「…スー…スー…」
瑠依は玲哉のベッドで気持ち良さそうにねてた。
「…ったく…人のベッドで気持ち良さそうに寝てんなこいつ…」
そう呟きながら、玲哉は寝てる瑠依の隣に座って、瑠依の頬をそっと撫でた。
「スー…スー…おと…は…」
瑠依は寝言で響葉の名前を呼ぶ
「……クス」
玲哉は小さな笑い声を漏らして、もう少し瑠依を寝かせた
ーーー数時間後ーーー
「ん…ん〜っ」
周りをキョロキョロと見回し、自分がどこにいるのかを確かめようとした。瑠依が視界に入った最初のものは、上半身裸の玲哉が寝てた
「スー…スー…」
玲哉は静かに寝息を立てていた
「……」
上半身裸の玲哉を見て玲哉とヤッてしまったと思い込んでしまった。
「ん…あ、瑠依…起きてたんやな」
瑠依が唖然としてる間に玲哉は目を覚ました
「………あ、お、おはよ」
瑠依は起きてきた玲哉にびっくりして思わず布団で顔を隠す
「あ…クス。もしかして、昨日のこと覚えてへんの?瑠依」
瑠依が勘違いをしてるの分かって玲哉は悪戯心を抱いてそう言いながら布団をめくった
「え…その後たしか…ここで、玲哉と酒のんで…そっから…え、記憶が曖昧…」
瑠依は恥ずかしそうに頭を振った。
「え〜?結局瑠依は抱きついて俺を求めてきて…慰めてって言うてたでぇ?♡」
ニヤニヤしながら玲哉は瑠依の耳元でそう囁いた
「……まさか…でも、ありえない…っ!」
そう言われて瑠依は驚きを隠せなかった。
「でも、この状態、どう説明する気なん?ヤったことと変わらへんやん?」
そう言いながら、玲哉は瑠依の顔に手を伸ばした。
「……っ」
瑠依は恥ずかしそうに顔をそむけた。
「それに♡首にも俺が付けた跡もあるしな♡♡」
玲哉は得意げに笑い、瑠依を押し倒して首筋にキスマを付けた
「ちょ…んあっ…んっ…」
スキを突かれた瑠依は甘い声を出してしまう
「もう、瑠依。そんなに可愛らしい声を出されたら、俺は我慢できへんで…?」
玲哉は瑠依の反応を見て、ますます興奮していた。
「…っ。そ、それは…れいやが…///」
瑠依は赤面しながら言葉を詰まらせて首を隠して、玲哉に見られないようにした
「クス…。とりあえずシャワー浴びてきて?練習に遅れるで」
立ち上がって瑠依の手を引っ張って風呂場に連れていった
「……じゃあ、先に入るね」
「おん。」
ーーー1時間後ーーー
「よし、準備できた?瑠依」
瑠依と玲哉は風呂に入って練習に向かう準備を整えた。
「…うん。できた…。あ、絆創膏…ある?」
「それ(首)に貼るん?」
ニヤニヤしながら玲哉は絆創膏を取りだして手渡した
「…だれのせいだよ…」
そう言って絆創膏を受け取って自分の首に貼った
「…さあ、いこ?練習に」
ニコッと笑い、瑠依の腕を引っ張って外に出た
「ほい、ヘルメット」
そう言って瑠依にヘルメットを投げた
「…いきたくない…。」
瑠依はそう言って玲哉を見つめる
「だーめ!今日は生放送があるから行かな!」
玲哉はそう言いながら瑠依をバイクに乗せて2人は事務所に向かった
(瑠依のやつ…勘違いしてるよな…昨日は酔い潰れてそのまま放置してたしね…クス)
玲哉は心の声で呟いた
「…ねぇ、ほんとに俺ら…ヤったの?」
瑠依は運転中の玲哉にそう言った
「なんや?信じてへんの?」
「…わかんない。でも俺はヤ…ってないと…信じたい…」
「…わかんないか、あんなに可愛かったのにな〜そろそろ着くで、瑠依」
そう言って事務所に着いた
「…気が重い…」
「ダメやで、今日はちゃんと出るの。分かった?」
そう言い、バイクから降りて手を伸ばした
「…わかってるけどさぁ…」
そう言いながら瑠依は玲哉の手を握ってバイクから降りた
「あ、昨日言ってた。響葉がほんとに好きかって確かめるっていう話、そこは覚えてるよね?」
「ああ、そうだったね。それってどうするの?」
瑠依は頷いて尋ねた。
「まぁ…その首を見た反応…楽しみやね」
そう言って先に練習所の中に入る
「…これ…どうしよ…俺」
そう呟いて瑠依も練習所の中に入る
「おはよぉ〜。みんな」
先に入った玲哉は元気よく挨拶した
「…おはよ…。みんな。」
少し遅れた瑠依も入ってきて暗い表情で挨拶した
「あー、来た!薄塚…と瑠依」
愛美は近づきながらそう言った
「おは〜」
「おはよう〜2人共」
「…おはよ」
と響葉たちは挨拶を返したが、瑠依は何も言わずにただ立ち尽くしていた。
「……?瑠依ちょっと…いい?」
「あっ…あいみん?!なに…」
と愛美はそう言って瑠依の腕を引っ張ってレッスン室から出た
「…あんた、玲哉の家に泊まった…?」
愛美は壁ドンしてそう言った
「……泊まった…けど」
瑠依は目を逸らしてそう言った
「で?玲哉とヤったと…?」
「…覚えてない…。けど昨日俺が…自分から…誘ったらしい」
瑠依はしばらく黙り込んだが、やがて言葉を口にした。
「覚えてない…?」
愛美は困惑した表情を浮かべていた
「…昨日、俺ら酒飲んでたけど…いつの間にか…」
「あらら…なるほどね…だから首絆創膏…ね」
「おーい。あいみんー!瑠依〜!そろそろ練習始まるで〜!!」
レッスン室のドアから顔を出して玲哉はそう言った
「……これの事、燐道は?」
「しらない…それに…ケータイ家に置いたままだったから…」
「そか。とりあえず、練習始まるから行くよ」
そう言って愛美たちはレッスン室にもどった
「あ、戻った。瑠依〜、アップしよー」
と玲哉は瑠依に近づいて手を引っ張った
「ちょっと…れいや」
瑠依は少し困った表情で玲哉を見つめる
「どうしたの、瑠依?」
と玲哉は、アップしながら瑠依の様子に気づいた
「ううん…。なんもない」
「さあ、始めましょうか。みんな、準備はいいですか?」
と、指導者が言った。
「はい!」
と、瑠依たちは一斉に返事をした。
そして、瑠依たちは、音楽に合わせてダンスを始めた。
(昨日、珍しく瑠依が帰ってこんかったけど…玲哉の所に行ってたのか)
と練習中に響葉は心の声で呟いた
響葉は、瑠依が玲哉の家に行っていたことを知らなかった
ーーー数時間後ーーー
レッスンが終わった後、瑠依は愛美たちと一緒に休憩した
「はぁ〜。つっかれた…」
瑠依は床に座り込んだ
「瑠依、ちょっとええ?」
そう声掛けたのは響葉だった
「……あ、おとは」
そう言うといきなり響葉は瑠依の手を引っ張って
「ちょっとみんな、俺ら少し抜けるわ!」
と愛美たちに言い放って、響葉は瑠依を引き連れ、人通りの少ない路地裏へと向かって歩いていった。
「…ちょっと…なに…」
瑠衣は恐る恐る響葉を見つめながら尋ねた。
「昨日、どこ行ったん?」
響葉はそう言うと
「…べつに、あんたには関係ないでしょ?」
瑠依はそう言って響葉から離れようとした
「待てや…瑠依」
瑠依が離れようとする手首を掴んだ。そして瑠依を壁に押しやった。
「痛いな…っ!なにすん…」
瑠依は驚きの表情で響葉を見つめた。
「戻る前に…一つだけ聞かせてほしいことがある」
と壁に押し付けたまま響葉は瑠依にそう言った。
「……」
瑠依は黙り込んでしまった
「その首に貼ってる絆創膏は…なに?」
響葉はそう言って瑠依の首を触る
「……これは、蚊に刺されただけ…」
と瑠依は、初めて響葉に対して嘘をついた。
「……ふーん…。あそう?ならええよ。はい。これお前のケータイ」
響葉は瑠依の反応に違和感を覚えた。何かを隠しているように感じた。しかし響葉はその場で追及することはせず、瑠依の目を見つめた。
「ありがと…。もう、みんなの、所にもどろ…?」
そう言いながら瑠依はみんなのところに戻った
「…うそついたな。あいつ…もしかして……」
残された響葉は、瑠依の後ろ姿を見ながら、そう呟いて、響葉もみんなのところに戻った
ーーーレッスン室にてーーー
「それじゃ、生放送の時間になるからみんな来て〜」
玲哉はそう言いながら生放送を始まる
「……」
「いやぁ〜、久々の生放送だねぇ〜」
「僕、喋れるかなぁ?」
「みんな〜お久しぶり〜!今日は元気に生放送をお送りします!」
と玲哉はニコニコしながら話し始めた。
「今日は何〜?」
愛美はそう言って瑠依の腕を組んでたりしてた
「今日はグッズ情報だよ〜!何が出るかなぁ?みんな」
玲哉はそう言うと
「今回のグッズは、タオル、ポスター、缶バッジ、キーホルダー、そしてオリジナルTシャツです!」
瑠依はそう言いながらグッズ紹介し始める
「……」
一方、響葉はただ無言で愛想笑いをしていた。
「これ可愛いよね!みんな!買ってくれるよね!」
愛美はカメラに向かってニコッと笑う
ーーー1時間後、生放送終了ーーー
瑠依たちは生放送が終わったあと瑠依たちは話し込んでた
「はぁ〜!みんなの反応面白かったね!欲しい欲しいってコメントいっぱいきてたね!」
「そうやね〜!みんな買ってくれるかなぁ?」
「買ってくれるよ!きっと!」
一方、響葉は瑠依の所に向かってた
「……あ、響葉…もう帰る?」
と瑠依は驚きながらもニコッと笑う
「うん、帰るけど…お前も帰るんやろ?瑠依」
響葉はニコッと笑ってたが、目が笑ってなかった
「……っ、かえる…」
「みんな〜おれら帰るよ!」
響葉は、他メンにそう言って帰る準備して瑠依の手を引っ張って帰った
ーーーレッスン室にてーーー
「……薄塚、ちょっといい?」
愛美は玲哉に近づきながらそう呟いた
「んー?どうしたん?あいみん」
玲哉は愛美に振り向いてそう言った
「瑠依のこと。薄塚、なんかした?」
「いや、何もしていないよ。どうしたの?何かあったの?」
玲哉は白々しくニコッと笑いながらそう言った
「…なら、アイツの首、なに?」
少し玲哉の態度にイラっとした愛美は手を組んでそう言った
「ん〜?くび?あー、蚊に刺されたらしいで?」
こんな話してるのを瑠依たちは知らなかった
ーーー瑠依たちの家にてーーー
瑠依たちは家に着き、部屋に入るといきなり響葉が瑠依をベッドに押し付けた
「うっわ!な、なにするの…っ!」
ベッドに押し付けられた瑠依は驚きの声を上げた。
「……なぁ。何隠してる?」
響葉は瑠依に馬乗りして見下ろしながら顎をぐいっと押さえつけた
「…んっ…!な、なんも隠してなんか…っ」
顎を持ち明けられて瑠依はぎこちなく答えた。
「本当か?」
響葉は不信げな表情で瑠依を見つめた
「……」
なんも言えなくなって目を逸らした
「…嘘やね?昨日何してた?薄塚と」
「…なんも…して…ない…」
そう言われても瑠依は目を逸らしたままそう言った
「ふーん?じゃ、これなに?」
そう言って響葉は瑠依の首に貼ってた絆創膏をペリッと取る
「あっ、これは……」
と瑠依は口ごもったが、言い訳はできなかった。
「やっぱり、瑠依、何かやらかしたんやろ?」
玲哉がつけたキスマを見ながら響葉は低音でそう言った
「…俺は…玲哉と…ヤった記憶ない…っ!」
瑠依は必死にヤってないと主張した。
「ふーん?あいみんの次は…薄塚か?」
響葉は呆れた表情で瑠依を見つめる
「ほんとに…ヤってない…ってば…」
泣きそうな声で響葉を見つめる
「…そう?なら、確認していい?薄塚に」
「……」
瑠依は言葉を返すことなく、うなずいた
「……」
響葉はポケットからケータイ取り出して玲哉に電話を掛けた。そして電話を出た
「…あ、薄塚?俺。」
『うん、なに?』
「おまえ、瑠依に何した?」
響葉はそう言うと玲哉は
『んー?なんでぇ?♡♡』
電話越しでニヤニヤしながらそう言った
「……」
瑠依は気まずそうに響葉たちのやり取りを黙って見守ってた
「そういうのはええよ、何かやったんやろ?」
そう言いながら瑠依を見つめる
『ふふふ、何もしてないよ?』
「…ほんまか?」
『あ〜でも…キスはしたね♡瑠依の唇は柔らかかったよ。響葉ありがとね!ご馳走様〜♡♡』
玲哉は満足そうに言った
「………」
響葉は玲哉が言った言葉に、苛立ちを感じて電話を切った
「……」
「…ど、どうだった…?」
「…ヤってはなかった、けど…」
そう言いながら響葉は瑠依の頬を触り
「…けど…なに…」
その言葉に、瑠依は安堵の表情を浮かべたが、その後に続く言葉には混乱が混じっていた
「…むかつくな…俺以外とキスするなんて…」
そう言って瑠依の唇をなぞる
「んぅ…///」
瑠依は、その言葉と行動に戸惑いを覚えた。瑠依は響葉が本当に嫉妬しているのか、それともただ冗談を言っているのか分からなかった。
「イラつく…」
そう言って響葉は瑠依にキスした
「んっ…んぅ…ちょ…おと…んぅっ」
瑠依は口元から漏れる声を抑えきれなかった。
「逃げないで…?瑠依」
そう呟いて今度は深いキスをした
「んぅ…んはぁんぁ♡」
「…ほかは…やってないよな?瑠依」
「…キスマ、つけられた…だけ…」
瑠依は目がとろんとしたまま、理性を保ちながら答えた。
「やっぱり…な」
やっと瑠依が答えた響葉はそう言って首を触る
「…ん…や…///」
瑠依は首を触られてビクッと反応した。
「ん…」
響葉は瑠依の首を思いっきり噛む
「んあっ…いたぃ…」
痛がってた瑠依に響葉は
「仕方ない。またに何も伝えずに薄塚のとこに行ったんやから」
と言ってぺろりっと舐める
「んぅ…おとは…なめ…ないで…」
瑠依は恥ずかしそうに言った。
「だーめ。罰としてやってるんやから」
響葉は瑠依の体を舐め始める
「…あっ…んぅ…ぁん。」
瑠依は快感に身を任せ、甘い声を漏らしながら喘いでいた。
誤解を解けて2人はこのように、甘い時間を過ごしたのであった