柊翔はリラックスしながら床に寝そべり、SNSをチェックしていた。その中で、響葉が投稿した写真に彼の目が留まった。
「…なにこれ」
その写真に写っていたのは、葵唯と響葉が抱き合っている姿だった。
「…は?え…?なんで…?」
そう言いながら柊翔はその写真を見つめた
「…葵唯がほかのメンバーと…抱いてる…」
柊翔は写真を見つめながら悲しさと嫉妬心に苛まれた
「……今から追い詰めたいけど、今日は生放送だから…終わったら話を聞こ…」
と柊翔は呟きながら事務所に行く準備をして、出かけた。
ーーーレッスン室にてーーー
「おはよう〜みんな」
レッスン室に入ると玲哉と瑠依以外のメンバーはすでに到着していた。
「おはよー柊翔」
「おはようさん」
とメンバーたちが声を揃えて挨拶した。
「……」
柊翔は遠いところに居る葵唯と響葉を見つめた
「ん?どうしたの?瀬良」
と愛美は近づいてそう言った
「あ。いや、なんもないよ!練習終わったら生放送だね」
愛想笑いしながらそう言って荷物を置いた
「そうだね、グッズ情報だから、楽しみ!」
「うん、楽しみだね!」
すると瑠依たちが入ってきた
「おはよぉ〜。みんな」
「…おはよ…みんな」
みんなが揃ってそれから、みんなで協力して練習を積み、生放送も終えて、柊翔たちは帰る準備し始める
「しゅん〜!今日家に行っていい〜?」
「…あぁ、いいよ。ちょうどお前に話したいことあったし」
「……」
柊翔は黙って葵唯のところに向かった。
「ん?どうしたの、柊翔?」
葵唯は柊翔が来るのを気づき、柊翔に話しかけた。
「ううん、特に何も……今日、お邪魔してもいいかなって思って」
柊翔は少し不機嫌になりながらも答えた。
「…?いいよ?」
そう言われた葵唯は首を傾げながらニコッと笑う
「…うん、ありがと。じゃあ、後で行くから」
そう言って柊翔は先に帰った
(……まさか、あの写真見られた…?)
と葵唯は柊翔の後ろ姿見つめながら心の声で呟いた
ーーー柊翔の家にてーーー
「……練習中、葵唯たちなんか話してたな…何話してたのかな」
荷物を置いて葵唯の家に行く準備して
「………平常通り…平常通り」
と、柊翔は静かに深呼吸をし、心を落ち着かせた。彼は平常を保ちつつ、葵唯の家に向かった。
「落ち着け、柊翔。焦らず、慌てずに行こう」
途中、柊翔は何度も立ち止まり、自分に言い聞かせた。やがて、彼は葵唯の家に到着し、チャイムを鳴らした。
「いっらっしゃい、遅かったね。柊翔」
葵唯がドアを開けて、笑顔で迎え入れてくれた。
「ごめん…ちょっとね、考え事してたら…遅くなった」
「いや、全然問題ないよ。上がって」
「…あ、うん」
と葵唯は笑顔でそう言って柊翔と一緒にリビングに入り、お茶を淹れてテーブルの上に置き、柊翔の隣に座る
「で?話があるって言ってたけど…」
「……」
しかし、柊翔は黙っていた
「柊翔?大丈夫?」
葵唯はそう言いながら柊翔の顔を覗き込む
「…葵唯、この前、どこに行ってたの?」
柊翔は顔を上げて不機嫌そうな表情を浮かべた
「…へ?この前?…燐道と…出かけた…けど?」
葵唯は少し戸惑いながらも柊翔にそう答えた
「…何してたの?響葉と…」
「…なんで?」
葵唯は、恐る恐るそう言うと柊翔はケータイ取り出して、例の写真を見せた
「…これは、なに?」
「…やっぱ、見たんだねそれ…」
葵唯はやっぱりと感じでそう言った
「うん、見たよ」
と、柊翔は少しイラついた表情でそう呟いた
「…あ、柊翔?響葉とはなんもないからね?!」
「この葵唯、照れてるよ?俺以外の人にもこの顔見せてるんだね…」
柊翔はニコッと笑った、が、目が笑ってない
(…やべ、怒らせちゃった感じ…?)
葵唯は黙って柊翔を見つめながら心の中で呟いた
「…なんで、黙ってんの?葵唯」
と柊翔は、葵唯の沈黙が気に食わなかった
「…いや…その、その…写真は……」
葵唯は、柊翔の不機嫌そうな態度に戸惑いながらも、彼に向き合ってそう言いかけたが
「俺以外の人と…抱きつくのは気に食わないねぇ…」
柊翔は不満そうな表情で葵唯を睨みつけながら、そう言った
「…だから!その写真は…とある撮影で響葉が勝手に抱きついた…だけだ…!」
葵唯は事実をそう言ったが
「でも…葵唯は照れてるじゃん?」
柊翔は、葵唯が語る言葉を聞くことを拒絶し、その言葉を信じようとしなかった。
「……そ、それは…っ!」
葵唯は言葉に詰まって、柊翔を見つめた。
「…なに?仕方のないことって?」
「えっ…っと、柊翔…」
と葵唯は言いかけたが、うまく言葉が出てこなかった
「葵唯さ…俺がいるのに…なんで…?」
柊翔は葵唯に不満げにそう言った。
「…なんで…って…」
葵唯は少し困惑した表情で答えた
「…俺がいるのに…っ!むかつくよねぇ〜なんか」
柊翔は言ったあと初めて葵唯を押し倒した
「うっわ…ちょっと…?」
と葵唯は驚きながら、柊翔をみつめた
「…葵唯は俺だけを見れればいいんだよ…ねぇ?」
柊翔は理性を失って葵唯の首に手をかけながらそう言った
「ちょ、ちょっと…しゅ、しゅうと…なにして…」
葵唯は戸惑いながら尋ねた
「んー?こうしなきゃ…わかんないでしょ?葵唯は子供なんだから」
そう言いながら柊翔は葵唯の首を絞め始める
「ゔっ…はぁっ…しゅ…と…やめ…」
柊翔は笑みを浮かべながら葵唯の首を絞め続けた
「……葵唯が悪いんだからね?」
と柊翔は葵唯を見下ろしながら冷たく言った。
「…っだ、からって…こ、こんな…こと…」
葵唯は柊翔に首を絞められながらも頑張って声を出した
「意味ないって?そうだろね…」
「…もぅ。ゆるし…て…いきが…もたな…い」
息を詰まらせながら辞めるようにお願いした
「……」
葵唯が苦しそうな様子を見ても何の動揺も見せなかった。
 「…しゅ…と…て、はなして…っ」
葵唯は、苦しみから解放されることができず、泣きながら柊翔を見つめた。
「…はっ…」
柊翔は葵唯の泣き顔をみて慌てたように手を離した
「…がはっ…けほっ…ごほっ…」
やっと放してくれた葵唯は吐き込むように息をしていた
「あ…あお…い…おれ…」
 柊翔は正気に戻って自分が何をしたかを悟った。
「……いいんだよ、しゅうと…。気にしないで」
葵唯は自分の首を触りながらそう言った
「…あ、その…あおい…ごめん……。」
柊翔はそう言って葵唯を抱きつく
「…おれも、ごめん。柊翔を不安にさせた…」
葵唯は柊翔の髪を撫でながら、柊翔にそう言った
「いや…俺の方が…葵唯の言い分を聞かずに…」
「そんなことないよ。お前はいつも俺を支えてくれてる。今回は俺がお前を不安にさせちまったんだ。」
葵唯は柊翔に、そう言いながらニコッと笑う
「…でも…」
柊翔は言葉を切り出す前に、葵唯は深いため息をついた。
「はぁ…。それに…響葉とはなんもないから…俺はお前しか見てないから、安心して?」
葵唯はそう言って柊翔にキスした
「んぅ…」
「お前が…卒業しても…俺は柊翔の恋人なんだから…」
葵唯はそう言いながら、柊翔を抱きしめた
「…葵唯」
柊翔は泣きそうになってたが
「泣くのはまだ早いよ…?柊翔」
葵唯は柊翔にデコピンをした
「痛い…」
「俺の方が苦しかったけどね…」
葵唯はそう言ってクスッと笑う
「……ごめんなさい…葵唯。俺…感情的になってた…」
「別に謝ることじゃないよ。でも…首絞めはMVの中だけでいい」
「なるべくしないでおく…」
「…クス」
(柊翔意外とヤンデレっぽいとこあるよな…そこすら好きだけど…)
葵唯は心の中で呟いた
そして、柊翔と葵唯は、お互いに謝り合い、過ちを認め合った。2人は甘いキスを交わし、熱い夜を過ごしたのだった