柊斗と怜哉と俊がこの場を去った後の残ってた6人と言うと
「どーする?俺らも帰る?」
「そうやなぁ…変な風になったし…ここはもう帰るか」
他メンバが話してる中、葵唯は何も言わずにただ静かに立っていた
「……」
「葵唯?大丈夫かい?」
そう言ったのは稲坂だった
「………」
葵唯のその表情は、怒りと悲しみに溢れ、稲坂は心配でたまらなかった。
「葵唯?ほんとに大丈夫?」
と言いながら稲坂は葵唯の肩にポンッと手を叩く
「……あ、稲坂さん…」
葵唯は我に戻って稲坂の顔を見る
「……葵唯、今日帰りなさい。あとは俺らがやるから」
稲坂は葵唯にニコッと笑いながら頭を撫でて、帰るようにそう言った
「…わかった。ごめん。」
そう言って葵唯は帰る準備してこの場を去った
「あいみんー、俺たちと帰ろ?」
響葉は愛美を一緒に帰ろうと誘う
「え?でも…俺、これから…あいつのとこに行かねぇと…」
そう言いながら愛美は頬を掻く
「じゃあ、途中まで行こ。あいみん」
そう言って瑠依は手を引っ張りながらこの場を出た
「…みんな、帰ったね。輝春、お前は先に帰って?後から合流するから」
稲坂は柚雪にそう話すと
「……また、怜哉のとこ?」
そう言った柚雪の顔が引つる
「まぁ、大変なことになって、様子見にだよ。さあ、帰って?」
稲坂はそう言いながら柚雪の頭を撫でた
「…早く来てよ?」
「わかったよ。なるべく早く行くよ」
ーーー外にて(葵唯)ーーー
「…柊斗のやつ、大丈夫かな…あのバカが変なことするから…不安にさせたじゃん…。柊斗の家に行こかな」
そう呟きながら、葵唯は柊斗の家に向かった
「……なんか、嫌な予感する…」
葵唯は、柊斗の家に向かう途中で、不安な予感に襲われた。
「……早く、行かないと…っ!」
やがて、柊斗の家に到着すると家の電気消えてた
「…寝てる?いや…そんなわけ…」
そう言いながら葵唯は玄関のチャイムを鳴らした、が、柊斗は出なかった。
「…いつもなら、出るのに…まさか…」
そう言って葵唯は焦りながら合鍵でドアを開けた
「柊斗〜?いるんでしょ?」
と葵唯は叫んだ。しかし、返事はなかった。
葵唯は静かな家の中を歩いていった。すると
「また…こんな…こと…グズッ」
そう小声で言ってた柊斗に葵唯は立ち止まって耳を当てた
「……?」
「俺…葵唯が好きなのに…前にも言ったのに……グズッ」
真っ暗な部屋でそう呟いた
「…葵唯?」
そう声かけると柊斗はビクッと身体を震わせて振り向いた
「……っ。あ、あ…あおい……」
葵唯は柊斗の様子がおかしいことに気づき、電気をつけて柊斗に近づこうとした
「……っ、来ないで!」
そう叫ぶと葵唯は柊斗の反応に驚きながらも、彼のそばに近づくことをやめた。
「……どうしたの…?なんで、なんで泣いてんだよ」
「…なんでもない!帰って!」
そう強がってた柊斗に葵唯は柊斗の両手をチラッとみた
「…なにそれ?」
「……っ!なんでもない!!いいから帰ってよ!」
柊斗は焦って両手を隠してしまう
「柊斗、みせて?」
葵唯は柊斗のおかしいのが気づき葵唯は柊斗の手を掴んだ
「……っ」
「…ねぇ、柊斗なにこれ…」
「……っ!なんもないって…言ってるんだろ…っ!」
そう言って柊斗は葵唯の手を振り払う
「……教えて?」
葵唯は冷静にそう言ったが内心は怒りが宿ってた
「……っ」
柊斗は黙り込んでぷいっとした
「…柊斗?」
「……」
「まさか…アイツ?」
葵唯は訝しげに問いかけた
「……っ」
柊斗は一瞬体が震えた
「……また、やられたの?」
顔色を変えずに冷静にそう話す
「……ち、ちがう…っ!」
「…違う?そう?…ならいいけど…。……ちょっとだけ待ってて?冷やす物を買ってくるね?いい子でまてられる?」
そう言いながら葵唯は柊斗の頭を撫でながらニコッと笑う
「………まつ。」
「じゃあ待っててね?」
そう言って立ち上がって柊斗の家を後にした
ーーー柊斗の家の外にてーーー
「……あいつ、近づかないでって…言ったのに…」
葵唯は柊斗の家の外に出て、怒りを露わにした。葵唯の顔色が変わっており、怒りを抑えることができないようだった。
「……薄塚のやつ…許さねぇ」
そう呟きながら怜哉の家まで向かった