「みいちゃん」

『ん?どうしたん?』

「あのさ」

『うん』

「みいちゃんのことが好き、私と付き合ってください」






3週間前に受けた告白。


返事はまだ出来てへん。


あれから土生ちゃんと話せてへん。
土生ちゃんから避けられてるような気もする...


最近土生ちゃんが一緒にいるんはゆっかー。

ゆっかーと一緒にいる土生ちゃんを見ていると本当に私でいいのかな何て思っちゃって返事が出来てへんねん。





返事は決まってんのに...














チリリリリリ...チリリリリリン...


「ふぁぁ...」


朝、目覚ましを止めようとスマホを開くと通知が来ていた





[カレンダー:土生ちゃん誕生日🎂💕]






誕生日くらい一緒にいたい...

そう思ったけど最近土生ちゃんがよく一緒にいるのはゆっかー



うちが連絡したら迷惑ちゃうかな...

そう思ったけど気づいたら私は土生ちゃんに連絡をしていた。





[なぁ、今日土生ちゃんの部屋行ってもええ?]

[いいよ〜😊仕事終わったら連絡するね!遅くなるかもしれないけど大丈夫?]

[ありがとう!大丈夫やで!]




今日もゆっかーと一緒に過ごすんやと思ってたから正直びっくりした...

でも、土生ちゃんに会えるっていうだけで嬉しかった。














19時を過ぎた頃、土生ちゃんから連絡がきた。



[遅くなってごめん💦部屋戻ったよ!]

[わかった!]









トントンッ...



『入るで?』

「うん!」



ガチャ...


『お邪魔します...』

「みいちゃん!」

『土生ちゃん、お誕生日おめでとう!』

「ありがとう!みいちゃんに祝ってもらえて嬉しい!」




土生ちゃんとこうやって話すん久しぶりやから...


何故か緊張して、この先の言葉が出てこない


少しだけ気不味い時間が流れる




「みいちゃん」

『ん?』

「短冊見た?」




短冊...

短冊はメンバー全員に渡されて、各自で寮の入口にある笹に吊るす。

こないだ書いたけど、でも何で短冊...?


あ...!



『あ!今日七夕かぁ、忘れてた』

「みいちゃんは短冊書いた?」

『書いたけどまだ吊るしてへん...』

「今から吊るしに行く?」

『ええけ.....あっ』



良いと言いかけて思い出した

あの短冊には確か...



あぁ、土生ちゃんと一緒に行けへん、どう誤魔化そう...




『かっ、書いたんどこ置いたか忘れたから...探さなあかんし』

「待ってるけど...」

『あっ、ありがと』













部屋に戻って机の上にあった短冊を手に取る。


これ、土生ちゃんに見られるのは恥ずか...


あ、そっか、これ返事するチャンスやん


そう思うと、短冊を手に部屋の外で待ってくれている土生ちゃんの元に行った。



『お待たせ!』

「ううん、行こっか」

『うん!』















入口に着くと笹にはたくさんの短冊が吊るされていた。



《食べても食べてもお腹いっぱいにならない薬がほしい  長沢菜々香》

《メンバーの皆、家族の皆が健康に過ごせますように 菅井友香》




そんな中...



《これからもずっとゆいぽんを見守っていけますように 織田奈那》

《オダナナが今年こそ私のことを見てくれますように  鈴本美愉》


その一方で...


《理佐とずっと一緒にいられますように 小林由依》

《由依のことを幸せにできますように  渡邉理佐》


この2つの短冊が並んで吊るされていた。





『うわぁ、せつないわぁ...』

「みいちゃんは何て書いたの?」

『えっと...』


私は土生ちゃんに私の書いた短冊を渡すと土生ちゃんは驚いた顔で私を見つめる。




『...あのさ、今返事してもええ?』

「う、うん...」


私は大きく息を吸いこんで、それを吐き出すと話し始める。


『返事遅くなってごめんな...最近ずっとゆっかーと一緒にいる土生ちゃん見てたらほんまにうちでええんかなって不安になって...』

「ううん、私はみいちゃんが好き」

『私も土生ちゃんのことが好き、大好きやで』

「っ!みいちゃん、私と付き合ってくれますか?」

『はい!』



私がそう言うと土生ちゃんはホッとしたのか、よかった〜といいながら胸を撫で下ろす。



「みいちゃん断るにも断れなくて返事してないかと思ってたから」

『何でや、うちには好きな人土生ちゃんしかいーひんもん』

「ありがとう」




『後さ、短冊土生ちゃんの隣に付けたいんやけど、土生ちゃんの見つからへん...』


来た時から1番に探している短冊。

なのに、全然見つからない。



「どこにあると思う?」

『え?どこや.......ひゃっ、ちょ、何するん、重いし降ろしてやっ』


土生ちゃんはそう言うと私の腰を掴んでひょいと持ち上げる。



「見つかった?」

『え?あ...』

「ちょっと恥ずかしかったから皆が見えないとこに付けちゃった」



目の前にはそう言う土生ちゃんの短冊があった。

そこには...




《みいちゃんが良い返事をしてくれますように。そして、これからもみいちゃんとずっと一緒にいられますように 土生瑞穂》







「1番嬉しい誕生日プレゼントだったよ」



土生ちゃんはそう言ってくれたけど、私の方がたくさんプレゼントを貰ったような気になった。




来年も土生ちゃんの誕生日をお祝いできますように。



そして、これからもずっと土生ちゃんと一緒にいられますように。









《土生ちゃんとずっと一緒にいて、ずっと土生ちゃんの誕生日を祝い続けられますように  小池美波》









─END─



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土生瑞穂さん



『お誕生日おめでとうございます🎂✨』










もも🍑