愛美に人気ない場所に連れ出された柚雪は壁にもたかれて
「なに?こんな所に連れ出してさ…もしかして…ヤリたくなった?♡」
愛美の服を引っ張って耳元で囁いた
「……っ、ちげぇよ…っ!」
そう言って愛美は柚雪の手を叩いた
「…じゃあ、なに?」
叩かれた柚雪はそう言って両手を組んだ
「この…っ!だから…さっき言ったじゃねぇか!あんたが裏で燐道と薄塚を使って、俺や俊のことも瑠依のことも、仲を悪くさせるように命令したんだろ?って」
柚雪の態度にイラっとして愛美は柚雪の胸ぐらを掴んだ
「…っ…証拠は?俺が命令した証拠、ないでしょ?」
愛美に胸ぐらを掴まれた柚雪は冷静そうにそう言ったが内心ではひよってた
「アイツらが吐いた。お前が命令したって。LINEも見せてくれた。」
そう言いながら愛美は燐道たちがスクショくれたのを柚雪に突き付けた
「…はあ…そう簡単にバレないと思ったのに…」
証拠を突きつけられてそう言って柚雪は頭を掻いた
「なんであんな事したの?あんたらしくない…」
愛美はそう言って柚雪の胸ぐらを離した
「…なんでって、俺はあいみんのこと好きだからだよ!でもあいみんは俊のことしか見てないから、無理やりに奪って…俺の物にしたかったんだよ」
今度は柚雪が愛美の胸ぐらを掴んで睨み付けた
「だからって…あんなことさせたの?燐道と薄塚に」
柚雪に胸ぐらを掴まれても愛美は冷静にそう言った
「そうだよ。」
「……呆れた。もし次にやったら」
愛美は誰も聞いたことない声で言いながら
「……次したら?」
柚雪は愛美の言ったことを言い返す
「お前の人生終わらせるね♡」
そう言って柚雪をその場に置いて俊の家へと行く
ーーー俊の家にてーーー
「愛美…、はぁ…これから上手くやっていけるのか…なんもやる気出ねえな」
家に残された俊は大人しく1人で待ってた
「明日練習はねぇから今日は呑もうか…って酒なかったけ」
そう言って立ち上がって玄関に行ってドアを開けようとしたら
「…あ、俊…」
そこには柚雪と話し終わって戻った愛美の姿があった
「…え、な、なんで…いんの…?ひびき…」
泣きはらした俊は言いながら手で顔を隠した
「…俊?なんで顔隠すの?」
俊が泣き腫らしたのを見逃さなかった愛美はそう言いながら俊の手を掴んだ
「…なんもねぇよ…っ!放せ」
掴まれて抵抗したが力が入らなかった
「……しゅん、顔見せて?」
と愛美は言いながら俊の顔から手を放す
「…やめ…っ」
愛美に手を離された俊は泣きはらした跡を見られた
「……目が真っ赤…泣いてたの…?まさか…あいつに?」
愛美は俊の顔見てイラっとしてまた柚雪のところに行こうとした
「…ち、違う!…柚雪のせいじゃない…。俺が勝手に…」
俊は行こうとした愛美の腕を掴んで引き留めた
「……?」
愛美は首を傾げた
「……で…?なんでここに来たの…?」
俊は話を逸らして弱々しくそう言った
「…誤解を解くため」
愛美は俊の頬を触りながらそう言った
「…はぁ?誤解?」
そう言われて俊は何の誤解なのかわからない表情で見つめた
「うん、誤解。柚雪の言ったことは全部嘘…。」
そう言いながら愛美はニコッと笑った
「…全部?……じゃあ、薄塚と付き合ってること…も、か?」
俊は愛美を見つめながら震える声でそう言った
「やっぱりそう言ってたんだなアイツ」
愛美は飽きれた表情でそう言ってため息をつく
「……どうなんだ…?響…」
俊はそう言いながら愛美の服を掴んで見つめた
「さっき言ったでしょ?全部嘘だって」
愛美は俊の手を掴んで見つめ返した
「じゃ、誰とも付き合ってねぇ…ってこと?」
そう言われた俊はどこかで安心した感じでそう言った
「うん、そうだよ。それに俺には大切なやつがいるから」
愛美はニコッと笑い、自分の頬をポリポリと掻いた
「…そう…だよな…」
愛美にそう言われてしょげた顔をしてしまった
「そんな顔しないで?俊」
また勘違いしている俊にそう言って愛美は俊を抱きつく
「何してんだよ…響」
抱きつかれて驚きを隠せなかった
「ねぇ、俊…、俺の〝大切な人〟なのは…あんたなんだよ、俊」
愛美は言った後に俊の耳元に近づいて優しく囁いた
「……っ、そんなこと…」
それでも俊は愛美の言ったこと信じてなかった
「…はぁ…俊、ホントだよ?俊が大好きなの。」
俊にそう言われてため息ついてもう一回そう言った
「……」
俊はまだ信じない感じで見つめた
「信じない?」
そう言いながら愛美は首を傾げた
「……ん」
それに俊は小さくコクッと頷く
「これでも?」
ため息をしてそう言って愛美は俊の唇にチュッとした
「んっ…」
俊は愛美にキスされて信じるようになって
「俺は俊が好きなの。まだわかんない?俊」
愛美は首を傾げてニコッと笑ながら俊の頬に手を添えた
「…響。俺も…俺もお前のことが…」
俊はそう言いながら愛美にキスした
「んっ…えへへ…///」
愛美は照れながら頬をポリポリと掻く
「とりあえず…中…入る?」
俊は小さくそう言って見つめる
「上がっていいの?」
「…ん///」
俊は小さくコクっと頷いて愛美を部屋に上がらせた
「…んじゃ、失礼します」
愛美はそう言って中に入った
「結構呑んでたんだね…」
部屋に入った愛美はテーブルに置いてあった空の缶を見て申し訳なさそうな感じで笑った
「…あ…うん、やけ酒してた」
そう言いながら俊は頬をポリポリと掻く
「…あ、俺が薄塚と付き合ってるこってとを信じて、俺にはもうチャンスないって思ってたの?」
そう言った愛美は俊を見つめる
「……悪い?」
恥ずかしながらそう言って愛美を見つめ返す
「んー…まぁ悪いのは柚雪だから俊はなんも悪くない。でも巻き込んでごめんね?燐道に襲われてたんでしょ?こんなことになる前に…守っとってけばよかった」
俊を巻き込んだことに愛美は自分が許せなかった
「……それは、いい。お前が謝ることじゃない。」
愛美の言ったこと聞いて俊は愛美の頬を触る
「……俊の事を守れnっ…」
愛美はそう言いかけたが
「俺は大丈夫だから、そんな顔しないで、な?」
俊は愛美の話を遮ってそう言った
「うん…でも。。。」
それでも自分の事許せなかった
「でもじゃない。な?」
俊は愛美のでこを軽く叩いてそう言った
「いた…っ。わかった…。」
「でも……よかった…」
俊は小さくボソッと呟いた
「え?」
愛美は俊の言ったこと聞き取れなかった
「だから…お前が誰とも付き合ってなくて…」
俊は真っ直ぐ目で見つめながらそう言った
「大丈夫だよ。俺には俊しか見てないから♡」
そう言いながら愛美は俊の手を取ってチュッとした
「ん…俺もだし…。」
手にキスされた俊は恥ずかしながらもそう言った
「えへへ…好き♡」
愛美は愛情表現をした
「…なぁ、ひびき…」
いきなり俊は真剣な表情で愛美を見つめた
「…ん?」
真剣な表情した俊に愛美は首を傾げた
「……お、俺と…付き合え、愛美」
俊は恥ずかしながらも真剣な眼差しで告白をした
「……嫌…なんて言えないよ…///」
愛美は俊に告白されてあまりにも嬉しくて泣きそうになってた
「じゃあ…」
「もちろんだよ!その言葉…待ってたんだよ…?///」
そう言った後、愛美はバッと勢いで抱きつく
「うぉ…あ、それは…ごめん」
俊はそう言いながらもギュッと抱きしめ返した
「ううん、大丈夫だよ」
愛美は首を横に振りながらそう言った
「もっと早く好きって伝えれればこんなことは…」
「…だから、いいよ。お互い様でしょ?」
愛美はそう言ってニコッと笑った
「そうだな…。これからよろしくな、愛美」
俊はそう言って愛美に誓いキスをした
「…もぅ…よろしくね…しゅん///」
「明日、練習ないからこのまま泊まる?」
そう言って俊は愛美を誘ってきた
「俊がいいなら…そうしよかな」
愛美はそう言って顎に手を当てながら考え込んだ
「俺は全然大丈夫だよ。」
そう言って俊は頬をポリポリと掻く
「じゃあ、泊まろかな♡」
俊にそう言われて誘いを受け入れた
「…じゃあ風呂入れ。」
俊はそう言いながら愛美の腕を引っ張って風呂場の方に向かせた
「…え?」
「ほかの人の匂い、してるから…流しな?」
俊はそう言って不機嫌そうにした
「……あ、わかった」
そう言って愛美は風呂場に行った
「……はぁ〜…まさか…付き合えるとは…思わなかった…///」
と言いながら俊は床に座って嬉しそうに待ってた
長年の想いを伝えた俊は小さくガッツポーズしたのだった
これからの【とあるアイドル男子グループの物語】の俊×愛美の恋はどうやって成長するのか楽しみですねぇ(*´艸`)