ごした