「てち〜!早く起きて〜!」

『んん、眠...』





「だ〜め〜!起きてよ〜!」










そう言って無理やり布団を剥いでくるのは大好きな彼女、ねる。

ねるとは付き合ってもうすぐ2年、一緒に住んでからは3ヶ月経ったところ。


『もう...』


渋々布団から出るとおいしそうないい匂いが漂ってきた。


それにつられるようにしてグゥとお腹が鳴る。














ガチャ...



リビングの扉を開き、目に飛び込んできたテーブルに並んでいるのはエッグベネディクトに、ポタージュスープ、サラダ...と、まるで一流ホテルの朝ごはんのよう。



「早く食べて!冷めちゃうから!」

『う、うん』


いつもよりも豪華な朝ごはんを疑問に思いながらも席に座った。


『いただきます』


置いてあったナイフとフォークを使ってベネジクトエッグを切ると半熟卵のオレンジ色がトローっとお皿に広がる。


そんな私の様子をかぶりつくようにしてじーっと見つめるねる。



『そんなに見られたら食べづらい』

「あ、ごめん...」



切ったそれを1つ口に入れると口の中に幸福感が広がってくる。



『うまっ...!』

「ほ、ほんと!?」

『うん、ねる天才!』

「よかった〜」







あまりにも美味しくて一気にパクパクと食べ進めてしまい、あっという間に食べきった。



『ごちそうさま、ありがとねる』

「んふふ、ごちそうさま」





食べ終わってふと最初に持った疑問を思い出す。



『今日、どうしたの?こんなに豪華な朝ごはん...』




私がそういうと少し悲しそうな表情をしてお皿を片付けるねる。




『ねる...?』

「あ、レ、レシピ!この間教えてもらったから作りたくなって...それだけ!」

『そっか〜美味しかったよ』

「...よかった!」





あの一瞬の曇った表情は何だったんだろう...?
私、何かしちゃったかな...?


少し気になったもののこれ以上聞くことはせず、いつものように家を出た。





『いってきまーす!』

「いってらっしゃい!」
















会社に着くと隣のデスクの理佐に話しかけられた。


「友梨奈、おはよ」

『理佐、おはよ〜』


パソコンを起動させながら話をする。


「そういえば友梨奈今日誕生日だよね?おめでと〜」

『...え...?.....あ...!』



この時やっと今朝のねるの行動の意味が理解出来た。


「友梨奈?どうしたの?」

『理佐、私やっちゃった...』

「え?何を?」













私は朝の出来事を一通り理佐に話した。


「うわ〜友梨奈最低〜」

『.....』

「ごめんごめん、そんなに落ち込まないでよ」

『でも...』

「大丈夫大丈夫、帰ったらちゃんと話しな」

『うん...』
















『終わった〜!』

「友梨奈早っ!いつも誕生日ならいいのにね」

『ちょっと〜』

「あははっ頑張ってこ〜い!」

『ありがと理佐』




残業しがちな私だけど、今日は何としてでも残業にならないようにと集中して仕事をこなした。
そして、無事終了し、定時に帰ることができた。


あぁ、早くねるに会いたい...
















ガチャ...


『ただいま〜』

「あ!てち!おかえり...っ!?」



私はそのままねるを抱きしめた。



「てち...」

『気づかなくてごめん』

「てち、お誕生日おめでとう」

『ありがと、ねる』



私は思わずねるの唇を奪っていた。



「ん.....ぁ...」




そんな声出されると歯止めが効かないんだけど?



ねるの服に手をかけるとねるの手がそれを阻んだ。




「ご、ご飯冷めちゃうから、先食べて...?」

『...っわかった』




危な...っ

ホントに、ねるが可愛すぎるから...









「『いただきまーす』」



晩御飯は私の大好きなたこを使ったうどんにお味噌汁、それに茶碗蒸しまであった。


『美味しい〜』


ねるはケーキまで用意してくれていて、それも2人で一緒に食べた。




『ごちそうさま〜』



こんな可愛いねるが私の彼女で、誕生日を祝ってくれるなんて私は本当に幸せ者だ。
しみじみそう思った。









ご飯を食べ終わるなり何やらソワソワした様子のねる。




「てち、プレゼント...」




そう言って渡されたのは小さめの四角い箱。



「開けていい?」


私がそう聞くとゆっくりと頷くねる。
箱を開けると中にはピアスが入っていた。




『付けてくれる?』

「わかった」



ねるは私が付けていたピアスを外して、ねるのくれたピアスを付けてくれる。



『どう?』

「似合って...んっ」




私がそう聞くと、私の顔を覗き込んで確認するねるの頭を抑えて唇を奪う。


ケーキを食べたからか、それともねるの味なのかはわからなかったが今日のキスは蕩けそうなくらいまた一段と甘いものだった。




私が急にしたからか耳を真っ赤に染めて顔を覆うねる。



そんなねるを見て私はニヤリと微笑む。








『もうご飯食べたからいいでしょ?』

「...っ急にするから...!」

『これからもっと恥ずかしいことするのに?』

「...っ好きにして」

『じゃ、遠慮なく』






何でそんな可愛いこと言えるのかな?






どうなるかわかってるよね?








私はそのままねるをソファーに押し倒した。










─END─





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平手友梨奈さん



「お誕生日おめでとうございます🎂✨」










P.S.『サイレントマジョリティー』
               1億回再生
        おめでとうございます✨✨



ゆいぽん自転車漕ぎ1億回お疲れさま!笑




もも🍑